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私がご飯を食べなかった理由

ご飯を食べたくなかったからです。


前々回、学校給食に対する記事が意外と読まれていたので、内容はやや被りますが子どもの少食で悩む世の親へ届けこのアツい想い。
という気持ちで個人の体験談ではありますがポツポツと書こうと思います。
やっぱり少食な人は苦労してますよね、給食。


我が子がご飯を食べなくて悩んでいるお父さん、お母さん、本当にお疲れ様です。
あなたの気苦労に首がもげるほど共感しております。
私の息子も1歳まで口を開けない子どもでした。
 離乳食 食べない ◯ヶ月
で1000回くらい検索した気がします。
手作りはもちろん市販のベビーフードですら食べない乳児でした。

君はそのわがままボディをどうやって維持してんの?
ねぇなんで食べないの?ねぇねぇなんで?
そんなに私のご飯美味しくない?
そりゃ私は料理苦手だよ。
結婚するまでまともに料理したことないし、未だに料理の楽しみも見出せないから、98%の義務感と2%の愛情でどうにか毎日台所に立ってるよ。
でもさ、お粥に美味しいも不味いもある?
少しでもいいから食べようよ
隣の家の子はもうつかみ食べしてるんだよ…

気が狂いそうでした。

はじめての子はやはり手抜き加減も分かりません。
一事が万事、全部心配です。
自分で言うのも何ですが、そこそこ真面目に生きてきた人間です。
出来る努力はしなければならないと思ってたし、何より息子の為にという気持ちが一番大きかったです。
育児雑誌の読者投稿に、大きな口を開けて食べる子の写真とエピソードが載ってると、ものすごく責められてる気がして雑誌を買うのをやめました。
ほんのりとノイローゼに片足を突っ込み始めた頃、母に言われました。

あんただって全然食べなかったじゃない。

…そうだ、私、ご飯食べない子どもだった。
私の1番古い記憶で3歳。
もうその頃には自分は少食と自覚していました。
親や祖父母からは、
 食べなさい
 食べないと大きくならないよ
 もう少し食べなさい
 あと一口食べなさい
と食事の度に言われ、ごちそうさまをさせてもらえない。

あぁぁーーーもう!!食べたくないの!!
好きとか嫌いとかじゃなくて、美味しいとか不味いとかじゃなくて、
私はお腹いっぱいになりたくないの!!
お腹も空いてないの!!
お腹が空いたら食べるからほっといて!!!

3歳の心のモヤモヤを34歳が言語化するとまさにこんな感じでした。
そう、食べない理由なんて食べたくないから以外なかったんです。
お腹いっぱいになる→苦しい→動けない→遊べない→やだ
という図式が出来上がっていました。
5歳の頃、あまりにも食べないので祖母に食え食えと食べさせられ、食べ過ぎて苦しくて泣いた記憶があります。
その後しばらく祖母の家に行くことを拒否しました。

食事が完全にノルマになってしまい、毎日の食卓を楽しむことが出来るようになったのは小学校高学年くらいだったと思います。
給食は中学校まで辛かったけど。


世のお父さんお母さん!
あなたのお子さんがご飯を食べないのは!
単純に食べたくないから!かもしれません!

だって私は食べたくなかったから。
お腹いっぱいになると気持ち悪くなるから。
食べろ食べろとプレッシャーを受けながら座る食卓は嫌だったよ。
大人になった私はいきなりステーキで1ポンド食べるよ。10分かからないよ。

息子は1歳過ぎたら口を開けました。
2歳過ぎたら安定して食べるようになりました。
娘は普通に離乳食食べたので、へぇー乳児って本当に食べるんだ…とよく分からない感動を覚えました。


食べない自由を。
そして、ご飯の時間に食べないと次のご飯の時間まで食べられない、ということを学習させるのも食育ではなかろうか。
どうしても、と言うときは塩おにぎりを持たせればいい。

と思って今日も子どもの皿を下げています。



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