韓国BL「君の視線が止まる先に」第5話・第6話を本気で見た

このドラマのおかげで無事に私の元に韓国カルチャーブームが再来したんですが、Netflixの梨泰院クラスと愛の不時着が大変話題になってるのを横目に「いやいやいや、時代は君の視線が止まる先にですけどね?」と我が道を突き進んでいます。※ちなみにどっちも超面白い

そして8月26日にキングレコードよりオリジナルサントラが出ます。OST韓国語バージョン、日本語バージョン(!)、インストを収録したうえに、それぞれのMVをDVDに収録したというまさかの夢全部詰めセット。大盤振る舞いにもほどがある。秒で予約しました。

第五話:また別の視線
さて「主従関係」という言葉に改めて傷ついたテジュはグクを置いて車で帰ってしまいますが、テジュは「運転手さん、Uターンして」と言って来た道を引き返す。窓の外を見て、グクを探しているテジュの横顔が本当に切なくて美しい。
グクは言われた通りにふらふらと歩いていると、車が止まる。窓を開けたテジュが「おい!本当に俺の言ったとおりにしてんのかよ!?バスかタクシーに乗っていくだろ!」とイライラした感じで言うと、グクは「身勝手だな……」。ホントそれな。それで、テジュが車のドアを開けてやるんだけど、乗ろうとせずに遠くを見つめるグクに「早く乗れ!」って言ってやっと乗り込む。

家に帰ってきた二人。テジュは「俺、なんでこんなにイライラしてんのかな」「……俺がちゃんとできなかったからじゃないの」「違う、違う苛立ちなんだけど……お前も、そういうことある?」「……言ってる意味が分からないな」
こうして自分の中の嫉妬の所在を探ろうとするテジュがすごく胸を締め付ける感じでした。テジュは「二人だと退屈だ」と言ったときのグクの横顔に嫉妬をみつけていたからこそグクに確認したかった。
そしてテジュにとってグクを誰かに取られそうになって、焦ったり苛立ったりするのは初めてのこと。それはグクが15年間ずっとブレずにテジュだけを見つめていたからで、テジュはやっとその事実に気が付いたわけです。
いつものように一つのベッドで寝ているんだけど、二人は寝る時の定位置が決まってないのかな……。グクがテジュに背を向けて寝てるんだけど、多分いつもは逆でグクはテジュの方を向いて寝てたんじゃないかな……勘繰り過ぎ……?
テジュは寂しさいっぱいの声で「抱きしめて」とグクに言います。その後に「母さんみたいに」って付け加える。これはあの頭を洗ってもらった時のも含めて、本当は「お母さんみたいに、俺のことを愛して」って言いたいような感じがして悲しくなっちゃった。
しかし抱きしめてくれないグクに、テジュはそっと手を伸ばすけどパシッとその手を掴んで止める。仕方なく手を引っ込めたテジュにグクは「テジュ。俺、頼んだよな」と言って拒む。拒まれたテジュはグクの背中に向かってぽつりと「悲しい」というと、グクは振り向いてテジュのことをぎゅっと抱きしめてあげる。この時、テジュの背中に回した手が一瞬ぎこちなくところがまた……グク……。
そしてグクが振り返った時のテジュの顔、マジで一生見ていられる。グクが自分に背を向けて見てくれないことが悲しいし、このまま自分が一人になっちゃうんじゃないかと思って寂しいっていう顔。声のトーンも含めて本当に繊細に表現されていて素敵だった。ウィス兄さんもギチャンも、どうかこの先長く演技を続けていってほしいなと思いました。

