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「Ruminate」セルフライナーノーツ

Stella*新譜のセルフライナーノーツなるものを書いてみた!
こういうのは初めてなのでどんなんかわからずだけど、X(Twitter)に掲載の画像が読みづらい人のために、テキストでnoteにまとめておきます。



この先生きのこるには

この先の生き方なんてわかんない。
どうにか息だけしてれば大丈夫。

 Stella*では珍しくキャッチ―なメロディーと踊れちゃうリズムな楽曲。
 すぴかさんとのやり取りで「この先生きのこるにはどうしたら…」なんてやり取りをして、この文節の区切り方がネットで話題になってたって!なんて盛り上がったのが制作のきっかけ(どんな会話しとんねん)。これをタイトルにしよう!なんて盛り上がったけど、どう調理してやったらええんや…と悩んだ結果、キャッチ―な曲とともに今回のCDのテーマ「Ruminate」と繋ぐ内容にまとまった。キャッチ―な曲だし、頭のわるいMVでよりカオスな仕上がりにしていこう、というMV制作も想定した音色選びや曲構成をしていった。
 すぴかさんが大学時代に大仏をかぶって授業を受けてみたい―という当時ふざけていたお遊びをMVのイメージに入れ込み、イントロのシンセの音色・フレーズや間奏のギターはまさにbuddha(ブッダ)イメージのインド風サウンド。
 忙しく暮らす毎日で抱える悩み。今日言われた辛い言葉、冷たい態度、明日への不安、プレッシャー。それぞれに理由があるだろう。僕の座右の銘「一夜賢者の偈」という釈迦の教えがある。もう2000年以上前にこの悩みの解決方法があったという驚き。過ぎ去ったことは追うな、未来はまだ来てない、だから揺らぐことなんてない、今を一生懸命に─。このテーマもMVとリンクして影響していたと思う。すべての悩みは自分でどうにかしていくしかない。でも周りの大仏みたいなやつらが心配してどうにかしてこようとする。自分の気持ちが軽くなって、心のコップがいっぱいになったとき、誰かを同じように大仏になって支えられる日が来ると思う。すぐにそうなる必要はないよ。辛いときはどうにか息だけしていれば大丈夫。

Charisma

心に決めた強い意志があるのなら、
それで生きていく。

 これまたStella*で出したことのないミドルテンポなロックサウンド。次はコレ、次はこう、終わり!というシンプルな構成。洋楽風コード進行でサクッと各パートを楽しめるんじゃないかと思います。
 歌詞のテーマは正直なんでもよかったんですが(こら!)、この制作のタイミングで「MBTI 16タイプ性格診断」なるものを見つけて、その中から「主人公(ENFJ-A / ENFJ-T)タイプ」をテーマに制作。自分は提唱者タイプ(INFJ-T)でした(笑)
 歌詞はだいぶ尖ってるかもしれないけど、サウンドそして、ボーカルの表情でぐっとシンプルなカッコいい「アタシ」にまとまった。
 カリスマ資質としてそう生きてきているのならそう生きてほしいし、そう生きたい人だったらスイッチOFFしてたまには休んでね…と思うおにくでした。

Contrast

目に見えない大事な思いはずっと忘れない。

 Stella*が大好き切ないソング。5拍子のリズムとともにエレピ、ガットギターのループで展開していく哀愁感全開の楽曲。今回は松本一策さんにお願いをして久々の生バイオリン。ストリングスがとにかく悲しいサウンドになってしまった。でもこれは悲しい別れの思いが詰まった楽曲だから。
 「星の王子さま」をイメージしたものを作りたい!とすぴかさんの発言が楽曲制作のきっかけ。僕は「星の王子さま」を読んだことがなかった。ネットであらすじを読んでも特にイメージが湧くことなく…。すぐに本を買って読んだ。158ページの短いストーリーだったけれど、読みながら涙したし、自分の生き方への思いに影響する物語だった。
 「星の王子さま」の物語だけではそのテーマの曲になってしまうし、自分が最近思うものを歌詞に入れ込んだ。現代はネットで気持ちが繋がっていく時代。だからこそ近くて遠い絆。地上と星。
 身近な人が亡くなったときはお葬式で最後の別れができるけれど、ネットで繋がっている人はそれが難しいだろう。大好きなのにできない。ただ過去の自分との繋がりだけがログとして残る。ネットは自由に各々の思いが語られる。でも一番大事なのは自分とその人との思い出、記憶。それだけで気持ちを埋め尽くしてほしい。目に見えない大事な思いはずっと忘れない。その人との思い出をふと思い出して、懐かしい気持ちになれる時が来たら─。

Peace sign

わからないままで描いていた足りない言葉
いつかきっと形になっていく

 これぞ王道ポップス!始まりから終わりまでとにかく王道なものを作りたくて制作。サウンド感は明るい感じだけど、Stella*らしさの切なさ混じった楽曲にまとまった。
 Stella*結成前からすぴかさんと一緒に制作をやっていたけど、なかなか形にすることができなかったこともあったり、やりかたもわからなかった当時。辛くて制作から離れた時期もあったけれど、ずっと繋がってくれていた仲間や支えてくれた友人のおかげで前に進めた。
 MV制作や今回のCD制作を支えてくれた人たちのおかげで形にしていくことができる―その感謝の気持ちをいっぱいに詰め込めた曲になったし、これからやっていくLIVEでみんなでラララしたいなっていう気持ち。
 すぴかさんがMV撮影の時に嬉しそうにピースしてたからそれ曲名に。悲しいことは嬉しかったことで上書きしていこう。

Ruminateジャケット

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