ドラえもん のび太の月面探査記
Amazon Primeで映画ドラえもんを見た。
私が初めて喋った言葉は、「ドラえもん」(実際には、えもん)。
私の人生はドラえもんとともに歩んできたと言っても過言ではない。
運動も苦手だし、どちらかというと中心とはかけ離れていた私が、のび太に自分を投影していたこともある。
ドラえもんの中でも名作はたくさんあるけれど、私の年代では声優さんが変わって、あれはドラえもんじゃないという人もいる。
でも、私は無職期間に動画を貪って見て、今はあれもドラえもんだと思っている。
そんなドラえもんの映画を一気に見ることができるのは幸せ以外の何物でもない。
タイトルにある2019年の作品、のび太の月面探査記は今まで見ていなかった。
私はこの映画で、スネ夫の人間らしさになぜか心を打たれたし、のび太みたいに友達への全面的な信頼を羨ましくも思った。
でも、なによりこの映画で感じたのは、今の世界情勢とのリンク。
誰のせいで貧困が訪れているのか、誰も知らない。そればかりか、この人(帝)のお陰で生活ができていると信じている。
日々、制約を感じながらも、懐疑的に思う人と信じる人と、破壊へと進む帝。
何が正義か分からない、けれどそのためにどんどん壊されていく街、犠牲を強いられる人々。
現実世界でドラえもんはいない、いたとしても、それすらきっと兵器になってしまう。
でも、そんなドラえもんたちのような抑止力があってほしいと切に願う。
想像力が失われ、破壊が始まる。
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