2022年6月19日の日記

　普段は大阪メトロ御堂筋線の淀屋橋駅で降りることが多い。だからその先へ行くことは滅多にない。今日は野暮用で南港のあたりに行かなくてはいけなかったので、淀屋橋の一つ先、本町で中央線に乗り換えて、海へと向かった。それにしても本町駅での乗り継ぎはめんどくさい。学生時代にもたまに利用することはあったが、果たしてどのルートが乗り継ぎの最善なのか、よくわからないまま歩き回っていたことを思い出しながら、今日も長い長い乗り継ぎ通路を歩いていた。
　
　用を済ませた後、梅田へ。昼間はひっそりとしていることでお馴染みの北新地のビル街を抜け、堂島付近にある雑居ビルの中のカレー店に行った。お昼時、店に着いた時点ですでに3組の待ちがあったが、私が入店する頃には8組ほどにまで増えていた。こんな狭いところに来るんじゃない、暑苦しいから。

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　ハービスプラザ・ウエストの1階にあるフェラガモに行った。人が羽虫のようにブンブン飛び回る大阪駅周辺の商業施設とは違って、西梅田あたりのラグジュアリーブランドの入居するビルディングは静かで快適だ。ダッサいペッタンコのサンダルを履いている人も、襟のところがクリンとヨレたシャツを着た人もいない。みな一様に澄ました顔でヒールをカツンと鳴らしている。
　私というと、昨日ユニクロで買った3000円のカラーシャツを着ている。ドレスコードがあったらまず入店拒否されると思う。

　今日身に着けていたファッション一式の値段が、このきらびやかな薄手のスカーフ1枚より安いなんてね。「いい値段するんですね～」なんてどの口が言ってるんだ全く。このスカーフより高い金を払ったのは後にも先にも家賃くらいなもんで。家賃くらいするワンピを買おう、なんてゆいにしおは言ってたが、家賃くらいするこのピンクのヒールで私を踏み抜いてくれたら、お金の価値について再考する良い機会になるかもしれない。

　地下道を歩きながら、クレジットカードの引き落とし日と来月の夏季ボーナスのことを考えながら歩いていると、いつの間にか大阪駅前第2ビルの地下2階を歩いていた。"レモンサワー350円"の文字が、いつもより少し遠く見えたりもした。