韓国BL「君の視線が止まる先に」第1話・第2話を本気で見た

とにかく今界隈を賑わせまくってる韓国BL「君の視線が止まる先に」。
本当は8話まで公開されてから書こうと思ったんですけど耐え切れなくて本気で見て書きました。短いからイケるなと思ったけど内容の濃さがすごいので全然長いです。
私は予てよりマジでだいたいの映像サブスクに手を出してるんですが、こちら楽天TV独占配信ということで会員になって購入しました。ついでにmastercardも欲しかったから楽天カードにも入ってやりました。BL目当てで生活振り回されてて草。
ちなみに原題は「너의 시선이 머무는 곳에」、英題は「Where Your Eyes Linger」。題名からして大変エモーショナルな具合になっています。もう色々と最高すぎて監督の名前覚えました。ファン・ダスル( 황다슬)監督。
VIKIの方のレビューみたら世界のオタクが大絶賛してて「それな!」って言いながら一人ずつ握手して回りたくなる。腐女子の言語は万国共通説。

このメインの二人の関係性はいわゆる長年の親友、幼馴染であり主従関係。財閥の御曹司テジュのボディーガードとして、グクが常に隣にいる、という刺さる人にはひたすら刺さる設定でお送りしていきます。

第一話:いけない癖
冒頭からめちゃくちゃ追いかけられて走ってるテジュ。
「止まれ!この野郎」とか言われながら、笑顔で爆走するテジュ「追いかけてくんなよ!」と言って結局挟み撃ちされて追い詰められます。
テジュを追いかけていたピルヒョンに「ミンギョンの時は仕方ないと思ったけど3人は許せない」と言われ、「ああ、ミンギョン?背は低いけど可愛かったな」と言うテジュ。ははあ、こいつピルヒョンの彼女を横取りしてんな……と一発で分かりました。そして、ここのBGMとかセリフの言い回しでピルヒョンのキャラがなんとなく三枚目っぽいことが分かるのもいいですよね。というかなんでそんなピルヒョンの彼女ばっかりに狙い定める?
「こいつそんなイケてるか!?」とカッとなったピルヒョンはテジュに手を上げようとしますが、テジュはその手を掴み「俺を殴ったらひどい目に遭うと思うけど」と余裕の笑顔。
ピルヒョンは「俺の父親はTBグループの理事だぞ!?」と言って詰めますと余計に笑っちゃうテジュ。余計にヒートアップしたピルヒョンは「笑うな!」と言いながら殴りかかり、倒れこむテジュ。
すると、ちょうどやってきたのはグク。牛乳パックをテジュに放り、ピルヒョンに「やったのはお前か?」掴みかかる。
「やっぱりお前が出てきたな。コイツの子分だろ」とピルヒョンが言った瞬間、テジュの表情がさっと変わる。一瞬でめちゃくちゃ怒った顔になった時、グクは「そうだ、子分だよ」と言って突き放すと、グクが構えた瞬間にテジュが顔を殴る。殴られてうずくまるピルヒョンに「俺の父親は、TBグループの会長だよ」と言ってグクに向かって笑う。言ってやった!みたいな顔して。

テジュ・グク「俺たちは古い友達」
グク「……という名の主従関係だ」
このモノローグがめちゃくちゃ好きです。一気に二人の中の関係性の温度差みたいなものが明確化する。
さて、家に帰ってきた二人ですが、なんとテジュの父親に殴られるグク……。厳しい顔で父親は「私はままごとをさせるために、お前をテジュの傍に置いたんじゃない」「申し訳ありません」と静かに謝るグク。
テジュはそこに割って入るように「ままごとなんかじゃなくて!本当に痛かったから」「お前はまだ悪い癖が直ってないな」「……今回は僕から手を出したんじゃないんです」「ハン・テジュ、お前が間違うたびにこいつは私に殴られる。また問題を起こしたらイギリスに送ってやるからな」と言われ、テジュは申し訳なさそうにグクを見る。グクは小さく首を振って大丈夫だとテジュに伝える。ここは二人の関係の長さが垣間見えたかなあと思います。
「この家に置いているのは監視するためだ。まともに行動しろ」と怒られ、しゅんとしてしまう二人。

