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切り替わる世界

じめりと湿った、水気の多い地面
その反面蒸し暑い空気
鬱々しく思えるそれらは、御構い無しだった

だってお父さんがいたから。
モヤモヤする事も、お父さんがいたから、
その湿り気を澄んだ空気にするような
そんな気分にしてくれた。

人気のない神社の帰り道、
紫陽花は僕の手よりも大きかった。

悪縁を切る神社
お父さんの体がよくなるようにと願った
行きも帰りも遠い、1つの旅だった。

お父さん元気にしていますか。
僕は暫く生きたら、
この寂しさともお別れしようと思います。
そう思うと、この辛さも少しだけ愛おしいです。

寿命、病気、死因は色々あります。
なので私はもうあなたと作ってきた、
三のつく責任を全て果たしたら終わります
あなたの人生から私を忘れて、
幸福に満ちた人生を、私を思ってくれた人へ
少しでも届けたいです バイバイ