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知らない街(140字小説)

通い慣れた道を歩いていた。立ち止まれば見知らぬ街。最近、時々迷子になる。しばらくすると思い出せたが、ここは全く覚えのない街だ。知らない街に少しずつ夕焼けが広がり始めた。ここはお前の原風景なのだと何かがそっとささやく。

夕焼けの真ん中で、私はこの街から永遠に抜け出せないと思うのだった。



元々私は方向音痴。
それが最近では知ってる通りでも、一瞬迷う事もあります。
先日、隣町の入り組んだ住宅街で散歩中、その界隈から出られなくなりました。
まあ、どなたかに尋ねる事もできるので、問題は無かったですが、かなり焦りました。

帰宅して連れ合いに話したら、自分もそこで迷ったことがあると言うので、ちょっと安心しました。年寄同士、こんな会話が増えてきたこの頃ではあります。


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