部屋に戻ると、せっせとテジュの手当てをしてあげるグク。
テジュが「……ごめん」「何が」「こっちが殴られた側なのに怒られたじゃん」「今度は殴られる前に殴ってやれ」「確かにそっちのがマシだ」と笑顔が戻ります。
グクは「あと、お前会長の息子だって言っちゃったじゃん。どうするんだ」「だってあいつ、父親が理事だとか言って調子に乗ってただろ?俺の父さんが会長なのにさあ」「知られないように苦労してるのに」と言ったとたんにテジュは手当てをする手を払いのけ、ムッとした顔になる。「苦労?苦労って言った?俺は今楽しいよ。幸せだし」と言いながらグクと向き合って、じっと顔を見つめる。この時のグクが思わずウッて詰まるんだけどそれがマジで超いい。
テジュは「お前は幸せじゃないのかよ?チキンは気が済むまで頼んで食べられるし、お前と夜通しゲームはできるし、ラーメンも食えるじゃん」と詰め寄ると、グクは幸せだと返す。それを聞いて、秒で機嫌を直したテジュは「チャギ、イギリス行くのやだ~~」と急に可愛くじゃれてくる。とても急。見つめられたので完全に心を乱されてるグクは「やめろよ」と冷たくあしらう。そこを無邪気に「なんで?」とつついて「マジでやめろって」と言われ、襲い掛かるテジュ。結果、突き飛ばされて床に落下。痛がるテジュを見て「おい、大丈夫?ふざけるからだろ」と心配して近寄ってきたグクにガッと足を絡ませて「心配した?」とニコニコしながら言って技をかけたりなんかする。また急にほほえましくなったなと思ったその時、テジュの「弱点攻撃」がさく裂する。耳に触られてウワッってなった隙を突かれ倒されちゃうグク。
「テジュにはいけない癖がある」……これだ。耳に触る癖だ。

翌日、何やらいい感じのお店にやってきた二人。店を見たテジュは「きれいじゃん」「うまいし、学校の生徒も来ないからいい」と言ってドヤるグクに「あ~でもグクの味覚は」「何だよ?」「認める」と、完全にテジュの語尾にハートが飛んでるんですよね。私の気が狂ってるせいでしょうか。
オープンしたばかりだと言う店のオーナーが「ところで二人は……あなた(グク)が攻めで、あなた(テジュ)が受けなの?」ととんでもない話をぶっこんでくる。二人そろって「え?どういう意味?」ってなってると、制服姿の女の子ヘミが入ってくる。ヘミはぶっこみオーナーの娘です。
食事を終えて店を出ると、なぜかヘミがついてくる。「なんでついてくるの?」とテジュが聞くと、ヘミはテキストを振ってあなたじゃないとあしらう。そしてグクに「お母さんから聞いたけど思ってたよりもいい感じ」と言う。すかさずテジュが「おい、普通は俺だろ?」と割って入りますが、ヘミはテジュに全然興味がない。
そしてグクに向かって「電話番号教えて」とスマホを差し出すと、まだ「俺のじゃなくて?カン・グクの番号?」と食い下がるテジュ。グクはスマホを手に取り、ぱぱっと入力して返す。この時のテジュの顔を絶対に見逃してはいけない。おいお前、俺に何の断りもなくこいつに番号教えるのか?みたいな顔しています。どう見てもジェラ。
「おい、なんだ?俺がいない間にナンパしたのか?」「初対面だよ」「お前だけ親切なイケメンのふりしちゃってさあ」「何言ってんだよ」「こんなの初めてだろ?良かったじゃん」「教えてない」「……じゃあさっきの何?」「適当な番号」「……そっか!」
テジュはすごく気持ちが顔に出やすくて分かりやすいんだけど、見事に完全に拗らせてる。よかったじゃん!みたいなことを言っときながら適当な番号を教えたって聞いて喜んじゃうあたりがすごい拗れ。

その夜。一つのベッドで寝ている二人。……ん??ちょっと待って??君たちって一緒に寝てる感じなのかな……??そ、そっか……っていう戸惑いなんてもうやめよう。置いていかれるので。
寝ているグクをちらりと見て起きるテジュ。頬をつついたり耳を触って起きないことを確認してからグクのスマホに手を伸ばす。
そして通知がないことを確信してにっこり。ていうか、グクとヘミのことが気になって深夜3時24分まで寝れないテジュ…………………?

