韓国BL「君の視線が止まる先に」第3話・第4話を本気で見た

ここ数年は日本のテレビって言うと毎日見てたのは夜のワールドビジネスサテライトくらいしかなかったんですけど、アジアBLの波にのまれてからはマジで地上波を見なくなりました。全部サブスクの海外。ニュースはネット。
最近、また韓国語の語彙をつけようかな~と思って、辞書を読みながら独り言を韓国語に切り替えました。そんなに独り言も言わないけど……。
何の注意書きもせずに前回もそうだったんですが、韓国語リスニング力2の私が聞き取れた範囲でのセリフを、超独自解釈で日本語に直して書いています。すみません。
あくまで超独自なので本当に真偽が分からなくてどうしたらいいんだろう??って感じですが、本気で見た結果がこれなんだな……って感じでサラッと見ていただければと思います。

第三話:逃げたくなる瞬間
さて、お風呂で無防備なテジュの頭を洗いながら心頭滅却修行状態のかわいそうなグク。優しく洗ってもらえてなんとも満足げなテジュ。
「母さんのこと思い出すな……そうやって母さんも髪を洗ってくれたから」というテジュに動きが止まるグク。テジュは振り返って「お前は洗わないの」「お、俺は後でやる」「お前も洗えって」と言って急に立ち上がる。どうしてもグクと一緒に洗いたいテジュは「いいだろ、今洗えってば」「後でいいから」と問答しつつ、まあお風呂だから当然裸なので、内心ウワ……ってなっちゃうグクの胸に濡れた頭をくっつけるテジュ。「おい!冷たいだろ……」もう最悪です。とんだ修行ですこれは。
ちなみにこのシーン、曇ったガラス越しに撮られてるんですけど、それが超いいの。どんなことをやってるかは分かるけどはっきりとは見えないお風呂のガラス。匙加減が抜群。そしてガラスに色違いのヤモリのフックで二人の体洗うネットがついてる。こういう細かい生活感を大事にできる作品が勝ちます。何かと。

そして、リビングで頭を拭いてるテジュに、ドライヤーの準備するグク。あれ?これ……さては結局一緒に洗ったな……?
テジュが「あの子にちゃんと返信した?」「今週土曜日に会ってみようと思う。お前が外で国語の勉強してる時に行ってくる」「うわ、お前一人で勝手に計画したな。慣れないことして」「お前が恋愛しろって言うから」
相談なしに進められたことに対して地味にショックを受けているテジュ。完全に自分で自分の首を絞めています。そしてグクに髪の毛をかなり荒々しい拭き方されて「わあ、気を付けろよ!つやつやの髪の毛は大切にしなきゃだろ」と抗議して普通に拭いてもらう。かわいい。
それでグクが作った針金のオブジェ的なものを眺めて「お前本当に上手く作るなあ」と褒めます。この時、怪我したはずの手が普通に使えてて俗に言う「야!ハン・テジュ!」案件なんですけど、褒められて嬉しいグクはひそかににこにこしちゃう。いじらしい子……と思ったらテジュが「恋愛するからって、俺のことを疎かにするなよ」と急に牽制する。テジュの中では、グクは自分を一番に優先するという自信があった感じだったんだけど、勝手に土曜日約束してたりするのでどうも雲行きが怪しい。
そしてグクは「それならいい」と超意味深なことを言って、「何?何て言った?」とドライヤーを取り上げて振り返るテジュ。多分グクは口パクで「좋다고」って言ったと思うんですけど、やっぱりいいねっていう意味かな……?グクはテジュから気を逸らしたいので。急に意味深。するとテジュは、またドライヤーを取り上げて「お前、デートしたことあった?一度もないだろ。カン・グク、お前は賢いけどこれとは話が別だ。よし、お兄さんが後でデートについて教えてやるよ。どうだ?ありがたいだろ?」
ここで急に私は自分で「ヒョン」もしくは「オッパ」と言いだす男性に無条件にときめくタイプなので無事に死にました。
「別にありがたくないけど?」「おい~素直じゃないなあ」って手を足にぶつけるテジュに「手、気を付けて」と優しく言ってくれるグク。すると突然のインターホン。

部屋に一人、外の様子が気になるグク。窓の外ではテジュと女の子が二人で話している。女の子は友達ともらったプレゼントが同じだったということにお怒りで、最低!とテジュに詰め寄っている。
怒っている彼女の手を掴み、キスをするテジュ。
その光景を見ながらグクは「俺はお前から目を離してはいけない。目を瞑りたいと思っても、それは許されない。……逃げたい」と心の中で思っている。これはまた「야!ハン・テジュ!」案件。
しかし一連の行動から見てもあくまでテジュが興味あるのはグクの反応であって、女の子がどうであろうと関係ない。短いスパンでピルヒョンから彼女を奪っているのも、どういう経緯かは分かんないけど、ぎこちないグクの反応に満たされるから繰り返しているはず。いやでもやっぱり「야!ハン・テジュ!」案件です。

