多数決の正義
子どものころは、
クラスで何かを決める時
「多数決」で決めることが多かった。
そのころは、普通だと思っていた。
でも、「少数派」の意見に
耳を傾けなくていいのだろうか。
少数派は口を閉ざしていることが多い。
それは、異論を唱えてもいい空気がないからだろう。
何を言っても、まず受け止めてもらえる
安心安全の場でない限り
自分の意見を言うのは
勇気がいることだろう。
ただ、その場で何も発言せず
多数決で決まったことに対して
後で文句を言うのは違うと思う。
日本の会議では
何も言わない=賛成と思われる。
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外資系の会社で勤めている知人は
会議で何も発言しなかったら
「次からはもう出席しなくていい」と言われた。
日本とは全く違う。
そこで意見を言わない人は
会議に参加する意味がないとみなされるのだ。
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国会でも「多数決」で決まってしまう。
どんなに野党が異論を唱えても
十分な審議を尽くさず
あっという間に、与党が自分たちの数で
法案を通してしまうこともある。
これは恐ろしい。
他人事ではない。
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多様性とか
多文化共生とか
言葉はよくみかけるけれど
残念ながら
日本社会は、まだまだ
マイノリティ側にやさしい社会ではないと思う。
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マザーテレサの言葉を思い出す。
「愛の反対は
憎しみではなく
無関心です」
少数派の人たちを
透明人間のようにしてしまう
無関心が一番おそろしいことだ。
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私自身も
無意識にある自分の中の思い込みや偏見をなくし
声なき声にも、耳を傾け
人の痛みにも敏感でありたい。
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本当の幸せや豊かさというのは
自分だけ良ければいいと思っていたら
決して訪れないだろう。
🌈Special thaks to 石岡ともゆき さん
(表紙イラスト・クリエイター)
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