翌朝、なぜか口笛吹いてるグクに「のどかわいた!チョコ牛乳かってください~♡」と、朝からじゃれたいテジュ。「自分で買えば」「おごってよ!それでもボディーガードか?」と言いながらグクがじゃれてくれたからにっこにこです。
そして結局チョコ牛乳をおごってくれたグク、二人で飲んでいるとあのピルヒョンが現れる。テジュが「何だ、話は終わっただろ?」と聞くと「悪かった。俺もよく分からないけど父さんが謝ってこいって。自尊心が傷つくけど」「受け入れてやるよ。会社って何かと面倒だよな」と心の広さを見せます。
ピルヒョンが「お前、本当にTBグループの会長の息子?」と聞くとグクが「いや、知る必要ない」「そうだな。とりあえず謝ったから。4人目には手出すなよ」と言って立ち去ろうとしたところ、テジュはピルヒョンにじゃれついて「ごめんな。仲良くしよう!仲良くしておけば4人目は守れるよ」などと突拍子もないことを言い出します。この時、テジュはピルヒョンの耳に触れていて、それをグクが見ている。
「テジュにはいけない癖がある。それを直さなければ」
グクはテジュの手を取ってやめさせる。
ここのテジュは、完全にグクに対して見せつけていたと考えます。今までずっと自分だけに注がれていた関心が、ヘミに移るのが嫌だった。グクがどんな反応をするのか試したくてわざと耳を触った感じありますよね……ということで1話でした。
1話12分だけですごく情報量が多いけど、とても整理されているので全然混乱しませんでした。ファン監督、アカデミー賞取るかも。

ハイ、そのまま続けて2話いきます。
第二話:対等な関係
外で座っている二人。テジュはグクに「なんか嫌な事あった?」と聞くと「いや」「じゃあなんで話さないんだよ」「俺、あいつ嫌い」「ピルヒョンは大丈夫そうだけど?可愛いし」「誰が誰に可愛いって言ってんだ」「おい、お前、俺に技かけられたの忘れた?お前よりも強くなったかも」「そう?それならもうボディーガードなんかいらないな」
明らかにテジュはグクの気を強く引くためにピルヒョンに絡んでいったけど、グクからじゃあボディーガードなんかいらないねと言われてしまい大誤算。
テジュはまた表情を一変させてグクを睨む。すると「あ、ヤベ地雷踏んだ」と分かったグクの顔。「それは冗談でも言うなって言っただろ」「……ごめん」「今日、勝負しよう」「うん」
テジュは立ち上がって、ひょいと一段に上って歩いていく。
グクは心の中で「俺は一生テジュの横にいるが、テジュは一生俺の上にいる」……あああああ。ここ。私が大好きなところです。まず一段上に上ったテジュを見上げながら思うところもいいし、グクがテジュと対等の位置にいる、何も知らないピルヒョンのことを考えて自分の立場を噛み締めちゃうところがいい。
テジュがピルヒョンとじゃれてると、グクが「やめろ。騒ぎを起こすな」と止めにはいる。テジュは呆然として「何だよ、ただの冗談じゃん」と言うと「ごめん」と謝る。グクはピルヒョンへの嫉妬もあり、次に騒ぎを起こしたら父親にイギリスに飛ばされてしまうというところで本気で止めに入っちゃったんだと思いました。そして自己嫌悪に陥るグク………グクよ……。

道場で道着に着替えているグクを見て「マジでいい体だなあ」というテジュ。「一緒にご飯食べて育ったのに、なんでこんなに違うんだろ」といいながら筋トレし始めるのを「何度も見てるのに急にどうしたんだよ」と多分ちょっと照れてるグク。
するとグクのスマホが鳴ってテジュは「誰から?」「知らない」「見ろよ」「いいって」と言う持ち主をさておき、テジュはガンガン見ます。余裕でパスコードも解除。ちゃっかり自分の指紋登録してそう。
メッセージの相手はヘミで、グクはびっくり。「お前が教えたのか?」「へへへ、だって面白いじゃん」「俺は面白くないけど?」「ただのプレゼントだ。恨まないで楽しんでみろって」とスマホを返す。さて、テジュはなぜかヘミにグクの番号を教えてあげているわけですが、あんな顔しておいてなぜ教えたのか。私個人的には、グクがどこまで自分を追いかけてくるのかを探ってるのかなと思います。拗らせてるな……。

