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瓶ビール🍺


今、居酒屋で
友達と飲んだ帰り道
公園で1人
ブランコに揺られながら
この文を書いている

正直寒い
無理もない

上着をなくしてしまったからだ
なにおセンチなことしてんだって思った
そこのあなた

あなたは間違っていない

なぜなら俺は酔っているからだ

今日も居酒屋に着くなり

『瓶ビール一つ!グラス2個で!』

初めて入った店で
まるで行きつけの店かのように
頼んでみせた
焼き鳥にビールが進む

俺は
瓶ビールを見ると
祖父を連想する。


大人になった今、居酒屋で瓶ビールを頼むと
必ず、じいちゃんを思い出す。

小さい頃
夕食に誕生日席に座ってる
じいちゃんに瓶ビールを慣れない手つきで、
お酌していた思い出が蘇る。



瓶ビールが好きなのは、
そのせいなのかもしれない


『瓶ビール一つ!グラス2個で!』


じいちゃんと、飲みたいな。


場所はどこだっていい。
お墓の前だっていい。


一緒に飲んで
いつものイカの塩辛食いながら

乾杯。

俺のこと覚えてたかな。


俺のこと石原プロに所属してる誰かと
勘違いしてるけど。


そのままでもいいかな?


じいちゃんは俺がテレビで活躍してるって
勘違いしてるけど。


このままでもいいかな?


勘違いしてる方が幸せならそれでもいいか。


早くその勘違いを事実にしたかったけど
現実はそううまくはいかない。

時間の流れの早さには完敗。

もっと早くから
頑張らないといけなかった理由が
今となっては

温泉かよ

ってツッコみたくなるほど
湧いて出てきてるけど。


じいちゃんが
サルみたいな笑顔で
あっつい温泉に入れてると
おもおう。

そうしよう。

陸上の選手だったんだ!
この道は、俺が作ったんだ!

何十回と聞いた
じいちゃんの昔の武勇伝を酒のつまみに


『瓶ビール一つ!グラスは2個で!』

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