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【01night】今からはじめるSaaSビジネス ~Salesforceが伝えるLow Codeで作れるアプリの魅力!~

今回は5月22日開催の【01night】今からはじめるSaaSビジネス~ Salesforceが伝えるLow Codeで作れるアプリの魅力!~のイベントレポートをお届けします!

近年、コードをあまり書かずに開発するLow-Code、全くコードを書かないNo-Codeでの開発が注目を集めています。
そんな中で、今回聞き役の01Boosterの川島もSaaSビジネスの立ち上げを考え、その際にセールスフォース・ドットコムさんLow-Code/No-Codeのサービスを知ったそうです。

今回はそんなNo-Code/Low-Codeでの開発に興味のある川島を聞き役に、セールスフォース・ドットコムにてAppExchangeの日本での拡大を担当する小西さんをお迎えし、Low -Code/No-Code開発から始めるSaaSビジネスについてお伝えします!

▲こんな人に読んでほしい
Low-Code/No-Code開発に興味がある
・SaaSの事業立ち上げを考える起業家/社内新規事業担当者
・SaaSの事業を運営している起業家/社内新規事業担当者
・SaaSに興味ある人
▲今回のトークテーマ
・製品開発のステップについて
・Low-Codeが必要な背景
・Low-Codeって具体的に何?
・事例の紹介

0.登壇者紹介

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小西 由通さん 株式会社セールスフォース・ドットコム
シリコンバレーで8年ほどエンタープライズ・ソフトウェアの開発に携わることからキャリアをスタート。
日本に帰国後、外資系ベンダーの日本市場立ち上げメンバーとしてビジネス開発を中心に、サービス実装までスタートアップ期の多様な業務を経験。現在、AppExchangeパートナーエコシステムの拡大にテクノロジーの側面から支援する活動に従事。

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川島 健 01Booster ディレクター
早稲田大学卒業後、日系医療機器メーカーにてEMEA地域の新規市場開拓、外資系医療機器メーカーにてプロダクトマーケティングに従事。2017年より01Boosterに参画し、複数のアクセラレータープログラムのマネージメント、及び海外のアクセラレーターとの連携を推進。2018年にアジアのVC・アクセラレーターのコミュニティであるAcross Asia Allianceを立ち上げる。
川島さんのnoteはこちら
※小西さんが活躍するAppExchangeとは?
5000本以上のアプリケーションが登録されている法人向けSaaSマーケットプレイス。

1.実際にSalesforce Platform上で開発されたアプリを見てみる

イベントではまず、実際にSalesforce Platform上で開発されたサービスについて紹介がありました。

(下記リンクから各サービスを60秒で紹介する「AppExchange 60 Seconds」に飛ぶことができます。実際の作例を見るとイメージが湧きやすいので、読み進める前にチェックしてみてください!)

① APTTUS:契約ライフサイクル管理

② CONGA:電子署名、ドキュメント管理

③ Vlocity:業界特化型クラウド

さて、動画はご覧いただけましたか?三つすべてご覧いただくと気が付かれかもしれませんが、これらSalesforce Platform上で作成されたアプリケーションにはいくつかの共通点があります。

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Salesforce Platformの特徴として、

・コードを書く開発者向けの環境
・ITスキル保有者がLow-Codeで開発、カスタマイズする環境
コードを書かない社内ユーザーがカスタマイズする環境

と、一つのプラットフォーム上で目的やスキルに合わせて開発スタイルを変更できる点が挙げられます。
これによって、サービスにおいて手間をかけるところ/時短すべきところなどそれぞれを区別して開発しやすい環境が整っています。

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B2B SaaSアプリケーションの開発、運用の流れの中で、Salesforce PlatformのLow-Code/No-Codeが得意な領域は、「実装した標準機能とユーザーのニーズの間のギャップを認知する」→「課題に対応」という場面です。

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迅速に仕様変更に対応するためには、開発時点からLow-Code/No-Code環境で開発する必要があります。それによって仕様変更の必要が出た際、コードを変更/書き加えることなくコンポーネントの設定を変更する/追加するだけでカスタマイズを完了させることができます。

2.Low-Codeの具体例 【UI開発】

UI開発の場面では、すでに用意されている機能別のコンポーネントを組み合わせることによって、直感的に開発することが可能です。また、利用者のニーズに合わせ、各コンポーネントをカスタマイズすることも可能です。

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3.Low-Codeの具体例 【業務の自動化】

業務フローについても、通常プログラムを組み開発するものを、ビジュアルなUIでコンポーネントを組み合わせることで直感的な開発が可能になっています。

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外部サービス/データベースなどとの連携も、プログラムを書かずに実現することが可能です。

更に、フローを直感的に組むだけでなくより効率的に活用するために、フローのテンプレートが用意されています。これによって業界のベストプラクティスのフローを実装することが可能になります。

4.Low-Code開発の実際

ここからは実際の開発例を交えながら、Low-Code/No-Code開発を紹介していきます。

株式会社ウチダレックさんはSaaSベンダーではなく、不動産会社ですが、持っている不動産業界特有の業務課題への深い理解を活用して、SaaSアプリケーションをLow-Codeで開発されたそうです。

以前からSalesforceのアプリケーションを活用しており、その実装に携わる社員を中心とした開発メンバー3人が、社長の持つノウハウをプロダクトに落とし込む形で開発を進めたそうです。

