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俳優が音読配信をするということ

◎音読配信をします

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04月22日に既に配信したものに加え、
04月29日に音読配信をします。

◎作品詳細

ハラグチリサ音読配信
「ねとことわとたとしと。」

上演日時 2020年04月29日(水・祝)20時より
      於     ツイキャス 
入場料     500円

にんじんが好きなねこと暮らす孤独な"わたし"のお話。
かわる、がテーマの静かな作品です。
上演後2週間は繰り返し聞くことができますので開演ぴったりにお時間空いていない方にもお聞き頂けます。

◎音読配信に至るまで

感染病の影響で、舞台の上演が中止され続けています。わたし自身も、4月に出演予定だったライブが中止になったり、5月に出演予定だった舞台が無期限延期という形になったりしました。もちろん、そのこと自体は致し方ないと思う。ひとりでも多くの人が健康でいるためには必要ですので。
そうして家にいることを余儀なくされたわたしという俳優がまずやり始めたのがツイキャスの生配信でした。雑談でも、自分のファンの人たちになるべく元気だよーって伝えたくて。

そんな感じで雑談ツイキャスをしたりしているうちに思いの外早くに『作品を作りたい』という欲求に駆られた自分がいました。びっくり。
年明けから月に一本というまあまあなペースで舞台をやっていたせいもあるかもしれない。
スケジュールが詰まりまくっていた時は1ヶ月寝たいとか思っていたけれど実際1ヶ月寝れる状態になってもそうしないことが判明してしまいました。動き続けないとしぬのか?しぬわ。(ご時世的にこのような表現すら不謹慎とか言われるのだろうか。でもつかう)
そんなわけで雑談系とはまた別で作品作りをしたいな、と思った時に、今の自分で一番ちゃんとお届けできて、かつ舞台に一番近い形が何かなと考えた時に辿り着いたのが音読の生配信でした。言葉を大切にしつつライブ感も上手く混ぜ込んでいきたいな、という自分の中での探究も込めた作品作りをしています。なのであえて"朗読"にはしませんでした。

◎有料配信という選択

29日の音読配信に関しては、500円の入場料を頂くことにしました。
音読配信にあたって大学の同期であり、友人であり、仕事仲間である石坂杏子から脚本をお借りしました。
石坂の主宰団体であるfatrripm(読み・ふぁとりっぷむ)にはかなりお世話になっていて、わたしは石坂の作品が非常にすきなので、読みたいなという旨を言ってみたところ快くそして素早く脚本を送ってくれました。わたしは彼女のこういうところがすごくすき。
で、脚本を借りて、色々イメージを膨らませている時に頭の片隅に浮かんだのが「これは有料にした方がいいのでは…」という考えで。
たぶん、古典を読むという企画にしていたら絶対無料でいいなと思っていた。わたしが読む以上に素敵な朗読がたくさん無料で存在していると思うし。
でも、『ハラグチリサが石坂杏子の脚本で作品を創る』となったら有料にする価値があるんじゃないかな、と思ったし、そのくらいの価値のあるものにしたかった。石坂の脚本を借りた時で音読配信といえど、普段舞台をつくっているのと向き合い方が同等になったのだと思います。読む、だけではない、作品を創る、という感覚。
わたしも平常では舞台を好んで観ている人間として配信を作品という認識でお金を払うのは不思議な気持ちになるのはわかるけど、でも、どうか舞台を観る気持ちで是非聞きにきてくれたらいいなと思っております。ハードルはなるべく下げたかったので舞台と比べたら断然安い500円という入場料に設定させて頂きました。何卒よろしくお願い致します。

◎無料配信アーカイブ

音読配信のひとつめとして22日に「しんぞう」という作品を読みました。
アーカイブが残っておりますので是非お聞きくださいませ。

「しんぞう」を無料配信、「ねとことわとたとしと。」を有料配信にした理由について。
まずは「しんぞう」が音読として練り直した時に短い作品になりそうだったこと。作品の長さと価値は=ではないですが、5分程の作品で有料にするのはなんだか気が引けてしまった。
そして、やっぱり音読配信を作品として作ってるよ!と言われてもどんなもんじゃい!と思う人がたくさんいると思うので、違う作品ではありますが少しでもイメージを掴んで興味を持ってもらえたらな、と思い「しんぞう」を無料配信にしました。

◎「ねとことわとたとしと。」

「ねとことわとたとしと。」はfatrripmの第二の蒔き「かわに、つつんで、ちょいっと。」というオムニバスの舞台の中の一作品です。女性の1人芝居で、その時演じたのもわたし、ハラグチリサでした。
大学卒業してひとつめの舞台だったので、思い入れもあるこの作品を、改めて上演する機会を作れたこと。このような事態じゃなければ思いつかなかったと思うので、是非一緒に面白がってくれればさいわいです。

1人でも多くの人に届いて欲しい気持ちは舞台でお芝居をする時と全く変わりません。
どうかあなたに、この作品が届きますように。



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