翌朝。鮮やかな手料理で朝食を用意するグク。
料理はうまいし手先は器用で体がバッキバキで主人に忠実って……それは逸材では……?
料理を持ってきて、食べようと言うグクに急にきゅるんきゅるんフェイスになるテジュ「グク!(ウィンクバチーン☆)」
何だ何だ……?と困惑するグクに対して「礼儀正しいし、かっこいい。しかも……」と怪我した手を見せて料理を食べさせてもらうと「ん~~!料理もうまいなんて、俺の好み♡」ときゅるんきゅるんで言い出す。急に俺の好みだよって言われて呆然とするグクに、きゅるんきゅるんで畳みかけるテジュ「ん~?なんでそんな風に見るの?顔に何かついてる?♡」と可愛い顔をこれでもかと生かしてくるテジュ。そしてグクの中の「テジュ可愛い」がダダ洩れです。お察しします。
私、人がスプーンでかくれんぼ♡みたいなことするのを人生で初めて見ましたけども、多分テジュ以外がやったらブチ切れちゃうと思うから速攻で専売特許にしてください。テジュだけ許す。
半分照れながらも「早く食べよう」というグクに、テジュはきゅるんきゅるんを解いて「ほら見ろ!そうやって上手い返しもしないで、ただ見てるだけでどうするんだ?何か質問して会話続けなきゃ」とデートマスターヒョンの顔になる。するとグクは「自分でやるから」とあっさり。
全然付き合ってくれないグクにムッとするテジュ「実際はこんなんじゃないぞ。訓練が必要だな」と言って笑う。この子、絶対ろくなこと考えてない。

薄暗い学校の秘密基地みたいなところに呼び出されたピルヒョン。
すでにテジュとグクが座ってて、テジュは「お前は何か作るのが好きだから、芸術とかに関する質問がいいんじゃないか」と絶対真面目に考えてないアドバイス。「しない」「やったほうがいいって」と問答してると、ピルヒョンがあの夜に家にやってきた彼女ミンギョンの件について聞く。「ソン・ミンギョンがお前のこと責めに来たって?」「それはもういいから、デートのコーチやってよ」「ヒョンジョンとミンギョンって友達だったのか……」
デート練習をやる気ないピルヒョンに「もう行っていいよ」と言う辛辣なテジュ。仕方なく協力することにしたピルヒョンはグクに「お前、誰とデートすんの?」と聞くと何も言わないので、おいおい……まさか4人目か……?!?と蘇っちゃうトラウマ。「違う、転校生だよ」と教えてあげて持ち直すピルヒョン。草です。
もうやめようというグクに「何で?お前キスの経験もないじゃん」と急にピルヒョンの前でデリケートなプライベートを晒しだすテジュ。グクが傷付きますのでやめてください。
すると、何か期待した顔で「俺とミンギョンがしてるところ見た?」と聞くわけです。いや~~~あんたやっぱりグクに見てもらうためだけにキスしてたね!!!そんなことだろうと思いましたよ!!!
聞き捨てならないピルヒョンは「おい!お前なんで詰められたのにミンギョンとキスするんだ?!」「アングリーキス、知らないの?」「アングリーキス……?アングリーキスって何だ?アングリーって鳥か?」それはアングリーバード。

