シリコンバレーの裏側【後半】〜イノベーションの震源地〜

はじめに

このnoteは、今年の1/27~2/2に福岡市の「Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA」というプログラムの一環でカリフォルニア州サンフランシスコ(シリコンバレー)を訪れ、現地で見て感じたことを書き起こしたものです。
前半があるので、お時間ある方は是非最初から読んでみてください!

4.Google

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4社目は、Googleでした!
ここでは社員さんとの交流はありませんでしたが、本社の一部を見学することができました。
社員の方は自転車や自前の電動スクーターで社内を移動していました。
Googleでのインターンを題材にした映画「The Internship」のように至るとこに社員さんがいるという感じではなかったです。
その理由の一つとしては、シリコンバレーの大企業は基本的にエンジニア社員が多いため家や町中のカフェで作業をして必要なとき(ミーティングなど)のみ出社をすれば良いという仕組みになりつつあるからだそうです。

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ちなみに、GAFAクラスの企業になるとこのような企業がチャーターした2階建て大型バスに乗って出社するそうです。
中では横になることのできるスペースやドリンクサーバー、無料の軽食がとれるらしいです。
いろいろな工夫をして社員の生産性を高めて働いてもらうために工夫をしているようでした!

また、写真はないのですが前編で紹介した「Off the Grid」のキッチンカーもGoogleの敷地内にあって昼食を買っている社員さんがいらっしゃいました。

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Google本社のすぐ近くには新社屋も建設されていました!
ちなみに、とても大きかった上に作りがとても独特でした。

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近くから見るとこのような感じでした。

5.Stanford d.school

ここからは会社ではなく大学です。
紹介するのは「Stanford d.school」です。

はじめに、Stanford大学について軽く解説しておきます!
ここは、アメリカでもトップレベルの私立大学でシリコンバレーに優秀な人材を多く送り込んでいます。

Stanford d.schoolは、Stanford大学内にある施設です。
Stanford d.schoolのdは、「Designのd」で、ここではスタンフォード大学建築学博士のPeter Rowe教授によって定義された「Design thinking(デザイン思考)」を体系的に学ぶことができます。

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(デザイン思考を初めて聞いた!というかたは下の記事をチェック!)

ここでは、d.schoolで教鞭を執られている方から直接お話を聞くことができたのでその話を詳しく記していこうと思います。

d.schoolでは世界各国からきた様々な年齢の生徒学んでおり、スタンフォード内だけでなく外部から学びに来る人が多くいるということでした。

そのような環境で行われる授業は、主にでグループワークということでした。
自分の考えを異なる価値観やバックグラウンドを持つ人に正確に伝える必要があるd.schoolでの学びは、頭の賢さに加えて、コミュニケーション力もかなり必要とのことでした。
そのため、ここでの学びはただデザインについてだけでなく、様々な価値観や考え方を理解できてその上でクリエイティビティを発揮することができるようになることだそうです。

d.schoolの授業は、講義形式の授業もあれば実際に段ボールや工具を使ってチームで制作を行う作業もあるとのことでした。
教室内には様々な工具や段ボール、紙などの素材がありました。

個人的にd.schoolの教授のお話で印象に残っているのは、

「デザイン思考≠レシピ」

という話です。デザイン思考には

Empathize→Define→Ideate→Prototype→Test

という一連のやり方があります。
しかしながら、これをやればいい製品やサービスができるわけではなく、一番大事なのは「Prototype→Test」を繰り替えすということでした。
段ボールでも紙でも良いので簡単な身近なもので形にして、テストをしてとりあえず思考を形にすることをとても強調されていました。

6.UC Berkeley

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次に紹介するのがUC Berkeley です。
UC Berkeleyは、サンフランシスコ州バークレーにある公立大学でアメリカ内でも有数の進学校です。
日本では孫正義さんが卒業された事で認知度が高いアメリカの大学だと思います。

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学校内にとても大きな塔が立っていて展望台になっていました。
ここは、バークレー生は無料で観光客は数ドルほど入館料が必要でした。