今回の実例ではすでにSalesforceのアプリケーションに慣れ親しんだ会社において、1人の実務経験者が他2人を育成しながら開発を進めたとのことですが、外注で大きな投資を必要とせず社内SEを活用し、かつニーズに合わせて簡単にカスタマイズが可能なプロダクトを実現する、とても革新的な取り組みといえるでしょう。

また、こちらも非SaaSベンダーの開発例としてとても有名な実例ですが、神奈川県の旅館 陣屋さんも、旅館の業務課題を解決するシステムを導入、そのノウハウを活用し、SaaSアプリケーション「陣屋コネクト」を開発されました。

このように、Salesforce Platformは業界特化のSaaSアプリケーションを、その業界に精通している非ベンダーがLow-Codeで開発することにとても適しています。

以上の二例からもわかる通り、SaaSアプリケーションを開発するにはその運用経験など、多少のラーニングコストが必要です。
しかしLow-Code/No-Code開発は一度理解してしまうと直感的に、簡単に、素早く開発することが可能となります。

※元々ERP(基幹システム)の開発者である小西さんもLow-Code/No-Codeを使い始めてからはあまりプログラムを書かなくなったそうです。

セールスフォース・ドットコムはTrailheadという学習サイトや開発者のコミュニティを持ち、簡単に開発の知識、スキルを手に入れることができます。

まずは20分間のウェビナーからご覧いただければと思います。

5.SaaSアプリケーションで起業する

ここまでLow-Code/No-Code開発の利点、得意分野、非ベンダーによる開発についてみてきました。
ここからはいよいよ「SaaSアプリケーションで起業する」という話題について触れていきます。

>川島さん
起業するという目線では、すでにサービスを導入している企業がイテレーション(改善のサイクル)を回している為に開発が適しているという話がありましたが、Low-Codeのプラットフォームを活用し、業界の知識をある程度持つ非エンジニアが開発することは可能なのでしょうか?

>小西さん
サービス、プロダクトの中で特にこだわりたいUXの部分については、コンポーネントを利用するLow-Codeでの開発はあまり適していないと思います。セールスフォース・ドットコムの製品でも当然そういった部分はあります。

B2B SaaSのアプリケーションUI開発管理者のレポート、どのように業務を自動化し効率化するかというビジネスロジックなどの裏の見えない部分は十分Low-Codeでのフロー開発で実装できると思います。

>川島さん
結局、Low-Code/No-Code開発でどこまでできるのでしょうか?これまで最初からSalesforce Platformで開発するような、いわば「Salesforce Platformネイティブ」のような事例はありますか?

>小西さん
Vlocityはまさにその一つで、海外ではそのような事例はたくさんあります。顧客の管理と一言にいっても少しの違いこそありますが、基本的な機能は同じです。そういった面では、セールスフォース・ドットコムの顧客管理システムとほとんど同じものを実装することもできます。
その基本の部分に加えて、業界特有のニーズ、機能を載せることで価値提供につながります。

>川島さん
拡張性という面では、コンポーネントをコーディングでつなぎ、拡張することはできるのでしょうか?No-Code/Low-Codeは実際の開発のどの程度の割合を占めるのでしょうか?

>小西さん
Salesforce PlatformのLow-Code/No-Codeを使いUIを作っている割合はとても大きいと思います。理由は単純にそれを使わないことが非効率だからです。
コーディングの立ち位置はやはり十分にコンポーネントを使い倒した後に、こだわりたい部分があるときにコードを組む、というところが一番効率が良いと思います。

Vlocityに関しても、特有の「契約書の前後比較」などは既存のコンポーネントでは実現できなかったり、業務フローをユーザーに分かりやすく提示したい、などこだわる点はコードを書いていただいると思います。

>川島さん
最後に「Einstein Analyticsを絡めた未来予測のアプリケーションがあれば教えてほしいです。」との質問が一点来ています。これについてはいかがでしょうか?

Einstein AnalyticsBI系(Business Intelligence)のサービスです。AI(Artificial Intelligence)のサービスはEinstein PredictionEinstein Languageなどになります。

AIのサービスを作る際重要なことは、予測する値は何か、それを作り出すにはどのような数値が必要なのか。Salesforce Einsteinの機能を利用するとモデルの作成モデルをチューンアップする仕組みが自動化されています。ですので、モデルを自分で作らなくてもセールスフォース内のデータを使い設定することを、Low-Codeで実装することができます。

6.最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました!
今回はSalesforce Platformを活用したLow-Code/No-CodeによるSaaSアプリケーション開発について、その実例から活用方法、ラーニング方法までお伝えしてきました。

少しでもSalesforce Platform/AppExchangeについてご興味を持っていただけたら幸いです!まずはウェビナーをご覧いただくところから、気軽に学習を始めてみてはいかがでしょうか。

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01Boosterは今回レポートさせていただいたような、新規事業や企業などに役立つ配信【01Night】を行っています!

実は今回レポートしたイベントの直後に、第二部として登壇者さんと直接お話しいただけるような交流会も開催しました。今後も交流会は随時設けていきますので、興味のあるテーマの【01Night】がありましたらお気軽にご参加ください!

またほかの【01Night】にてお会いしましょう!

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Writer:王 翔一朗



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