テジュは「ふふん、お前もまだまだだな」「ちょっと待って、俺だけ知らないの?教えろって」などと盛り上がる二人。
するとピルヒョンを呼びに来る友達2人。「おい、ここが広まったらどうすんだよ」というテジュに「大丈夫だって!また後で話そう」と言って友達といなくなるピルヒョン。
グクはテジュに「なんであいつと仲良くしてるんだ」と聞く。するとテジュは「俺たち二人だけで退屈じゃん」と、グクからすればものすごいショックなことを言う。まず完全にグクがピルヒョンに対して嫉妬してるんだけど、なんで自分がピルヒョンに負けてると思っちゃったのか……どう見てもテジュはグクにしか興味ないのに……。
自分の思惑通り嫉妬させて満足なテジュは、グクの切ない横顔を見るなりうなじに手をまわして、ガッと自分側に引き寄せる。弱点の耳を指先で軽くはじいて「どう?キュンとした?」と挑発的に聞く。画角いっぱいに映るグクの色素の薄い綺麗な目が動揺と共に揺れるのが本当に素晴らしくて、チャン・ウィスさんがとてもいい役者さんだと改めて思いました。
テジュは「恋愛ってこんなもんだよ。予期せぬ瞬間にする。スキンシップも同じだ。上手くできるか分かんないけどな」と言いながら自分のうなじのあたりを緩めて見せる。ついにグクは抑えきれなくなって、その後ろの襟をグッと掴んで引く。
「こうすればいいのか?」とテジュを覗き込むと、完全に面白がってるテジュ(拗らせ)が「おー、カン・グク」「ときめいたか?」と聞かれてうっとり笑って「怒ったんだな」って言うところ超ヤバい。テジュは、落ち着いていて思慮深いグクの感情を揺さぶってかき乱すことで、強烈な優越感を感じてるんじゃないかなと思いました。相当拗らせてるぞ……。
と思ったら、もう一度強く引き寄せて、じっとテジュを見る。「こんなこともうやめろよ。これ以上刺激するのもやめろ。……本当に頼むよ。お前も嫌だろ?」と感情を露わにする。テジュは呆然とグクを見つめてるんだけど、完全に恋に落ちた瞬間の顔しててもうダメ。
と言うことでこれは実質告白です。しかも「お前も嫌だろ」なんて、テジュに受け入れられることを想定していない言い方。そして、これが実質の告白であることに勘のいいテジュが気付かないはずがない。これ余計に拗れたぞ。

と言うわけで、しんどいまま4話へいきます。
第四話:影に生まれた自我
運命の土曜日がやってきて、私服で歩いている二人。
テジュ「俺には長年の親友がいる。ひと時も離れない、影のような存在。その影に自我が生まれた。頼みを聞いてやらなくちゃ」
冒頭から既に切なさが極まっている。そして、この4話ではモノローグがテジュなので、グク視点ではなくテジュに視点に切り替わるんだなということが分かります。そしてこの「頼みを聞いてやらなくちゃ」って思ってるのがまたグッとくるんですが、テジュはグクのことを服従させたいわけじゃないんですよね……。

カフェで先生に勉強を教えてもらっているテジュの斜め後ろに座っているグク。
テジュは振り返ると「行けよ」と言う。「本当に大丈夫か」「オーバーにするな。何にもしないよ」「必要になったら呼べよ」「分かってる」すると、グクは席を立ち、カフェを出ていく。
テジュは出て行ったのを確認すると「ああ煩わしい」と言いながら怪我してるはずの右手を取る。先生「それ取ってもいいの?」びっくり。「最初から怪我なんてしてないので」と言って普通に右手で書き始めるテジュ。先生は教えるのを再開するんだけど、テジュは、横断歩道の向こうへ歩いていくグクと向こうで待っていたヘミを見て「マジで行った……」とつぶやく。
ヘミの存在によって、グクの隣という絶対的なポジションが脅かされているのを目の当たりにするわけですよね。するとテジュはにっこり笑いながら「先生、俺お腹すきました」と言う。もしかして、テジュが笑う時って内心焦ってる時なのかもしれない。

