見出し画像

ローマ春菊を追え!

子供のころからこの春菊が好きだった。
ローマ春菊(最近、大葉春菊って言う様になった?)って言ってた。
旦過市場に母と買い物に行くと、普通の春菊より、「ローマ春菊買って!!!」って言っていた記憶がある。
この頃から私ローマに呼ばれてたのかな(笑)

ローマ春菊のローマが気になり(笑)昔(2012年)つてを辿って調べててみました。

北九州名産 ローマ春菊/大葉春菊



これって、北九州しかないんだって⁇
普通の春菊に比べ、えぐみが少なく香りも上品で、ふぐちりなどの鍋料理には、このローマ春菊が向くそう。

JA北九地産地消対策課と
知り合いの野菜ソムリエさんに「ローマ春菊」の話したら関心を持っていただき、農業大学校の講師の方に情報を頂きました。

春菊は、イタリア等の地中海沿岸が原産地で、ハナゾノシュンギクが中国に伝わり野菜用に改良されたと言われています。

日本へ伝来したのも古く、1500年ころ。
室町時代中期の公卿(くぎょう)、学者・一条兼良の「尺素往来」(文明年間・1469~87)にすでに記載されています。
江戸時代に小野蘭山が記した(正確には、蘭山の講義を孫の小野職孝が記録・編纂した)「本草網目啓蒙」(一八〇三年)の中には、春菊に対する幾つもの方言名が書かれています。
その中に、周防では「ロウマ」或いは「ローマギク」と呼ぶと記されています。

野菜の中にはカボチャやジャガイモ等、日本に入った経由地の名を付けたものが多くありますが、春菊のことを「ローマ」と呼ぶのは、原産地の関係からすると最も妥当な名称と言えるでしょう。
との事でした。

ローマ春菊は、
シルクロードからの賜物だった!
ローマが起点で西洋と東洋のものが行き来していたんだと、実感。

残念ながら私の推測、宣教師説は、あっさり覆りましたが、Romaとの縁を身震いするくらい感じました。
全ての道は、やっぱりRomaに続いてた!!!

ハナゾノシュンギクの学術名は、
Chrysanthemum coronarium

写真はウキペディアより転用



その後は各地でその土地の気候と食生活にあった品種に分化していったようです。
春菊の品種群は、その葉形等から、大葉種、中葉種、小葉種の三つに大別されます。
(小葉種は、生育が遅くて低収であることから、現在の栽培は殆どないそうです。) 
大葉種は、大型の葉で葉縁のきざみ刻みが浅い上に少なく、葉肉は厚い特徴があります。
香りはやや控えめで優しく、関西以西の西日本で栽培されています。 
北九州市に「大葉春菊(ローマ)」が入って来たのは、
昭和二〇年代前半かそれ以前に、北九州とは海峡を挟んで海産物や農産物の交流、
さらにはフグちり等の食生活面でも共通面が多い下関経由であろうと想像されます。

JA北九地産お話では・・・
昭和20年当初は、まだ浅い刻みがあったそうですが、
現在北九州で作られている「ローマ」は、小倉南区の農家さんが品種改良を繰り返し、刻みのない「ローマ春菊」を完成させたものをそういうそうです。
キンセンカと交配させたと言う説又は昔は、ハウスなどないので自然交配の産物?という説もあるそうですが、刻みの浅いもの同士を交配させて作りあげたそうです。
気の遠くなる話です。
その品種改良された種も、北九州でしか作られてないそうです。

Romaからシルクロードを渡り、バトンの様に色んな人の情熱で北九州に辿り着き特産になった「ローマ春菊」浪漫を感じますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?