一方テジュから正しい番号を教えてもらったヘミ。タイプではないが名前がかっこいい。攻め受けぶっこみオーナー母は「これは諦めな」と熱心に漫画を読みながら言う。「間に割って入っちゃダメ。私くらいになると分かるの。あれは相性抜群よ」「私はそう思わない」……ヘミがかわいくて応援したくなってきた。

道場では手加減なしに組み合う二人。その間に着信があって気を取られるグク。組み敷かれながらテジュが「返事した?」「してない」。グクの隙をついて形勢逆転し、「しろって。命令だ」「ここでは嫌だ。俺が唯一お前に刃向かえる場所だ」「普段は従順だってこと?」「そうだろ」「俺に夢中にしてやろうか」「認めたら楽になるけど、関係は変えられない」
ここの会話、私のKpopオタク時代に培った程度のぼんやりリスニングで考えると字幕と結構内容が違うんですが、真偽は大変怪しいです。あとテジュのいう殺すっていうのは、おそらく夢中にするの方じゃないかなと思う。だからグクはうっかり「認めたら楽になるけど」って口を滑らせたのでは。
そこでテジュがグクの耳に触ろうとする。弱点だから。「なんだよ、お前耳を触ると落ち着くじゃん」「それでもだめだ」って言ってたらまたメールが来て集中が切れる。そこでテジュは「あとさあ、お前胸を鍛えない方がいいよ。これ以上やったら……」って言いながらグクの胸に触って、それで思わず手を曲げてはいけない方向へ曲げてしまうグク。

一方そのころ。ヘミの元にグクから返事が来る。間違えた番号を教えたのはわざとじゃないということにヨッシャ!ってなるヘミ。
ぶっこみオーナー母的にはイケメンの婿が来たらラッキー!でも二人にはうまくいってほしいわ!とか言ってて笑う。

道場から帰ってきた二人。手をやられてるので超不便だからイライラするテジュ。グクは荷物を持ってあげて謝る。「これじゃあ勉強もご飯も食べらんない」と不満を言いますが、自己嫌悪全開のグクに「ご飯はお前の担当」「……分かった」「あ、風呂どうしよう」「どうしようって、水入んないように気を付けて」「片手じゃ頭洗えないよ」「できるって」「お前が洗ってくれたらいいじゃん」「嫌!マジで嫌だ」「なんでだよ?きれいに洗えなかったらどうすんだよ」「俺はボディーガードで執事じゃないんだけど?!」
グクに猛烈に拒否られてしまったテジュは、ひたすら文句を言いながらシャワーに向かいます。
するとグクにはヘミから連絡がきて、土曜に一緒に遊ぼうと誘ってみるグク。
するとシャワーの方からワア!!という声が聞こえて様子を見ると、シャツの状態でずぶ濡れになっちゃったテジュが「だから洗ってって言ったのに……寒い……」と、グクを見ている。
まったくもってとんでもない誘惑を受け、落ち着かないかわいそうなグク、テジュのシャツのボタンをはずしてやり、バスタブに入れて頭を洗ってあげる。「くすぐったい」「我慢して」というやり取りのなか、気持ちよさそうにしているテジュと、一体これは何の修行なんだ……って感じのグクで2話が終わり。

なんかたまに日本語の字幕とセリフの意味が噛み合ってないようなところがめっちゃ気になって独自に解釈したりしてるんですが、自信もって言えるような大した語学力はないのでふんわりと薄目で見ていただけたらと思います。韓国語字幕が欲しい。
なんか微妙にお互いの気持ちを知ってるような、知らないような、みたいな揺らぎがすごく視聴者をのめりこませるなと思った。あと二人とも目の演技がすごくよくないですか?初ドラマなのにギチャンはさすがのファンタジオ。そういえば経営ヤバいって聞いたけど今はどうなったんだろ……?
ファンタジオの心配はさておき、このドラマのサントラが出ています。オープニングのYOUを朝に聞くと最高の気分になれるので超オススメ。歌詞も全部いい。

今回もお付き合いいただきありがとうございました。何かありましたらTwitter、マシュマロ、コメントにて。


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