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【01night】アートシンキングでイノベーション能力を強化する 〜 デザイン思考の次へ 〜

皆様、こんにちは!ゼロワンブースターの冨田(@ItaruTomita9779)と申します。

ゼロワンブースターは、「創造をルーティンに」をビジョンにアクセラレーターをメインに運営している会社です。

ゼロワンブースターでは、01Night と表して、オンライン配信を積極的に行っています!

前回は、信州アクセラレーターや長野でコワーキングをされている古後さんをお呼びして、地域と新規事業のテーマでイベントしました。そちらのレポートもしましたので、ご興味あればご覧ください!

今回は、01Night 「アートシンキングでイノベーション能力を強化する 〜 デザイン思考の次へ 〜」のイベントレポートを書いていきますので、宜しくお願い致します!

▼この記事はこんな方におすすめ
1.新規事業に関わっている方、関わろうとしている方
2.イノベーションにおける人材教育に興味のある方
3.イノベーション能力を高めたい方
4.事業アイデアの発想を広げたい方

-----------------------イベント概要-----------------------

【オンライン・無料】0→1Night
アートとビジネスの融合は世界のトップイノベーターでは広く取り入れられており、デザイン思考の次世代ともいわれる「アートシンキング」とは何か、また、それがイノベーション能力を鍛える上でどのように効果があるのかを語ります。さらに、次世代ビジネススクールといわれているデンマーク発祥のカオスパイロットに関してもお話します。日本の未来を創る皆さまの少しでも参考になれば幸いです。
▼トークテーマ(変更する可能性がございます)
・アートシンキングとはなにか
・アートシンキングはどんなことをやるのか
・アートシンキングの効果は
・イノベーション能力の鍛え方は
・アートとビジネスの関係
・次世代ビジネススクールといわれるカオスパイロットはどんな教育をしているのか
 〜 などご質問も受けながらお話していきます。

▼ 登壇者
・尾和 恵美加
株式会社Bulldozer 代表取締役運転手 / パラダイムシフター
日本IBMにコンサルタントとして新卒入社し、エアラインや物流業界のBPR(業務プロセス変革)/働き方改革案件に多数参画。クリエイティビティの可能性を求めcoconogaccoで学んだ後デンマークKaospilotへ留学。ロジカルとクリエイティブのハイブリットな思考法として独自のアート思考を開発。
実績)製薬会社やシステム会社へのコンサルティング、日本テレビ the SOCIAL出演、朝日新聞 START!での取材 等

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・合田ジョージ
株式会社ゼロワンブースター / 共同代表・取締役
MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計、国際アライアンスや海外製造によるデザイン家電の商品企画。村田製作所にて、北米およびMotorolaの通信デバイス技術営業後、通信分野の全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社のマーケティングや海外展開を指揮、KDDIグループによる買収後には、M&Aの調整、グループ子会社の海外戦略部部長。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレーターをアジアで展開中。

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-----------------------イベント概要-----------------------

(尾和さんの髪の毛の色の意味は、右脳と左脳のボリュームを決めるという意味があるそうです!)

尾和さんが考えるアートシンキングとは?

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尾和さんはご自身で編み出された「オリジンベースドアートシンキング」というアート思考を、ゼロイチの新規事業開発に展開されている方です。

Bulldozerという会社も経営されています!

(尾和さんのnoteはこちらです!)

芸術家が、アートをゼロから創り出す制作プロセスをビジネスに転用できないか、という意識から始めたそうですね!

オリジンベースドアートシンキングは、特に0から1を生み出す手法だそうです。

というのも、オリジン(自分の起源)に向き合い、自分の本当にしたいことは何か?と考えます。

世の中にないものを生み出す手法だから、ゼロイチを生み出せるわけですね。

デザイン思考との違いは?

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(今日は謎のメガネをお二人で掛けています、謎ですね…笑)

ここでジョージさんから昨今のデザイン思考の流行に照らして、アートシンキングはどうか?と質問がありました。

コレに対して、お二人のディスカッションとしては、そもそも、アートシンキングは0→1よりで、デザイン思考は1→10の思考という解釈になりました。

デザインシンキングは、比較的順番に課題を明確化していくのですが、アートシンキングは行ったり来たり、オリジンから創り出すのが流れとして違うものですね。

他方で、上流工程からアートシンキングは始まり、しかも下流工程までフォローするので、完全に使い分けでもないということですね。

思考のフレームというものは、絶対的なものはなく、使い分けることで世界の見方を変えるわけですね!

