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頑張れば夢は叶うという【呪い】

オリンピック選手が優勝したときのキラキラした笑顔。


「頑張れば夢は叶うんだなって!!」



もうオリンピックが終わってだいぶ経ちますが、
何だか私はあの言葉が忘れられません。

私の心に深く突き刺さったトゲのようです。

あの言葉は選手からすれば、今までの努力が実った喜びに満ちた言葉でしょう。

でも、私にはあの言葉の後に

「だからあなたも頑張れ」


が見えてしょうがないのです。



「頑張ると夢は叶うの??」

「頑張る」と「夢が叶う」に関係はあるのでしょうか?


ちょっと考えてみました。
この組み合わせは4パターンあります。

1. 頑張って、夢が叶う
・オリンピックで金メダル
・受験勉強で第一志望合格
・寝ずに働いて昇進

2. 頑張って、夢が叶わない
・オリンピックでメダル逃す
・受験勉強で志望校行けず
・働き過ぎて上司に叱られる

3. 頑張らなくて、夢が叶う
・都会から田舎へのIターン移住
・好きなことしてお金稼ぐ
・仮想通貨でお金持ち

4. 頑張らなくて、夢が叶わない
・ダイエットせず、太る
・授業全部寝て、0点
・仕事せず、昇進できない


どの組み合わせの人も存在しています。

皆さんはどの人が多いと感じますか?

私は・・・

「1以外の人が多そう」

という感想です。


つまり、

「頑張る」と「夢が叶う」は関係ない

という事。


頑張れば夢が叶う可能性が上がると言う意見もありますが、
そしたらなぜ3の人が存在するのでしょう?


人は、何かと何かを関連づけたい生き物です。

原始時代の私達は生存率を上げるため、
少しでも未来を予測したかったのでしょう。

・あのキノコ食べたらお腹壊すのかも
・この森に入ると野獣に襲われるかも
・あっちの森に行くと美味しい果物があるかも

こんな感じで、身の回りの情報から未来を予測していました。
当時はそれがすごく役に立ったのでしょう。


しかし、今の私たちは情報に溢れています。

そして、耳に入ってくるのは
「努力して夢を叶えた」話。
だって、二つに綺麗な関連性が見えて、安心するから。

そのほかの情報は面白くないので特に報道されることもありません。

オリンピックでメダルを取った人はニュース速報されますが、
逃した人はニュース速報されません。

難病を乗り切って入賞した人は取り沙汰されますが、
難病にかからずに入賞した人は取り沙汰されません。

つまり、情報が偏っているのです。

これでは関連付けをうまくできません。


それで

「夢を叶えたければ、もっと頑張れ!」
「頑張りが足りないから、夢が叶わない」

という偏った価値観が生まれてしまうのだと思います。

これは情報過多の世間によっていつの間にかかけられた【呪い】です。


この【呪い】は一体誰がかけているのでしょうか??


それが誰だかは分かりませんが、その人たちは

「とにかく頑張れ!休んだり、楽しむことは悪だ!」

と言う道徳観念を植え付けてきます。

・・・まさに【呪い】そのものです。



みなさんはどう思いますか?

この【呪い】に気づけば、(解きたければ)解く事ができます。

気づかなければずっと呪われっぱなしです。


私はこの【呪い】に気づき、ゆっくりと解いています。

人生を「頑張る」のではなく「楽しむ」

何かを「達成する」のではなく、「挑戦している今が楽しい」

を心がけています。


そうすればまた今までと違った、楽しい人生を過ごせるはず(^ ^)


みなさんも、もしよければこの【呪い】について考えてみて下さい。



お付き合い頂きありがとうございました!
ご意見・ご感想などあればコメントいただけたら嬉しいです( ´∀`)

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