いい感じのカフェにやってきたグクとヘミ。グクは水をヘミの分まで注いでくれるんですけど、いつもテジュにやってんだろうなと思ってテジュの分まで私が傷ついてしまいました。
ちょっとまだぎこちない雰囲気だけど、ヘミが「私、番組みたいな音させて食べるねって言われる」「うん、本当にうまそうに食べるね」「テレビ見てるみたいでしょ?」「うん、見てるみたい。もっと食べて」と言って自分の分の料理をヘミに取り分けてあげるグク。そしてヘミから「なんかよく分からないんだけど、私あなたと仲良くなりたいの」と直球で来られて、グクは一瞬うろたえます。「実は昨日夢を見たんだけど、あなたと一緒にご飯を食べて、映画を見て、結婚して子供が二人」「!?な、何だって?」「冗・談」「びっくりした……」
ここの二人のやりとりがめちゃくちゃ可愛くてうっかり応援しちゃった。さっきはテジュの分まで傷ついたのに応援したくなるヘミの可愛さ……と思ったらテジュ襲来。当然テジュは勉強してるはずなので、びっくりするグクに、ヘミは「あなたが呼んだの?」と聞くけど「いや……」と言いながら動揺しまくって近くに座るテジュをガン見。
そんなグクを見たヘミは、おもむろに「テジュが好きなの?」とものすごい鋭角に切り込む。「え!?何?」って動揺を隠せぬグクと完全に聞き耳を立てているテジュ。次に「それとも、テジュがあなたを好きなの?」と聞かれ、思わずグクの方を見てしまうテジュ。
「そうじゃなくて、俺はボディーガードみたいなもので……テジュの家で一緒に暮らしながら、生活費とか色々と貰ってるんだ。正確には主従関係」「はあぁ……」
そしてテジュが表情を消す。グクの口から「主従関係」と言われたことへのショックはもちろんあると思うんですけど、「テジュが好きなの?」という問いに対して打ち消したのが気に食わない感じもした。あと美人の無表情ほど怖いものはないよね。
「それって報酬いいの?」「うん……まあそれなりに」というやり取りで、グクがしっかりとお金で雇われていることが明らかになる。テジュが誰かに自分たちの関係を説明するときに「主従関係」と定義するのが嫌なのは、グクが自分と報酬があるから繋がっている関係みたいな感じがしたからじゃないかなと思う。御曹司ゆえに、お金持ちだから近づいてくる奴らってたくさんいたと思うので余計に……テジュがちゃんと心を開ける友達って、本当はグクだけだったのでは。あっどうしよう。急にすごい悲しくなってきた。
テジュは電話を掛けだすんだけど、相手がピルヒョン。いきなりパスタ食おうと誘うんですが「俺はカン・グクじゃないんだけど」と言われたり「お前が急に電話してきたらグクみたいに行かなきゃなんないのか?」とか言われて断られる。急にかわいそうだ。
一方、ヘミとグクは楽しそうに食事をしていて、疎外感が半端じゃない。かわいそう。

あのテジュとグクのアジトにいるピルヒョンたち「ちょっと下手に出たらなめやがって……」というピルヒョンに「じゃあなんで仲良くしてんだよ?俺たちを捨てる気か?」と聞く友達。「まあ、ちょっとな……」「何だよ?言えよ」「イケメンじゃん」テジュがイケメンだから仲良くしてるピルヒョン草。めっちゃ面食いじゃん。

カフェに戻りまして、テジュの元に注文した料理が運ばれてくる。とにかくテジュの一挙一動が気になってしょうがないグク。そりゃそうですよね。本来怪我してるはずなのにギブスはしてないし、普通に右手使ってるし。
するとヘミは「はあ、心臓が痛い」「えっ、急に?大丈夫なの?」って動揺するグクが可愛すぎる問題。色々と急だもんね。
「訳アリな人が理想のタイプなの。面食らった気分だわ」というヘミに、またこっそり聞きながらテジュが笑っている。これはやっぱり焦ってる。グクはそんなヘミに対して「俺も君を好きになりたい。先に番号聞いてくれてありがとう」とストレートに言う。ヘミといい雰囲気になってきたその時、笑っているテジュがフォークを置いて立ち上がる。二人に近づいて「その口説き文句は何だ?ていうか、お前ら二人似合わないな。ぎこちないし」と水を差しにくる。言われたヘミは「テジュ、まだ私たちの話が終わってないの。終わってから話してくれない?」と言って黙らせる。不機嫌丸出しのテジュにグクが「ヘミのことを送ってからまた来るよ」と言う。
また俺よりヘミを優先した、と怒るテジュ。一瞥して席に戻る。
「なんか都合が悪い状況だけど、それでも良ければ……」「平気よ。むしろプラス要素」「よかった」と結局いい感じに。

日は落ち、テジュとグクが二人で立っている。気まずい雰囲気。
「……ギブスはどうした」「嘘だったから」「おい!」
怒るグクを相手にせず、迎えの車がきて「ああ、遅すぎだよ」と言いながら乗り込もうとするとき「歩いて帰って。体の調子が悪いから。お前は風邪ひいたらダメだろ、ボディーガードだから。……正確には主従関係か」とつらく当たるテジュ。グクから主従関係って突き放されたことにものすごく傷ついている。そのうえ、あのデートの練習の時にグクから実質告白もされてるわけですから、もう自分から目を背けてヘミのことを好きになろうとしていると思ったら寂しくてたまらない。
ドアを閉めようとしたところをグクの手が止めてドアを閉める。この時にグクを見上げるテジュの寂しそうな顔よ。この世の宝みたいな顔。しかもグクはその顔を見ている。
テジュ「俺にはボディーガードがいる。ひと時も離れてはいけない、影のような存在。影が、自我を持ってはいけない」
と言うわけでテジュの切なさが極まった4話でした。急に自分の元から離れていこうとするグクに、どうしようもなく寂しくなっちゃったテジュ。果たして拗れは解けるのか……。
今回も長々とお付き合いいただきありがとうございました!
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