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読書日記67

英語多読 すべての悩みは量が解決する

 繁村 一義さん著書。簡単に言ってしまうと英語の本を多読することにより英語をものにしてしまうという作品で、簡単なものからとは書いてあるけどそれには三原則があって

①辞書は捨てる
②わからないところは飛ばす
③あわないと思ったら投げる

と書いてある。ウーンそれなら全部投げ出しちゃうんじゃね?と思いながら読み進めていくとお薦めの本が出てきたりする。何を意味するか?ぐらいの文法や単語を勉強してく前提があるのかもしれないな。と思い始めるとなんか答えみたいなものが出てくる。「英語の勉強をしながら多読を進めていけばいいんだ」と・・・

 コラムの中で「群盲象」という見慣れない単語が出てくる。盲目の人が象を触って少しの情報で意味を理解しているという造語らしく、辞書をひくというのは結果的に「言葉がもつ別の意味」を曖昧にしてしまう。というのはすごく納得がいく感じはする。

 「脱・学校英語」も簡単な文章で意味を理解したつもりでもそれは違うというのは凄くよくわかる。単語帳とかを何往復しても言葉って覚えられない。僕も一つの単語帳を5周ほど書いて覚えたけど、半分ぐらいしか覚えていない。英語学習者にいうと「それでは足りない最低でも20周はしないとね」と軽く言われてしまう。そんなハードに食らいつかないといけないならやっぱり英語学習って意味があるのかな?とも思ってしまう。

 時間が沢山あって外国にいって必要に迫られてというなら凄くよくわかるんだけど普通に日本に住んでいてどうやって英語の勉強をするんだろうというのはある。

 I saw a man who was talkinng with my mother.

とあると「私は母と話している男をみた」となる日本語の文法と英語は違うので英語圏の人はそのまま左から読んでそのイメージを付けるために日本語に訳しながら読むと意味が解らなくなってくるらしい。難しければ読まないでもいいとまで出てきて「最後は読みたくなければ読まない」とも書いてある。そのこころは「読書を楽しもう」という話でチャンチャンで終わる。

 外国に住む日本人の女性2人がやる「シノブとナルミの毒舌アメリカンライフ」というPodcastで言っていたけど、アメリカで働きたい場合は大学に通うか日本で高学歴の勉強をしてアメリカに渡るかしかないらしい。昔はオーストラリアなどで労働で移住ができたみたいだけど、英語圏では殆ど大学をでないと仕事にありつくのは難しいらしい。

 まあ、「結局のところ英語教育産業が勧める課題をやってるだけで、英語に親しむ程度しか勉強できないんだよ」というのはあながち嘘ではないらしい。まあ資格試験とかも一緒で専門校で勉強とか教材とかで勉強できまっせ~という気分とかをというのは確かにあると思う。そんな中でシンプルに「本を読んで楽しみましょう」というのはお金があまりかからないし、english edition (英語版)の本は安い。「流石~定価のない国」と思ってしまう。

 昔に「単語レモン」富永直久という人がいて、英語学習が電車通勤の際に神保町に英語の本を安く売る古本屋があったらしく(村上春樹のエッセイにも書かれていたのと同じと推測します)それを辞書なしで読んでいたら英語がペラペラになったと書かれていた。僕が高校生の時にはもうその本があったので相当古い本だけどnew editionとして出ていた。それでも古いと思う。

 この単語帳は絵と英単語が書いてあってめくると絵と日本語がでるというシンプルなもんだけど、最初の冒頭の英語学習のところがすごく面白かったので買った記憶がある(お金なくて古本でしたが)書かれていることは一緒なんだけど、この人は早稲田大学を卒業している。その英語力でとなると簡単ではない。高校生ぐらいの英語力では駄目な感じはする。

 この頃、読書スピードがあがっている。読書日記を書いているからで、要点に印をつけたりメモしたりしてその後にnoteに文章を書く。2度手間なはずなのに読むスピードが何故かあがっている。なんで?というのを自分なりに箇条書きで書いてみた。すると

1・要点から要点までを速読(音読なし読み)で読んでいる。
2・意味の理解力が明らかに向上している。
3・漢字の読みがはっきりしている。(なんなら調べている)
4・文脈を捉えるのが早い。(目次で内容をしっかり確認する)
5・読書が楽しい。(今まで以上に読む時間が増える)

となる。つまり本を読むときに大体のものを目次から理解して速読をして意味のある単語をメモして、漢字もしっかり理解した方が速読したときに意味が解りやすいというのがわかりすると読むのが一番早いということになり、読書時間が増えるから量が増えた感じがする。ということになる。

  それは本当に以外だった。この本に書かれていることだって嘘ではないかもしれない。疑心暗鬼のひねくれ者の目がなんか素直になって本を読んでいた。村上春樹の「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」の合併本のenglish editionを半額セールの時に買ってあったので早速読んでみます。Wind/Pinballという題名になってます。


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