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ご褒美と実感の味

息子達の運動会の観覧に行った。
今年は11月に入っても暖かい日が続いていたのに、運動会当日は急に冷え込んで寒くなった。慌てて防寒着をクローゼットから引っ張り出して会場へ向かった。

長男も次男も参加する競技は音楽表現、徒競走、器械体操(マット、鉄棒、跳び箱)の3つだった。
息子達は年長と年少にそれぞれ属している。したがって長男にとっては保育園での運動会はこれが最後になる。
運動会に向けての活動が始まってからは、長男からの保育園での出来事の話の内容は
「今日は○段跳べたんだ!」「○○君が○段跳べてた!」「かけっこで転んじゃったんだ」
競技のことで頭がいっぱいの様子だった。そしていつからか、毎朝の保育園までの通園路を走っていくことに決め、朝練をするようになった。次男もいつの間にか一緒に朝練に参加するようになっていった。

次男は次男で
「アレクサ、WANIMAのやってみよう、流して」
と言って音楽表現の自主練をよくしていた。

二人とも違った形だが運動会に向けて自主的に頑張っている姿がとても微笑ましく、頼もしく見えた。

運動会当日に話は戻る。

長男は無事に自身が目指していた跳び箱の段数を跳ぶことができた。徒競走は惜しくも1番にはなれなかった。それでもやり切った良い表情をしていた。
彼はクラスの中で身体は小さい方だ。運動神経も抜群ではないかもしれない。
その中で、自分で目標を定めて、それに向かって直向きに頑張り、結果をしっかり出した。その姿勢は一人の人間として心の底から尊敬の念を抱く姿だった。

僕や妻の体格や運動能力を見る限り、今後成長していく中で大きな身体や卓越した運動神経を獲得していくことは難しいかもしれない。でも、今回彼が見せてくれた直向きに頑張る気持ちが育つきっかけのほんの一部はあげることができたと思っている。

次男は去年までは競技を放棄して、運動会の会場の隅で虫を探したり、段差を登って遊んだりして参加することはほとんどなかった。

そんな姿だったのが嘘だったかのように、今年は自分が参加する競技を誰よりも楽しんでいるように見えた。終始笑顔で周りに愛嬌を振り撒きながら、マイペースに競技に取り組む姿は愛くるしく、大きな成長を感じた。

二人それぞれ、いろいろな思いをのせた運動会を通して大きな成長を実感できた。
運動会が終わった後に、頑張った二人にリクエストを聞くと
「ポケモンのドーナツが食べたい!」
とのことだった。

二人には頑張ったご褒美の味として、僕と妻には息子達の成長を強く実感した味として、このドーナツが記憶に刻まれることになった。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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