24.2.17 シンフォニア第14番/解釈に正解なんてない
本日はバッハのシンフォニア第14番をお届けします。
昨年の1月から続いたバッハのインヴェンションとシンフォニアのコンプリート企画も、今回でいよいよラスト(→そんな企画やっていたの?と思う方が大半だと思うので、そこはスルーしてもらって構わないです)。
この作品を簡単に自分なりの解釈でまとめますと、テーマの音符の数は十戒や聖なる数字を意味する10。
穏やかなBdurで始まるが、不穏なgmollや cmollに転調し、「人間の死」を表すC音が入り込む。
けれどもこの作品はバッハのインヴェンションやシンフォニアの中では、心が安らぐような、比較的穏やかな作品です。
このことから、「聖なる人に罪が入り込み人間は死ぬべき存在とはなった(ここまではインヴェンションの第14番と同様の解釈)が、そんな人間を神様は愛し、その神様の愛によって魂の平安を得る」
と、いうのが私なりの解釈です。
解釈に正解なんてない
「自分なりの解釈で」と言われると、「これで正しいのだろうか。自分の考えは間違っているのではないだろうか」
とつい自信をなくしたり、ほかの何かに頼ったり(ネットや他の人の意見)しがちです。
もちろん、作品や作曲家の意図に少しでも近づくために、あるいはその意図から大きくズレた解釈等を避けるためにも、参考書やネットで調べたり、ほかの誰かに聞いたりするのも大切です。
でも間違いや失敗を恐れてそればかりに頼ると、「自分の頭で考える」ということをしなくなってしまう。
実は私の作曲した作品も他の人に聞いてもらい、解釈をしてもらったとき
「自分ではそんなつもりでは作ってないが…」
と思いつつも
「そういう解釈もあるんだね。ありがとう」
と、新しい発見があったりで、逆にこちらが勉強させてもらったりします。
当然他人だから意見が違うのは当たり前だし。
バッハやモーツァルトといった作曲家も同じなんじゃないかな。
だからきっと
「もっと自由に自分なりの解釈で、間違っても良いから自由に弾いてごらんなさい」
と言ってくれているはずです(自分も将来誰かに自分の作品を弾いてもらうとしたらそう考えます)。
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