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【法学部】とある大学生の1月。

 新たな年が始まる1月。年明けから早くも1番と称するのには違和感を感じるところもある。それでも、休み、試験、休みという順にひと月が流れる点から、私は1月は大学生活上、最も激動の月だと思う。

 まず、大学生の1月は12月から続く冬休みから始まる。自明のごとく、年末年始はイベントがたくさんあり、年が明けてからも、親戚からお年玉をもらったり、友人等と初詣に行ったりする。
 毎度のことだが、大学生はイベント毎にお金を要する。ゆえに、残り数回であろう、親戚からもらえるお年玉はやはりありがたく感じる。
 また、昔ながらの伝統行事に拘らない大学生は少なくないが、初詣に行く人は結構多く、そこで引いたおみくじの結果をSNSで友人と共有しているのは大学生ならではと言えるだろう。

 さらに、SNS関連で言うと、年末には「今年もありがとう」、年明けには「あけおめ(明けましておめでとうの略)」といった内容の投稿が多々なされる。
 これもまた学生にとっては季節の風物詩であり、年々発行枚数が減少している年賀状の代わりを果たしている。

 他にも、大学二年生(現役合格の場合)はこの時期に二十歳の集い(旧成人式)を迎える。私は諸事情により参加しなかったが、参加した友人の話を聞くと、中学時代の旧友と数年ぶりに顔を合わせ、式典後、1次会、2次会と夜遅くまで酒を飲みながら盛り上がったとか。
 そして、私はまだ、どこか子どものような気でいるが、その友人によると、クラスの中で1人もう結婚した人もいたようで、こういった話を耳にすると私自身も大人の世界に足を踏み入れるフェーズに来ているのだと実感する。

 ただ、成人の日(第2月曜日)前後ぐらいから2週間の冬休みも明け、再び大学の授業が始まる。そして、授業に体を慣らす間もなく、次々と期末試験・レポートに関する情報が発表される。

 休み明け後2週間足らずで試験期間に入るとあり、急転直下、休み中思う存分に楽しんでいた大学生は突如危機的状況に追い込まれる。そして、少しでも試験・レポートに関する情報を得ようと、春学期と同様に講義の出席者数が急激に増える。

 特に、試験1発勝負で成績を決する我らが法学部は特にピリピリとした緊張感が漂い、学部図書館は常に満席状態と化す。そして、友人との会話内容は試験範囲、そしてそれが狭まらないかというものばかりとなる。

 そんなこんなで、急遽現実に連れ戻された大学生は1月下旬頃から期末試験に臨むこととなる。
 ちなみに、試験教室に入ると、参考教材レベルとして指定されていた専門書の内容を無表情で確認している学生と、友人と山を張った部分の内容を必死で暗唱している学生という、2パターンに春学期よりも一層明確に分かれるところは秋学期の試験の特徴である。

 とは言え、日が進めば否応なしに期末試験は終わっていく。大学生は中高時代と異なり、各自、試験・レポート提出が終わり次第春休みに入る。それゆえ、試験期間の初め頃を境に徐々に構内にいる学生の数も減っていく。
 その中で、法学部生たる私は他学部生より試験数が多いため最後まで残る側となる。それゆえ、日々学食に通いながら、「みんな試験終わったのだろうな」と思いながら、もうひと踏ん張りと自分に言い聞かせ、一つ一つ試験をこなしていく。

 そんな私を含む法学部生も1月末辺りには全ての試験が終わる。試験後は肩の荷が下りたというような爽快感が満ち溢れ、試験教室から「やっと終わったぁ~」という歓声が漏れる。

 まあ、法学部生のように試験が多いと数日ほど休みに入るのが遅くなるとは言え、小中高生に比べると、だいぶ早い春休み入りとなる。今度の期間は2か月。これから何をしようかと妄想が絶えない、これまた夢が広がる時間である。


冒頭写真:筆者撮影


~忙しい方へのまとめ~
1月(睦月)
・貴重な収入源となるお年玉
・初詣、おみくじの結果をSNSに投稿
・SNS上で年賀状代わりの挨拶
・二十歳の集い(大学2年生)
・期末試験及びレポート、図書館混雑
・早くも春休み到来

12月編

2月編


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