外資系企業での正社員化

契約社員として就業し、およそ1年で正社員に雇用形態を変更する。
元々派遣社員として就業していて、一度離れてから、数か月後に契約社員として採用になった会社で。

正社員化について書こうと思うのだけど、人それぞれライフスタイルや目指すキャリアが違うので、雇用形態はそれぞれの形があっていいと思っている。
正社員もそのうちの一つにすぎないので、正社員じゃなくていい。


唐突だが、私は今まで、正社員になったことは一度もない。


正社員じゃなくていいというには、正社員になったことのある人が言うべきでは?と思う人もいるかもしれない。
負けず嫌いな私はそれでも頑なだったし、本当にそう思っていた。
にも関わらず、正社員の打診があっても断らなかった。
正社員じゃなくていいと言いながら。

統計データがないので私見だが、いわゆる非正規雇用から正社員化される割合は、外資系企業のほうが高いと思う。
企業規模がある程度大きい会社に限り。
外部応募の場合でも、経験がない、ポテンシャル採用が多いのも外資系企業で多いように思う。
ここでいうポテンシャル採用の意味をはき違えるとえらい目にあう。
もちろん採用基準はある。
ここで言いたいのは「〇〇で何年」という同じ部署での在籍年数を気にすることが少ないということ。

入った後に成果が出ない時にシビアなのも外資系のイメージだけど、「使えねぇ」って陰口言われて蔑まれるみたいなのはない。
外資から外資に移る人は見切をつけるのも早いので、会社が選んでいるのか、社員が選んでいるのかはわからない。

ここで外資外資言っているが、外資も様々で、外資で働く人も様々。
私の外資系で働いている人のイメージは、洒落たスーツをビシッと着こなし、ちょっときつめな印象を与える人だった。
実際はそんな人ばかりではない。が、そんな人もいる。
自己主張が強い人ばかりでもないし、おしゃれに無頓着な私みたいな人もいるし、本当に様々だ。
同じような人ばかりでも会社は成長しないし、うまくいかない。
外資が求めている人材はこういう人材!と書いている記事がウソとは言えないけれど、募集されているポジションが、会社やチームで、どんな役割で、どんな人だったらうまくいきそうかなんて、ケースバイケースでしかない。

実力主義!と看板が立ってそうな外資系企業だが、実際のところは縁とタイミングが大きい。
会社が大きくなるスピードが速いので、タイミングさえ合えば多くの募集に巡り合える(日本からの撤退の可能性もあるが)。
正社員になりたいかどうかは分からなくても、外資系で働きたいと思ったとき、派遣社員や契約社員から始めて自分に合えば、長く働ける雇用形態に移ることもタイミング次第では可能だ。

そんな私もタイミングがあって、派遣社員の時に正社員の試験を受けた。外部からのエントリー扱いなのだけど、インタビュアーは同僚。
結果として、落ちた。
かなり待って、ダメだと聞いた時には次の人の入社も決まっていた。
私のことをあんなに買っていてくれたのに、なんで?どうして?もう一緒に働きたくないとも思った。
結果的にそれでも半年強働き続けた。
もっといい会社に入って見返してやると思ったこともあるし、そう思って辞めたのも事実。

そして今、その会社に戻ってきたのだから、なんという因縁なのだろう?いや巡りあわせなのだろう。
良い風に捉えればそうだけど、タイミングがあっても採用されるとは限らない、それも事実だ。
絶好のタイミングを一緒に働いていることに胡坐をかいて棒にふったのも、私だったし、また戻ることを選んだのも私だった。

どの選択が良いかというより、外資系企業で正社員になるには色んなアプローチがある。
そして思ったよりチャンスが落ちている。

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