見出し画像

22卒 コロナ禍での就活大戦争


さて、月曜日になり、22歳になって2日が過ぎようとしていた。5月17日月曜日、午後13時08分。その待ち望んでいた企業から内定の通知が届いた。内定が届くまでは、届いたらどうしようかとシュミレーションを頭の中で考え巡らせたものだが、実際見てみると、

『あ、内定もらえたんだ。』

という安堵の気持ちが先走ってしまった。ベッドの上で横たわり、スマホをいじっている時に
たまたまマイナビというアプリを開いたすぐの事だった。今日は幸い授業がなく、休みの日だったため、ゆっくり過ごすことが出来た。知らせが届いた後、直ぐに誰かに知らせたい衝動に駆られ、一階にいるペットのチワワに話しかけた。

『内定、もらったよ〜〜』

特にいつもと変わった様子もなく、私に懐いてきた。まるで私を祝福してくれるかのように。そしてもう一度通知を見直す。やっぱり太字で書かれた内定の二文字が強烈に浮かび上がってくる。夢じゃない。少し昼食を食べて落ち着いた後、仏壇にいる祖父母に線香を供えて内定のお知らせと、今までの感謝を伝えた。時たま夢に出てきては、微笑みかけてくれた祖父には感謝の意を示したかった。祖父が夢に出てきては、朝起きてからGoogleを開き、

『🔍祖父が夢に出てくる 意味』

と毎度調べては、吉夢だと書かれた記事を見て安心していた。やっぱり。祖父の力も少しはあったのかなと思う。自分だけで勝ち取った内定では無いことを考えると、本当にありがたいと思う。もちろん支えてくれた両親にも家族LINEで感謝の気持ちを伝えた。弟も珍しくおめでとうとメッセージを送ってくれたのだった。内定通知のメールが届いて5日以内に行くにしても辞退するにしてもメールを送らなければならないらしいのだ。第1志望の企業からお祈りメールをもらった後、今回内定を頂いた企業から内定通知を受け取るまで、自分の中でひたすら考える時間が長かったと思う。本当に自分がやりたいことはなんなのか。自分は何に向いていて、どのような道を歩んでいきたいか…ひたすら殴り書きで紙に書いたこともあった。しかし、意識して絞り出そうとすればするほどかえってわからなくなるものである。

そういえば、最近よく夢を見る。夢には無意識が現れているんじゃないかと思うことが多々あるのだ。夢や、独り言や、自分のふとした仕草をきっかけに、自分の本心を知ることがあるかもしれない。ハッキリと現れるわけではないので、最初は半信半疑だが、恐らく直感的に、

『あぁ、これは恐らくこういうことだろう』

と思うことは案外正しいかもしれない。勘に従うことも一つの方法かもしれないと思うのだ。思い返してみると、夢の中にも、今回頂いた企業からの内定に関わる情報がいくつか盛り込まれていたかもしれないと、思い当たる節があったりするものだ。これを運命とかなんとか一言で表すこともできるのだが、私はこの仕事に就くために就活をしてきたのかなと改めて思う。

これまでやってきた過程として、6つの企業のインターンシップに参加した。説明会だって8社参加して、エントリーしたのも8社だった。しかし、その中のどの企業にも当てはまらない企業から内定を頂くことになり、誓約書を書き、サインをして、昨日メールで転送した。ここに自分は行くんだ!という強い気持ちと、お世話になりますという思いを込めて。

ここで就活を終わらせることも出来るが、送った誓約書にはなんの効力や規制もない為、もっと色んな企業を見て、学んでみようと思う。様々な企業を知った上で、やっぱり自分はここに行きたいと覚悟を決め、今回内定を頂いた企業で働きたいと思うのだ。さて、これからは自分との戦いになるのだが、有意義な時間の使い方をし、入社式で同期に差をつけることが出来るのか自分自身とても楽しみである。
(→続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?