予測不可能な時代について

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最近では、MBAからMFAに、という流れもバズワード的に聞いたりしますが、予測不可能な時代=VUCAと言われているのが背景にあるそうです。

予測しても正解は見つけられないので、自ら正解を作り出す必要がある、ということですね。

そのような背景もあるので、アートシンキングも少しバズワード的になってきているのかもしれないようです。

アートシンキングは、分析ではなく、主体性を持ち、自分の根幹の価値を見つける、見ることが大事になってきます。

また、尾和さんの個人的なご意見としては、世の中に出たものでアートシンキングとして作られたと感じるものとして以下のようなものがあるそうです。

スープストックトーキョー

遠山さんが信じる未来を軸に、プロダクト・アウト的に作られたものですね。

Voicy

私も大好きでよく聞いていますが、Voicyは緒方さんのオリジンとして、親族にアナウンサーの方がいたのと、他の国でもまだ事例の少ない音声サービスを作り上げている点が印象的だそうです。

オリジンベースドアートシンキングを広げる意味

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尾和さんは、かの有名なカオスパイロットでも学ばれています。

(曰く、微妙だったので中退されたそうです!笑)

1991年に不景気のデンマークにて、ビジネスを自分で作る人を増やす目的で作られた大学がカオスパイロットですね。

尾和さんは24期生の学生で、カオスパイロットの現在は、起業家輩出という感じではなく、チームアップを重視した感じだったそうです。

尾和さんの求めていたものとはちょっと違ったそうですが、スカンジナビアの価値観を学ぶには良かったそうです。

スカンジナビアは、小国で洗練されたものをアウトプットしていくので、日本の未来を見た印象もあったそうです。

人としても、自分の未来をしっかり考えて、活動させている人もいたそうですね。

尾和さんとしても、日本もそうなれる可能性を感じているそうです。

日本人は、製造業的な真面目なプロセス改善など、独自に得意こともあるので、アートシンキングを組み合わせれば、人類にとって価値あることももっと出来るのでは!という可能性ですね。

なので、コロナの影響もありながら、不況期で日本全体の経済や倒産などで負けしまうと、地球的にももったいないと感じているので、日本も盛り上げていきたいそうです!

アートシンキングでイノベーションを創るには?

ここで尾和さんから、具体例をいただきました!

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粘土をこねこねして、作られたこちらですが、コレは一体何でしょうか?

いわく、尾和さんのオリジンで立体感というものがあるので、スケジュールのタスクを3Dで表現してみたそうです。

より立体感を持ってリモートワークできるそうで、今の思考を再定義してみて、一歩踏み出すのが大事、みたいですね。

そのためにも、日常から再定義する、そうやってアートシンキングに慣れていく感じでしょうか。

また、ここで一つ興味深いコメントも有りました。

オリジンベースのゼロイチだと、面白い尖ったものは出て来そうだが、ビジネスが成功する確率は低いのでは?Jobsは失敗が多い。

これに対して、尾和さんとジョージさんは同じようなご意見で、「小さい失敗が大きいに成功につながるので、失敗はしてもOK」とのことです。

むしろ、イノベーションのためには、オリジン=自分のやりたいことをやって、失敗や違和感を取り入れていくべきだ、という感じですね。

今の時代は、コロナの影響で辛い人も多いのでしょう。

例えば、リモートワークで鬱になっている人も多いと思います。

しかし、アートシンキングのように、主体的に自分と世界に向き合えることが大事にできると、尾和さんとしてもリモートワークはあまり苦にならない、とおっしゃっていました。

(リモートワークに慣れるのはワンステップあったそうですが・・・笑)

なので、個人的には、自分にとってどういう自分が心地よいのか?それを見つけてやってみると、世界は変わっていくのではないかということですね。

オリジンベースドアートシンキングをどう活かす?

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一つ、印象的なコメントが有ったので、ご紹介です。

ツール探しでアートシンキングを手にした人はうまくいきますか?

尾和さんからは目的次第だが、「うまくいかせる」という意志が大事だと、アドバイスを頂きました!

予測しようとしたり、外部の環境から分析したり、そういったことも大事ではあるのですが、常に外に答えを求めるのではなく、使い分けで自分と向き合っていけたら良いですね。

また、一つのアナロジーとして、ビジネスにアート思考を展開する際には、最初からマーケットを見すぎるとうまく行かないので、オリジンに初期は向き合って、段々とマーケットに合わせていくのが大事ともおっしゃっていました。

コロナで混乱する中、イノベーションはより必要になってくるので、ぜひアートシンキングを使って、世界を良くしていきましょう!とのことです。

今回のセミナーをきっかけに、個別相談もお受けしているそうです!ぜひアートシンキングを考えてみたい方は、一度門を叩いてみてはいかがでしょうか?

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ご案内

以上で、「アートシンキングでイノベーション能力を強化する 〜 デザイン思考の次へ 〜」の01nightのレポートを終わります。

予測できない時代では、アートを創るがごとく、自分のオリジンに向き合うことが良く生きることに大事なのかもしれませんね!

今後のイベントはこちらから、案内を御覧ください。

ゼロワンブースターへのお問い合わせは、こちらのフォームからもしていただけますので、ご興味がございましたら、どうぞ宜しくお願い致します。

また、株式会社ゼロワンブースターでは、採用活動を積極的に行っています!

事業創造に興味がある方、ぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい!

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Writer:Tomita Itaru(twitter@ItaruTomita7997):起業のご相談や事業の壁打ち、新規事業のご相談などお気軽にDMいただければと思います!


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