見出し画像

お弁当の日

月に一度、息子の保育園ではお弁当の日があります。
遠足やイベントとは別に、普通の日のお昼ご飯が給食ではなくお弁当になるです。


入園当初はこの日が戦々恐々でした。
どうしよう。一体何を入れればいいんだ。

好き嫌いありますか?って聞かれて、
 その日次第です
って答えるくらい気分で食べるものが変わる息子が絶対食べるものはなんだ?
唯一打率10割を誇るのはチャーハン。
具をたくさん入れたチャーハンを弁当箱一面に敷き詰めるか?
栄養的にはセーフだけど保育園的にはセーフ…いやアウトだよね?
こんなに小さなお弁当箱なのに、中身を詰めるのがこんなに難しいなんて!

ああ!私がアメリカ人だったら、食パンにピーナッツバター塗ってサンドウィッチにしてジップロックにin、デザートにバナナ一本つけて「ほら!ランチボックスよ」って自信満々に持たせるのに!
骨の髄まで日本人な私は世間(保育園の先生)の目が気になるし、家庭科のお陰で見た目と栄養バランスのハードルを自ら上げてしまう!!
ありがとう義務教育!!くそ!

でも、お弁当って大事なことは蓋を開けた瞬間の
 わぁー!ぜんぶぼくがすきなもの!
という感動だと思うのです。
正直栄養バランスは二の次でいい。
だって普段は栄養士さんが計算し尽くした給食を食べてるんだから。

と、開き直って芋、ハム、果物で占められたお弁当を作りました。
ご飯部分は信頼と実績のチャーハン。
彩り?何それ美味しいの?

初めてのお弁当の日はドキドキしながら迎えに行き、先生に「今日はお弁当食べるのすごく早かったですよ〜」と言われたときは、汗と食べこぼしと砂で汚れた息子が輝いて見えました。
家に帰って開けた空っぽのお弁当箱が本当に嬉しかったです。

それからなんだかんだ1年過ぎて食べられるものが安定していき、初見のものと単純に咀嚼しづらいもの以外は割と食べられるようになりました。
今では彩りも気にすることが出来るくらい入れられる食材が増えたので本当に助かります。
私もお弁当を作ることにも慣れました。
月に1回しかないのに慣れるもんなんだなぁ。

先日、
 明日のお弁当りんご入れて!
 ご飯はおにぎりにして!
なんてリクエストをされました。
りんご買っててよかった…あぶねぇ…と思いながら、母も私の前日のリクエストにそんなことを思ってお弁当作ってくれたのかな、と思いました。


お母さんのお弁当を最後に食べたのいつだったっけ。どんな中身だったっけ。
もう思い出せない。

でも、開けてガッカリしたことなんて一度もなかった。息子もそうであって欲しい。
今年も月一回のお弁当の日頑張ろう。


キャラ弁は絶対作らんぞ…。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?