学校の体育の時間。完全にやる気のないテジュと、勉強するよりはいいと言ってストレッチするグク。すると急に後ろからヘミがやってくる。「何だ?」というテジュにヘミは「うちのクラスと対戦するって」「だから何だよ。お前友達いないのか?」「私本当に友達いないのに……あんたホントに嫌な男ね」と言うと「何だと!?」と怒って立ち上がる。ヘミはグクにへへっと笑うと、二人で笑い合う。そんな光景を見たらテジュからすれば気が気じゃない。近寄りがたい印象だったグクが、ヘミがやってきたことによって優しく柔らかく変化していくのを目の当たりにしているわけなので。
ドッジボールが始まり、クラスが違うのにまだグクの近くにいるヘミに対して「お前なんでまだこっちにいるんだよ?」と怒るテジュ。「マジで友達いないからゴメン!」と言ってグクのそばでボールを避けている。……ちょっと待って?ヘミがずっとかわいい。「あーイライラする」「そんなこと言うのやめろって」とグクが止めると、ヘミがグクに「必ず勝とうね!」「もちろん」と言い感じになったところでまた「はあ?何言ってんだ」と水を差してくるテジュにヘミは「じゃあ抜けたら?こうしてグクが守ってくれるのに」頼られて嬉しいグクは「俺、本物のボディーガードだから」と言うとヘミはキュンキュンしてるんですけど、テジュはけらけら笑って「あはは!本物のボディーガードだって!マジおもしれえ」ってグクの近くをぴょんぴょんすると、ヘミが「隙を与えちゃだめよ!分かった?」「うん」と言うのでテジュがまた一瞬ムッとして「なんでだよ!面白くない?」と笑いながら言う。グクがボールをキャッチしたり、ヘミを守ったりテジュを守ったりしてて、外野にボールが来た時にグクはヘミの方へ移動する。すると棒立ちのテジュは顔にボールを当てられてアウトに。いやちょっと、顔に当てなくたってよくない??どう見ても宝なのに??と思ったらグクが一番ショック受けてましたね。
呆然と芝生で寝てるテジュのもとにグクが冷えた水を持ってくる。ボールを当てられた頬にボトルを当てながら「痛かった?」と聞くグク。テジュは「お前、俺のボディーガードじゃん」「手首を骨折したとか嘘つくから因果応報だよ」「ためらいもなく向こうに行った」「ボールがヘミの方に行ったと思ったんだ」と言うとテジュは、ふうん……と目を細めてグクを見る。
グクが短く謝って、次の授業があるから戻ろうと言うと「なんで謝るんだ?ただのゲームだよ」「……そうだよな」「そうなんだよ。ただのゲームなのにさ、なんでこんなにムカつくんだろう」とテジュは起き上がる。グクは何かを押し殺すように目を瞑る。
この時のグクは何を考えてたんだろうか。昨日の夜テジュに抱きしめてって言われたこととかを考えて、目の前で自分よりもヘミを優先させたことに傷ついて怒ってるテジュのことを抱きしめてあげられたら……みたいな感じに思ってたりしないかなと思いました。
するとテジュがいきなりグクを押し倒して乗り上げる。グクは「ここでやろうとしてるのか?!」と言う。いやここはやっぱりテジュに抱きしめてくれって言われると思ったんじゃないか……どうなんだろ……。動揺するグクにテジュは「何をだ?言えよ、何やるんだ」と追い詰める。「手合わせをやろうってことじゃない……ここじゃなくて後で道場でやろう」と必死にはぐらかそうとするグクに「知らないふりするなよ。もどかしい」「何が……」「お前は、俺と同じだと思ってるから。だから余計にもどかしい」「おい、ハン・テジュ!目を覚ませ」「確認してみよう」と言ってて、テジュがグクに顔を寄せる。ここの「知らないふりをするなよ」って言ったテジュのほうが余裕なくて必死になってるように見えました。切ない。というところで5話でした。切なさのエンジンが掛かってきた感。

続いて、第六話:15年の友情に終止符
ふらふらと歩いているピルヒョン、テジュとグクが「確認」しようとしているところに遭遇。「なんだ!?」ってなってるところにヘミが現れて「ちょっと待て。何やってんだ?授業の時間になんでここにいるんだ」「誰?」「キム・ピルヒョンだ。俺はもともと授業聞かないから……ん?お前、カン・グクの……?」ってなってるとヘミはスルーして二人の元に行こうとする。「そっち行くなって!喧嘩してんだよ」「喧嘩してるの?」「知らないよ、あっち行け」「朝ごはん一緒に食べようと思ったのに」「何でこれをあえて今一緒に?」「あークソ!ハン・テジュのやつ、また拗ねてるんだわ!ヤバい性格」「お前もハン・テジュの性格、変だと思う?」「うわ、あんたも?」「ところでお前、魅力的だな」「あんたも興味深い」「褒めてんの?」とピルヒョンに恋始まりそうになってると、ヘミはささっとテジュとグクのところに行こうとする。なぜか無駄に阻止するピルヒョン。ヘミとの攻防がめっちゃ可愛い。

一方、グクはテジュのことを押し返して、呼吸を整える。キスをしようと近づいてくるテジュをどんな気持ちで押し返したのか……強靭な心……。「誰かに見られる」と言って立ち上がり、テジュに手を差し伸べる。グクの手を掴んで立ち上がったテジュをぐいぐい引っ張って歩いていく。
まだなんか「ズボン逆じゃないの?」とか話してるヘミとピルヒョンの間を割ってスタスタと歩いて行ってしまう二人。

帰宅するヘミ。するとぶっこみお母さんに「友達にも嫉妬ってする?」「するんじゃない?」「するよね。私もしちゃった」「なに、グクとテジュが嫉妬したの?いや~かわいい!」「面白がってる場合じゃないんだけど……」なんかもう複雑。

