いろいろあったクラスを担任するとき② 心がけ基本編(どんなクラスをもつときでも同じ)
※タイトルに心がけを、箇条書きで具体的方策を書きます。
①自分が担任するクラスは「最高のクラス」と思う。
他と比べない、この子達しかいないと覚悟を決めるってことです。
・思えないときは思おうとする。(笑)
・〇〇だったら…、△△が転入してこなければ…等と考えない。(考えるけど)
・どうしても(一番)辛いことは、人の助けを借りる。
②ほめることは声に出し、注意したいことはなるべく声に出さない。
聞こえる音が心地よいと、子供たちがイライラしない。
授業を途切れさせずに行うと、頑張っている子が報われ、教師にも協力してくれる。
・注意したいことがあったら、他の子をほめて気付かせる。
※これ、教師の特権です!
家だと、子供はたくさんいないから比較になってしまって、使えない…。
→姿勢を良くさせたかったら、「○○さん、背筋が伸びていていいねえ。」「今日は、姿勢がいい人多くて嬉しいなあ。」「姿勢がいい人、目にもいいことだよ!」等と言う。いなくても言う(笑)。でも、必ずいますよ!
・教科書を開いていなかったり、こっそり本を読んでいたりする子には、教科書の追っかけ読みをさせながら等、歩き回りながら他の子が気にならない形で気づかせる。
→目で合図する。近くに行って止まって待っている。トントンとつつく。黙って淡々とやってあげる(ノートを開く、教科書を出すなど)。
・時には、黙って、原因の方をずっと見ている。周りが声をかけてくれる。
ある6年生のときは「黙殺」と名付けられた…。
使用例:「○○、お前黙殺されてるぞ。」周囲笑。本人苦笑いしつつ、やるこ
とに気付く。しばらくすると、学級新聞に、私のあだ名のキャラが黙
殺しているイラスト(目からビームみたいな)が描かれていた。
・やっていないことには触れずに、指名する。「○○さん、もう一度読んでください。」「今の△△さんの素晴らしい意見、もう一度言ってくれる?」
→言えなかったりできなかったりしたときは、「まさか聞いていなかったの?」と笑って流し、「誰か教えてくれる?」等として周りの子に助けてもらい、「ありがとう」でことを終える。
③授業準備をしっかりする
「聞くことより、することの多い授業」にし、それをしているか教師がチェックできるように(「見える」化)する。
例:音読…子供たちの口が動いているか見る、やっていなければ上記の対応。
詩などでは、列ごとに一行読み、読むときに立つなどすると、見える。
暗唱テストするのもよい。短いものなら、聞いているうちに皆覚える。
そろそろ言えそうだなというときに、指名して受けさせる。
できてしまった時の本人の表情がなんとも可愛い。自信にもなる。
ノートを書く…まずは板書をシンプルにして、必ず書く量を少なくする。最
初は、毎回集めたり、授業の中でチェックしたりする。きちんとできるクラ
スだったら、隣同士でのチェックでも良い。この先生は、チェックがある、
書かないと後が面倒とわかればよい。学級の状況によっては、プリントを渡
して重要な所だけ書き込み式からスタートするのもあり。ただ、それを始め
ると、自分の準備が大変にもなるので、よく考える。
④子供たち一人一人が何かしら頑張っていることがあるようにする。
・ときどき、帰りの電車の中でもいい、一人一人について何か頑張っているかなと考えてみる。習い事でも、給食のおかわりでもいい。一つ以上思い浮かべば、○。浮かばない子がいたら、その子ともう少し話をしたり、その子が頑張れそうな活動を考えて、取り入れたりする。
・そのために学級に一人でもできる小さなチャレンジをたくさん仕掛けておく。
(頑張りが、技の達成や点数、タイム、表など目に見えるものが良い。)
例:暗唱、百人一首やカルタ、漢字テスト、計算、地図記号や都道府県名、
縄跳び、フラフープ、竹馬、一輪車、登り棒、鉄棒、コマやけん玉、
自主学習、日記、忘れ物をしない、おかわり、読書、イラスト
小学校担任の仕事の一つとして「ブームを起こす」というのがあると思う。
ブームになれば、勉強ではなく遊びになってしまうのが、子供たちのすごいと
ころなのです。
⑤保護者には「子育て支援」の気持ちで接する。
保護者にとっては、「我が子を生かしてくれる先生がいい先生」。シンプル。
・皆が子供を産む時代ではない。わざわざ「子育て」という苦労に乗り出した人たちが「子育てしていてよかった。」と思えるようにしないと、良い方向にはいかない。
・保護者たちを「子育て仲間」という雰囲気にしていくと(特に低学年で)、6年間みんなで見守る雰囲気ができ、トラブルに発展しにくいと感じている。
次回は、崩壊?学級で、特に心がけることを書きます。
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