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【法学部】とある大学生の5月。

 今思えば5月はとても楽だったと思う。まず、ゴールデンウイークから1か月が始まる。5月始まった矢先にほぼほぼ1週間のお休み。これにより5月は3週間と化したと言っても過言ではない。
 ほぼほぼと書いたのはゴールデンウイーク中の祝日以外は授業が行われていたから。しかし、そうはいっても1週間以上まるまる休みでもだらけるので私としてはむしろありがたかった部分もあった。これは好みが分かれるようで、私のとある友人は連休に帰省するつもりだったらしく、そういった人からは専ら不評であるが。

 ゴールデンウイークが明けると、大学の授業も全15回のうち第4,5回目に入り始める。そうなると、そろそろ新学期の勝手にも人間慣れてくるものだ。教室番号を覚えてきたため、授業ための教室移動もスムーズに行えるようになり、そうすると時間にゆとりが生まれ、気持ちに余裕が持てる。また、課題もそこまでなく、中間テストのアナウンスこそされるもまだ先の話であり、学生を圧迫してくる要素も見当たらない。
 しかし、慣れというものはおそろしい。まあ、「いけるっしょ、大丈夫っしょ。」という謎の自信を生み出すのだ。結果、学生の数がガクンと減る。教室の密度も急速に低下していく。俗にいう五月病である。

 しかし、これは私からするとありがたい。なぜなら、昼食時に混雑に悩まされずに済むからだ。4月頃は、どこも行列で、やっとのことで席につけても相席願いが乱発される。ひどい時なんて、コンビニに人がこれ以上入れず事実上の入場制限がかかっていたこともあった。コンビニに入店するのにも並ばなければならないなんて聞いたことがないだろう。私だって最初何か特売でもしてるのかと思ったのだから。コンビニとは便利店の訳であるはずだが、全然便利ではなかったのだ。
 しかし、5月になるとそんなことはない。多少並びはせよ、席にすぐにつけるし、ましてコンビニでおにぎりを買うレジが数十人待ちということは絶対ない。そんなこんなで、好きな時に食事にありつける日々のありがたみが感じられる。

 そして、サークルの勧誘もゴールデンウイーク以降はすーっとなくなっていく。あれほど騒がしかった通りも急に誰もいなくなると少し寂しくは思うが、あれが戻って来てほしいかと言われればまた少し違う。ここに私のあまのじゃくさを感じてしまう。

 こう言ってみると、5月は4月の正反対の月だと表現するのが適切かもしれない。4月がイベントだらけなら5月は日常、4月が大混雑といったら、5月は適度な閑散、それにサークル勧誘もなくなっていくという次第だ。しかし、諸行無常。こんな楽な時期もそうそう長くは続かないのだ。

冒頭写真:筆者撮影

~忙しい方へのまとめ~
5月(皐月)
・ゴールデンウイーク、と合間合間の授業
・五月病、学生減少
・昼時が快適
・サークル勧誘の終息
⇒4月と真逆の月
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4月編

6月編


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