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にほんごはむずかしい。

  日本語って本当に難しいと思う。他言語もよくわかっていないのにアレだけど、、、同じ読み方でも変換を間違えるととんでもないことになるし、「てにをは」の使い方一文字で相手に与える印象も違う。正しい敬語が使えないと相手からがっかりされたりもする。難しいというか、もはや怖い。

なぜこんなことを書こうかと思ったかというと、よく行くマーラータン屋さんの店内看板に「辛さをお選んでください」と書いてあるのを見たから。ちなみに、「お選んで」の「お」には、白いテープが貼ってある。。きっと、丁寧を追求した結果なんだよね。。
ここでふと、丁寧を追求したが故に「慇懃無礼」になってしまう人をよく見かけることを思い出した。これも程度が難しい。いっそ「敬語」なんてなくなればいいのに。って思ったりもする。今では、自分もよく分かっていないくせに、後輩に偉そうに言葉遣いの指摘をしちゃったりなんかしてるんだけど、その後絶対に、22歳の頃を思い出す。

  ーあの頃、昼間は学校があるし映画も沢山観たいし飲み会も行きたい!時間がもったいないから生活費を手っ取り早く稼ぎたい!&何をどうしても絶対に映画業界で働くべく人脈を広げたい!の一心で、六本木のキャバクラでバイトをしていた。
店内には、いつもグランドピアノの生演奏がゆったり流れていたし、所謂芸能人やスポーツ選手、国内外含めた超一流企業の会長や取締も多く訪れる歴史ある一流店だった。
田舎者丸出しキャラで、アフター(閉店後にお客様とご飯食べたり、カラオケしたり…お店の外で落ち合うこと)があっても、「タクシー代は要りません!だってチャリできてるんで〜」くらいの軽いノリで楽しくバイトしていたんだけれど、ある日、お店の社長から別室に呼ばれ、「あなたのリアクションが“タメ語”なのがとても気に障ると、とある大切なお客様に言われた。直す気はある?」と怪訝な顔で言われた。「どういうこと?あくまでリアクションがタメ語で何が悪いの?」と頭の中で理解がつかず、反論態勢に入ってしまったんだけど、、今ではよくわかります!社長!(名前は忘れましたごめんなさい)
例えば、「実は◎◎の◎◎って◎◎なんだよ〜知ってた?」とお客様に言われたとする。そこで、こちら側がとる正しい反応は「そうなんですか!知らなかったです〜〜!」なんて感じだと思うけど、
私は、

そういうことか〜!なるほど!
(=独り言というか、自分の中にその事柄を取り込んだ意味合いのリアクション)
初めて知りました!
(=相手への返答の意味合いだからここは敬語)」

だったのだ。相手がどう受け取るかは相手次第。

一流店でなくとも、相手がどう思うかを考えて接するべきだが、ましてや場所は座っただけで◎◎万円と言われる世界。一流のお客様への一流の接客をするために、自分自身も一流の気遣いや常識を持たねばならなかったのだと大いに反省した。
だから余計になのかもしれないが、TPOを汲んだリアクションに気を遣うようになったし、後輩にも偉そうに(ごめんね涙)茶々入れしてしまうんだろう。

タイトルに「にほんごはむずかしい。」なんてつけたけれど、本当に難しいのは、時と場所、相手に合った心遣いができるかどうか。ですね。

は〜ああ。
丸顔めめさん著書の「スーパーベイビー」ギャルヒロイン:たまおちゃんみたいな子だったら許されることが沢山あるんだろうな〜〜〜〜〜(遠い目)
色々と気づかされる、素敵な作品!かなり多くのサイトで試し読みもできるので是非!