見出し画像

読書日記62

チーズはどこへ消えた?

スペンサー・ジョンソンのビジネス書で童話が題材になっている。物語に登場するのは2匹のネズミ「スニッフ」と「スカリー」と2人の小人「ヘム」と「ホー」で遠い国で住んでいる。いつも迷路でチーズを探し回っているんだけど、単純な頭脳しかもっていないネズミに2匹にたいして小人である2人は「真のチーズ」を見付けようとしていた。

 ここら辺からあれれ?とこの物語の世界に引きずりこまれていく。大量にチーズが埋蔵されていることを知る。ネズミの方は相変わらずに慌ててチーズを食べているが小人たちは違った。チーズのある場所に住み始め生活をおう歌し始めた。そうしているうちにチーズがなくなる。大量にあると思っていたチーズがなくなってしまったのだった。

 そこから話は180度変わっていく。変化を恐れ動けなくなる小人に対してネズミは相変わらずチーズを探し回る。チーズがなくなっているのに「大丈夫だ」と2人言い聞かせるところは「今の日本人」みたいな感じになっている。過去にしがみつくなということなんだろうけど、再就職した方が大変だったことは過去が物語っている。

 志村けんが一発屋と言われるお笑い芸人の若手に対して「なんで同じことをやらない」とかB'zの松本孝弘が若手のバンドマンに「いいビートと見付けたら、ファンが飽きるまでやり続けるのが大事。いい音楽とはファンが決めること」という姿勢がわからないまま、新しい世界に何かがあると感じてしまうことは否めない。

 本当に年を取ってくると成功と失敗の基準がわからなくなってくる。この物語は安定した生活に「何かがある」と信じてしまう人にそんなものはないという戒めのようにも見えるけど、もしチーズがあり続けたらという話のニュアンスも残している。勉強で英語バージョンを読んでいた。まあ意味は辞書調べ調べ読み読みで意味を理解したんだけど、やはり翻訳されてる方が読みやすい。(あたりまえか)

 成功というか生き方というか「お金」って大きいんだけど、それ以外にも面白さってあるというかもある。お金がない時のほうが女性にモテたり、お金があっても凄く馬鹿にされたり、すごいお金持ちとそうでないのとでも違うのだろうし女性と男性とでも違う。僕は綺麗な女性というよりちょっと太った女性が好きなんだけど、それを決定づけたことがあった。

 昔に母が出産で入院中にオヤジに連れられて蒲田のスナックで外で待たされたことがある。いつまで経っても帰ってこないので家(団地)に帰ろうとして迷ってしまった。6歳ぐらいで帰れなくなっているとキャバクラで着るような派手な恰好をした太った女性が声をかけてくれた。今じゃ信じられないと思うけど13歳の女性だった。40年以上の前の話だった。

 お母さんのお店の手伝いをしている人でちょっと太った女性だった(ハリセンボンの春名似)僕が泣いていると炭酸のジュースをくれ一緒に送ってくれた。変な恰好をしているのでちょっと外の目線が気になるのにそんなことは気にせずに僕を団地の前まで送ってくれた。まだ子供だったのかオヤジの虐待が嫌だったのか泣きながらギューッとお姉さんを抱きしめていた。

 そのお姉さんが僕の同級生のお姉さん(血がつながらない)で頭のいい女性だったのは後で知るのだけど(たくさん遊んでもらった)僕の好きな女性の外見を決めた人で僕は変わった人として思春期を迎えることになるw お姉は大学に進みそしてアメリカの人と結婚して海外で生活している。

 子供の頃の記憶なんだけど夜灯りと相まって「千と千尋の神隠し」の世界に迷った感じがある。話変わるけど、宮崎駿と武田鉄矢の対談がアニメージュという雑誌であってその時に「女の子が不思議な世界に迷ってという話を作りたい」と言ってた記憶あるその時の絵が(大きな管が道のように建物に絡んでいる不思議な世界)「千と千尋の神隠し」に似てた感じがした。その時が確かトトロの制作時だった筈だからだいぶ前になる。確かめてないんだけど雑誌を読んだ記憶はあるので間違えはないとは思う。

 まとまりがないけどこういう不思議な話のビジネス書は尾ひれを生む。色々な解釈本やそれを否定する本が出てくる。それだけインパクトがあるんだろうけど、その基準って実は子供の頃の事がすごく影響してるんじゃないかな?と思うことが多い。今の子どもはテレビでなくYouTubeを観る。だから感じることは明らかに変わっていくと思う。

 

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?