テジュの家ではグクがあの針金アートを作っている。その姿を見たテジュは「お前はいいよな。やりたいことがあって」と言う。グクは手を止めて、テジュに「一回やるか」と言うと、あの昼間のことがあるので「殺ってやる……」とガチの目に。
道場でひたすら二人で柔道をやって、結局テジュが負ける。テジュは「ああ、やめとけばよかった」と言って立ち上がると、背を向けたグクが「そうだよ、なんであんなことしたんだ」……。
すると「刺激するのはやめろ、本当にお願いだ。ハン・テジュ、頼んだだろ?」と、あの時言ったグクのセリフをテジュが言う。
グクは思わず振り返って「何やってんだよ」
するとテジュは「逸らさずに言えよ。なんであんなこと言ったんだ。お前が言ったんだろ?俺たちは一生付き合う仲だから、どんなことも話して解決していかなきゃいけないって」「これは一生知らなくていい」いやこれはつらい。テジュも、グクも、本当にお互いに心を開いて、どんな問題にも二人で歩み寄って寄り添ってやっていこうと思ってた。その矢先にこんな展開。
「お前とヘミが一緒にいるのを見ると、マジでイライラする。友達との間での嫉妬じゃない。……俺はお前が好きだ」
そしてグクに後ろから抱き着くテジュは「一日中一緒にいたいし、一緒にいて抱きしめてほしいし、姿が見えないと泣きそうになる」と、告白をする。グクはきっと、自分の気持ちに応えてくれると信じて。
しかし、グクはテジュの手を払い、「マジでいい加減にしろ」と怒るわけです。「もうお前に合わせてやるのも限界だ。今、お前は俺のことをお母さんみたいに考えてるんだろ!勝手に勘違いしてイライラして、いい加減にしろよ!」っていう。いつもグクはテジュに何かと「お母さんみたい」と言われるたびに地味に傷ついてきてたのかなって思ったら悲しくなりました。グクのことを本当にお母さんの代わりだと思っていたことはないのに。
言われたテジュは当然怒って言い返すわけです。「俺がそんな区別もできないガキに見えんのか?お前、今わざとそうやって言ってるんだろ」と目に涙をためる。グクは「お前は本当に勝手だな」「ああ、俺は元々勝手な奴だろ。だからその思慮深いお前の気持ちを言ってみろ」。
完全に腹をくくってるテジュに、グクも腹を決めて「俺がここからいなくなったら、一体誰が損をする?俺の一生分の金を出さなきゃいけないのは、お前も損だって思うはずだよな?でも違う!……俺はお前がいなくたって生きていけるけど、お前は生きていけないだろ」
テジュは怒った顔で「俺はそんな事聞いてない!」と遮ると、グクは「いいから全部聞け。この15年間のうち、お前が日本に行ってた1週間が一番自由で幸せだった」
自分が隣にいなかった1週間が15年のなかで一番自由で幸せだったなんて言われたテジュは、ついに泣き出してしまう。グクが自分と一日中ずっと一緒にいてくれたのは、いつも覚束ない自分に付き合ってくれていただけ。片時も離れたくないと思っていたのは、本当は自分だけだった。
ショックを受けてぽろぽろと涙をこぼしたテジュは「父さんに今すぐに言いに行け。テジュの後始末をするのは大変だった。あいつの悪事をばらされたくなければ金を渡せって、そう言えよ。分かったな」と精一杯強がって言う……。
グクは今にも溢れそうになる涙をこらえてテジュを見ているのが本当につらい。「お前はいつも俺より賢いから、そういうことだったんだよな」と言って立ち去るテジュに、グクも涙を流します。
テジュは「時間をやるから、その間に消えろ」という捨て台詞を残して道場を後にする。悲しい。悲しいけど、グクはもしもここでテジュの気持ちに応えてしまったら全部崩れてしまうと思ったような気がする。テジュを守るために、あえて一番言いたかったことを言わなかったんじゃないか。
テジュが日本にいた1週間が自由で幸せだったのは、やんちゃなテジュの事を心配したりしなくてよかった。そしてなんといってもテジュが女の子と一緒にいるのを見なくてもよかったからじゃないかな…………とりあえずつらい……。

ヘミからグクの元に連絡が来て待ち合わせている。グクがやってくるとヘミが「テジュは?」「家にいるよ。昼は無視して行っちゃってごめん」「大丈夫」。
ヘミは鞄からおもむろに何かを取り出してグクの目の前に出して見せる。「どう?守護神」「守護神……?」「私の手作り。可愛いでしょ」「かわいい」「あげる。あなたのことを守ってくれる人がいないでしょ?あなたがあんまり大変にならなければいいと思って」かわいい……死ぬほどかわいいヘミ……。
「ヘミ、俺は大変じゃないよ。テジュのために何かするのは一つも大変じゃないんだ。それと、ごめん。俺の気持ちは、テジュが好」と言いかけたグクの口をぱっと指で遮る。
「お母さんの言うとおりだわ。認めたくないけど、最初からそうじゃないかなって思ってた。おかしな話だけど、あなたの目線は私のことを見てるようで違うところを見てるみたいだった」
そう言ってヘミは手作りの守護神をグクに押し付ける……。ああ!!!ヘミヤ!!!!!なんてかわいいことを!!!!

ヘミと別れたグクはテジュが好きなチョコ牛乳を持って家に帰る。テジュを読んでも家にはいない。しかも部屋が荒れてる。不穏すぎて死にそう……と言ったところで6話が終わります。

テジュが何ふり構わずにグクに思いを打ち明けたところも痛々しかったし、死ぬ気で振り切ろうとするグクがあまりにも痛々しかった回でした。つらい。そして、ヘミに対して誠実にあろうとするグクもまた……。
さて次回で7話と8話の最終回セットになります。既にマジでヤバすぎませんか?このドラマ。こんなエモにエモ足してエモ掛けたらどうなるんだって話ですよね。最高。

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