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塔の1番上には大きな鐘がついていて、1日に何度か鳴るようです。

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展望台からの眺めです。
上の画像で、ちょうど正面に見えるのがサンフランシスコ湾とサンフランシスコ市街、ゴールデンゲートブリッジです。

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基本的に大学内は誰でも入ることができて、この写真下部の広場で犬と遊んでいる人や本を読んでいる人、裸足で座禅を組んでいるひともいました。
いい意味でとても自由さを感じました。
大学内には至る所にベンチがあって、そこで勉強をしているバークレー生も少なくなかったです。
新学期の始まりたてということで新歓も行われて大学内は活気に溢れていました。

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大学内で見つけて驚いたものは、「kiwibot」というフードデリバリーロボットです。これは、言うなればUber eats完全自動版のサービスでした。
サービスの流れは、

専用のアプリで商品購入

大学内の購買にロボットが自動で向かう

店員さんがその商品を入れる

ロボットが自分の元に商品を届けてくれる

このようになっていました。
品物配達を一人でこなすので優れものですね。
シリコンバレーの人材を育てる学校ということもあってロボットとも共存していました。

まとめ

ここまでシリコンバレーの企業や大学を見たこと聞いたことを書いてきましたが少し自分なりに思ったことや感じたことを書いてみたいと思います。
シリコンバレーを訪ねて印象に残った事が3つほどあります。

1つは、スタートアップエコシステムの強固さです。
サンフランシスコのシリコンバレー的エコシステムは、全て民間主導で行われていました。
行政が絡む事はなく、ただ多くのスタートアップ企業が生まれてなくなる中で1つの成功した企業が人材を呼び込んでそこで成長した人が再び起業をする。
もしくは、スタンフォードやUC Barkleyといった大学から輩出されるパワフルな学生が優れたスタートアップでインターンをしてスキルを磨き、学生起業に踏み出す。
起業して成功した人は、エンジェルやVCとして資金を供給する。
このようなシンプルな流れを中心にして、エコシステムの歯車がしっかりと回っていました。
起業家が起業家をうむエコシステムがステークホルダー内で拡大再生産されることがとても興味深かったです。

2つ目は、生産性がかなり重要視されていた事です。
シリコンバレーでは、多くの企業が凌ぎを削ってビジネスを行っていました。
物凄いスピードで製品の開発・改善を行なっているため効率よく事業を行わないといけません。
そのために、企業は社員の生産性を高めるためにいろいろな工夫をしていたことが興味深かったです。
日本的な価値観では「一生懸命スーツを着て仕事」をして企業価値を高めていますが、シリコンバレー流は社員が1番快適で気持ちの良い環境で生産性高く働いてもらい企業の価値を高めるという方法でした。
もちろん、文化の違いはあり一概に良い悪いと評価できませんがとてもイノベーティブで面白く印象に残りましだ。

3つ目は、エンジニアの多さが桁違いだった事です。
企業う訪問の日の現地でのランチ中に隣に座ってこられたフレンドリーなおじさん2人組はSelesforceのエンジニアでしたし、ホテルのロビーで話しかけたお兄さんもエンジニアでした。
また、UC Barkleyで話しかけたインド人の大学生もエンジニアでした。
さらに、街中のカフェに行くとPCを開いてコードを書いている人が大抵1人はいました。
たまたま運がよかっただけなのかもしれませんが、おそらく福岡でこのような事はまず起こらないと思いますし、日本でももしかしたらないかもしれません。
世界のTech業界の先頭を走る街は、やはり特別でした。

今回、19歳という年齢で世界の中心シリコンバレーを訪れることができかなりいい経験をすることができました。(シリコンバレーを訪れてからというもの金欠ですが😂)
このnoteを書きながら、彼らと同等に戦えるようにこれからも必死に生きていきたいと思いますし、スタートアップに関わるものとして福岡をシリコンバレーのような活気ある街に変えていきます!
ここまで読んでいただきありがとうございました!

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