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23卒だけど財務3表を読んで企業分析してみた〈前編〉

はじめに

こんにちは!
このnoteは、最近会計やファイナンスについて勉強している自分が学びのアウトプットをするためのものです!
会計、ファイナンスについて勉強したい!」という学生さんや就活の企業分析でIRを活用している方とnoteを通じて一緒に勉強出来たらいいなと思います!
今回は、財務諸表の財務3表について詳しく書きたいと思います!
「そもそも財務諸表とか全く聞いたこともない!」という方はこちらを是非!

財務諸表とは?

「財務諸表とは?」というところから説明していきたいと思います!
財務諸表は、決算ごとに作られる会社内でのお金の使い道を示した表です。
この表を見れば、会社がどのようにお金を使っているのか、どのようにお金を稼いでいるのかが一目でわかります!
つまり、就活で企業分析に決算を読むといいと言われる理由は、その企業が強みとしていることや現状がはっきりとわかるからです!

次に、財務諸表について詳しく説明します!
財務諸表は、4つの表から構成されます!

1.損益計算書
2.賃借対照表
3.キャッシュフロー計算書
4.株主資本等変動計算書

このうち、特に重要な1~3の表をまとめて財務3表と呼びます。
これらの表が示すのは、企業が持つお金とそのお金の使い方、そしてその使ったお金がどのように増減したのかです。

いろいろ言葉で説明してもわかりにくいので、実際に企業の財務諸表を見てみたいと思います。
今回は、メルカリの財務3表(単位:百万円)を用います!

損益計算書の全体

初めに扱うのが、損益計算書です!
損益計算書は、名前の通り会社の損失と利益が書かれた表です!

細かくて読むのが大変笑笑

そこで、説明する部分だけ拡大します!

1,粗利と営業利益

売上高は、その期の会社のすべての売り上げが示されています。
売上原価は、その期に商品の仕入れにかかった金額が書かれています。
そして、売上総利益=売上高ー売上原価となります。
売上総利益は、粗利とも呼ばれます。

販売費及び一般管理費は、品物の販売にかかったお金や人件費などの諸々のお金を指します。

そして、売上総利益(粗利)ー販売費及び一般管理費の式で出された金額が営業利益(営業損益)です。
これが、本業で稼いだお金となります。

メルカリは、事業拡大期ということでこの部分が2017~2019まで赤字(△)が続いています。

2,営業外収益、営業外費用

次に、営業外利益と営業外費用の欄について説明します!

営業外利益営業外費用は、大まかに言うと本業以外で使ったお金の動きをあらわします。
営業外収益のには預貯金利息や保険で得たお金が、営業外費用には借金の支払いなどが含まれます。
この表の中では、2018年の決算でメルカリが上場の際に使ったお金が「上場関連費用 23,600万円」として計上されています。

営業利益+(営業外収益ー営業外費用)で出た金額が経常利益です。
経常利益は、事業活動全体の利益を示す重要な指標となっています!

3,特別利益と特別損失

次は、特別利益(特別損失)の項目です。
ここで示される数字は、当期のみ計上される損失です。
具体的には、企業が投資によって得た損益や企業の段階的な連結による損失などを計上しています。
ここまでの経常利益ー特別損失によって出た額が税引き前当期純利益(損失)です

この税引き前当期純損失ー税金当期純損失が当期純利益です。

4,その他の包括利益

最後に包括利益です。
包括利益は、企業の特定期間の財務諸表において認識された純資産の変動額のうち、その企業の純資産に対する持分所有者との直接的な取引(=資本取引)によらない部分のことを指します。
ここでは、為替換算(おそらくメルカリUS関連の財務活動)の際に生まれた調整額が計上されています。

まとめ

多くの人が使うメルカリですが、2018年に上場してから今まで赤字が続いていました。CtoCビジネスのためなのか売上原価は低く、販管費は売上原価の10倍近く合った点は興味深かったです。
後編では、賃借対照表やキャッシュフロー計算書も一つ一つ細かく見たnoteを書いて自分なりの全体としての感想書きます。
次回もよろしくお願いします!

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