学校(140字小説)
ボクは猫に生まれて幸せだったのかな。飼い主さんは優しいし、ご飯もおいしい。でも、何だか物足りないんだ。欲張りかな。
ボクの住んでいる家のシン君は、毎日学校に行って勉強している。
エライ人になるためだって。
ボクはずっと猫のまま?
エライ人にはなれないの?
学校に行けば良いの?
誰か教えてよ。
140
猫って、考え深げにしている時がある。
何を考えているのだろう。
考えているとしても、猫語なんだろうけれど。猫と意思疎通ができる日は来るのかな。
いや、来ない方がお互いのためなのかも知れない。