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今伝えられるなら。

今日は私の大切な人たちの話をこっそり書く。
色んな思い出と感謝と、希望を込めて。

社会人になってからもうすぐ5年が経つ。
色々考える時期だよね、と思うことが増えた。

今何をしているかわからない同期が沢山いる。
専門学校で志していた道を離れた子たちもいる。
続けるということはすごいことだけど、続けることだけが正解だとは思わない。
新しい一歩を踏み出す勇気もすごいことだと私は思う。

それでも、あぁもうこの子のお芝居を見ることはきっと出来ないんだなと思うと無性に寂しくなるような素敵な役者さんたちも私の周りには沢山いた。
元気に今を生きていてくれてることがまずは本当に嬉しくて。大人になったねと話せることも嬉しくて。
私たちが共に歩んできた2年間、それぞれ進み出した5年間、みんな一生懸命で、すごくすごく楽しくて、すごくすごく辛かったよね、と思う。

絶対に共演しよう、と卒業式の日みんなが声を掛け合っていて。夢をひたすらに追いかけるあの頃、本当にみんなきらきらしていて眩しかった。
人に対する"眩しい"という表現がよくされるけど、それをちゃんと痛感できるほどにあの頃の私たちは眩しかった。
現実など知らずに、ビッグマウスだと言われたってしょうがないよなくらい大きな大きな夢を抱けていた日々。
もうそれぞれが少しずつ現実を知って、夢より生活を優先するようになるくらい大人になって、そんな日々が遠くなっていっても私は同期たちに出会えてよかったと思う。あの日々に間違いも後悔も何もなかった。
今ならきっともっと上手に生きられるけど、みんなが不器用でみんなが下手くそでみんなががむしゃらに生きていた、あんな生き方はきっともう出来ないから。

私が舞台に初めて立ったあの日から、
7月12日で6年が経つ。
6年も私は演劇を好きでいられた。
6年経っても忘れない。

入学して3ヶ月、初舞台は3人の先輩方と、2人の同期と6人で立った。
一緒に初舞台を踏んだ同期の2人は私がお芝居をしてきた中で欠かせない存在だ。
2人にはしばらく会えていないし、誤解を招きそうな言い方をすると会うことが出来なかった。
あまりにも近くで過ごしていたから、いざふとしたきっかけで離れた瞬間にまたどうやって近づけばいいのかわからなくなってしまった。

"おいおい!"と思うことも2人に対しては沢山あったけど、思い返せばそんな人たちに私はずっとずっと守られていたんだと思う。
学校で私が倒れてしまったときおんぶして運んでくれた1人と、もう帰宅していたのにわざわざ学校まで足を運んで迎えに来てくれた1人。
2人揃って家まで送ってくれたっけ。
旅公演の集合時間が朝早いからって3人でうちに泊まって寝落ちしちゃって、タクシーで学校向かったり。無遅刻無欠席の私がめちゃくちゃ焦ってる中、遅刻常習犯の2人は冷静に準備したりタクシー呼んでくれたり、なんなら前日コンビニで買ったそば食べてたりしてつい笑っちゃったりとか。笑
私が1人ぼっちにならないように、いつも隣にいてくれて。
舞台の上でも2人の真っ直ぐな目を、言葉を、横顔を、きっと私は1番見てきた。

学生の頃の写真を見返すとね、3人で撮った写真が何枚もあったの。
当時は何も気にしていなかったし
今まで気が付かなかったんだけど、
その殆どの写真の真ん中にいるのは私だったんだよね。
あぁ、こうやって無意識のうちに私は両方から守ってもらってたんだって思った。

私には強すぎるくらい強い2人は、心にぐさっとくるようなこともたまに言うけど、そんな強さに何度も支えられ助けられてきた。
私のために怒ってくれたり、泣いてくれたり、抱き締めてくれるような人たちだった。

感謝しなきゃいけないところがいっぱいいっぱいあるのに、私はネガティブな部分ばかりに目を向けてしまっていたんじゃないのかな。
2人に会えなくなってしまったのは私のせいじゃないかな。って思ったりした。

私がもっと上手に生きられていたら、伝えられていたら、我慢できていたらよかったのかもしれない。
でも私は今までの自分がしてきた決断に責任も自信もちゃんと持っていたい。
それぞれがまた大人になってどこかでふと、また道が交わったとき出会える気がする。


【過去を振り返って後悔してはいけない。
 未来を先読みして憂いてはいけない。
ただ今を一生懸命生きることが大切なのです。】

私にとって大切な作品の私の大好きなキャラクターの台詞。
この言葉に何度救われただろう。
ただ今を一生懸命生きていれば、私はどこかでまた3人で会えるような気がするのだ。
くっついて、離れて、それの繰り返し。
今までもそうだっただろう。

すぐに会えるから、と卒業するとき誰もが思っていた。
どうせ頻繁にみんなでご飯行くでしょ、毎日のように連絡取るでしょ、そう思っていた。
私たちが思っていた卒業後の世界とは全然違う世界になって、それぞれが生きることに精一杯なあまり叶わぬ夢になったこともいっぱいあったはずだ。
変わった人もいる、変わったこともある。
変わらぬままな人も、変わらないものも。
あの時思っていた、『どうせまた』を信じて、
ありがとうもごめんねもちゃんと全部伝えられないまま時間が経ってしまったことが沢山ある。

また、なんかない。
確実なんてない。
だから想いは今伝えよう。
思ったそのときに届けよう。
伝えて、届けて、傷ついたとしてもぶつかったとしても、怯えて伝えられなかったときの後悔ほど怖いものはないと私は知っている。

今の私の生き方も、
あの頃の私の生き方も大好き。
今のみんなも、
あの頃のみんなも大好き。
出会ってくれてありがとう。
一緒に時間を過ごしてくれてありがとう。

真っ直ぐに伝えられる大切な人たちの姿を見て、
そんな人たちに囲まれて、私は幸せだった。
そして今もとっても幸せ。
みんなが幸せであってほしいし、
それぞれの幸せを共有できるように、
またみんなに会いたい。

あの頃の青春とは違っても
人生何度でも青春を過ごしていきたい。

という亜理のひとりごとでした!
めちゃくちゃ元気だから心配しないでね。笑

さ!夏に負けずに生き抜くぞ!!🐰✌️

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