家族を持ってから「ゴッドファーザーPART 2」より「ゴッドファーザー」の方が好きになった

「ゴッドファーザーPART 2」

この映画が一番好きな映画だった

「ゴッドファーザー」も最高に良かったのだが

かりにブルータスで映画特集があり

例えばあなたの好きな映画を3本あげてください

という取材を受けたのであれば（もちろんそんな取材依頼はこないが…）

1位　「ゴッドファーザーPART 2」
2位　「ゴッドファーザー」
3位はかなり流動的で、その時の気分や状況で変わるのかな…

という感じである

因みに今なら3位は「BLUE GIANT」かな…

でも結婚して子供が産まれてから久しぶりにこの2本を配信でみた

2人のこどもが保育園に行っているくらいの年頃である

独身の時にみた「ゴッドファーザー1&2」と自分の感じ方が全然違っていた

単純にいうとPART２のマイケルのファミリーのためにという大義名分のもと

平気で身内すら殺すという冷酷さ

そして結局はすべて自分のためという身勝手さが自分の心とは相入れなかったのである

その兆候はもちろんPART１にも随所に現れているのだが…
（ケイト捨てる⇨シチリアでアポロニアと結婚⇨爆死したからケイトに戻る）とか

それでもPART１はビトー・コルレオーネが生きている間は家族・家庭の温みが

ありマイケルというよりもドン・コルレオーネの家族の物語だったからだ

でもPART２は

家族の物語というよりは

マフィアのボスの権力闘争物語

というのがマイケルパートで

ビトーパートが

シチリア移民が食うために、家族を守るために
しかたなくマフィアになっていく物語

なのである

僕は独身の時にPART 2の冷酷なマイケルがかっこいいと思った

でも子供が産まれて家族を持った今

PART２よりPART１の方が断然好きになった

もちろん映画としてはPART2も素晴らしいのだが…

でも僕はいまなら、ブルータスの映画特集で取材されるなら

ためらわずこう答えるだろう

1位は「ゴッドファーザー」です。と

最後にこの言葉を送りたいと思います

再婚して家族を持った自分への戒めの言葉でもあります

「家族を大切にしない奴は男じゃない」
ビトー・コルレオーネ

#映画感想文