吐いたことば

昨日の夜
娘に暴言を吐いてしまった
正確にいうと「早くしろっ！ボケ！！」という言葉をである
それもかなり強めにである
10歳の娘に対してだ
歯磨きしながら遊んでたり
タオルがソファーに置きっぱなしだったり
そんなのはいつものことなのに
自分の機嫌が良くなかったことは確かだ
その言葉を吐く前に娘に対しては
いまから汚い言葉を吐くからね
という前フリしてからのその言葉である
言った瞬間は心の中のイライラがスッキリした
でもその後に自分の気持ちを襲ったのは後悔という言葉だった
その晩娘は泣いていた
しかも声を押し殺してである
泣いていることはわかっていた
でも謝れなかった
その夜はずっと後悔しっぱなしであった
寝る前には明日の朝にしっかり謝ろうと思った

そして今日の朝
いつもと変わらない朝
子供達におはようを言って
ご飯の用意をして
ご飯を食べている娘に対して謝った
ごめん。本当にごめん
パパはあんな言葉をいうべきじゃかったと…
それを聞いて娘は泣いていた
それを見て僕も少し泣いた

これを書いている今も後悔をしている
自分の吐いた言葉がどれだけ娘の心を傷つけてしまったか
もうずっと消えない言葉だったかもしれない
自分のいっときの感情で大切な娘に一生の傷をつけてしまったかもしれない
だからもう一度謝ります
心唯ちゃん。本当にごめんなさい。パパが本当に悪かった
本当にごめん。