心ときめくものたちと愛する理由
こんにちは◎
私はすきなものがたくさんある方なんですが、先日「それらを好きな理由を一度文章にしてみてくれないか」と言って頂けることがあったのでこうして文字に起こしています。
自分のすきなもの、心ときめくものを、私がどうして愛しているのか、どうして心で温めているのかを知ろうとしてもらえるのは、本当に幸せで光栄なことですね。
あの時のあなたへ、あなたも私にとっての「大切」ですよという気持ちも込めながら書いていこうと思います。
私のすきなもの
私のすきなものを一度羅列していきましょう。
それ私もすき!!!!があればうれしいなと思ったり。
・ジブリ
・廃墟
・廃れた場所
・昭和レトロ
・路地裏
・美術館
・博物館
・骨董(がらくた市とか最高)
・着物
・古着
・ハンドメイド
・絵本(特にバムとケロシリーズが好きです)
きっとまだまだたくさんあるけど、ざっとこんな感じ。
私をよく知ってくれている人なら、「ぽいわ~~~」なんて思ってくれそう。
なぜこれらに心ときめくのか、どうして愛してしまうのかを考えた時に、私は「人」を愛していて、かつ「人の想い」に思いを馳せてしまうからだと思いました。
①ジブリ作品
例えばジブリ作品は、「人間を愛していないとこんな作品は創れない」と思っているから好きです。
どんな作品でも、ファンタジーでも日常系でも、作品の節々やワンシーンの隅っこの方、一瞬しか映らないところにまで、その作品の人々の「生活」が表れている。
決して作品の要ではないところにまで人間の営みが表れていて、その一つ一つに存在意義があって。
キャラクターの発言一つ、表情一つ、声色、なにもかもに至るまで、命が宿っているのが感じられます。
ああ、こんなにもジブリが愛おしいのは、製作者側の「想い」があるからだ。
人を愛していて、その想いが手指を通して作品に宿り、それを私が受け取るという、愛のやりとりが為されているから、私はジブリを愛してやまないのです。
②絵本
絵本に関しても同じです。
1ページ1ページ、どの色もどの文字も、想いのこもっていないものなんてない。
特に「バムとケロ」シリーズは、本当にページの隅っこの方、暗くてよく見えないところにまで作者・島田ゆかさんのかわいらしい遊び心が潜んでいます。
そんなページをすみからすみまで、目をかっぴらいて眺めるのがだいすきです。笑
③廃墟、路地裏、レトロや骨董
さてこれは、「廃墟」「廃れた場所」「路地裏」「昭和レトロ」「骨董」にも言えるのです。
廃墟や廃れた場所を見た時、私は「ここにも人々が生活を営んでいて、それぞれの人生があって、いろんな想いが紡がれていたのだ」という事実に胸が震えるような感覚を覚えます。
サビた扉、むきだしの鉄骨、散らばった食器、割れた窓やもう開かない冷蔵庫、なにもかもを愛おしく感じるのです。
なんだか泣き出しそうな、そんな気持ちになります。
また路地裏もやはり、同じ想いを抱きます。
静かな路地裏ほど、そこに住まう生活感や人々の往来が目に見えるようで、その空気はまさに濃密で、息が苦しくなるような気さえします。
昭和レトロや骨董は、シンプルに「かわいい!!!」という直感もあるのですが、それ以上にやはり当時に思いを馳せてしまうせいもあるのです。
当時はこれが至る所にあって当たり前だったんだな、ああこのコースターは一体どんなカップをのせて、ああこの店先にはどんなお客がきて、この看板は、この棚は、このランプは…なんて具合に。
「古着」に関しても同じかもしれません。世界で一つだけのお洋服、あなたが大切に着たものを、今度は私が世界一可愛く着るね。なんてこと考えてます、ひかれちゃったらやだなあ笑
④美術館、博物館
また、「美術館」「博物館」も同じです。
美術品をみるときに、何か特別な知識がないと楽しめない、なんて思っている方も多いのではないでしょうか。
まったくそんなことないんです!
私だって知識なんてかじった程度にも及ばないし、作品の見方なんて知らないです。
美術品や芸術作品を向き合うとき、あなたはただ作品の目の前にたって、頭をからっぽにして、それだけでいいのです。
例えば絵画をみるときの私の中を文字にしてみましょう。
まず作品の前に立って、絵全体を眺めます。
それから、こんにちは、と額縁の中へ足を踏み入れます。
まるでそのシーンの中にいるかのように感じるのです、その世界の風の動き、気温、人物たちの空気感、なにもかもに至るまで。
本当に手に取れるかのような距離にまで私は陶酔しています。
次に一度額縁の外へ帰ってきたら、今度は画家のアトリエへ居場所を移します。
その絵筆の動き、カンヴァスの質感、むっと立ち込める絵の具の匂い、名のつけられない色ばかりになったパレット。
そうして私は、絵の中の「思い」と画家の「想い」、両方に触れるのです。
この絵がどういった経緯で生まれたのか、
画家はなにを感じ、なにを考えこれを生んだのか、
そうしたところが手に取るように感じられるのが美術館、博物館なのです。まさに私にぴったりの場所。
人が好きな私だから
お分かりの通り、私は「人間」が好きです。
酸いも甘いも、いいも悪いも、いろんな想いを抱えて生きている。
それぞれの人生があって、それぞれが形成した価値観があって、そのどれもが決して同じではない、そのひとつひとつを、醜く汚れた欠片さえも愛おしく思います。
だから、私がこんな人間だから、それを感じられるようなものが好きなんです。
少し大げさかもしれないし、きっと分かり得ないものだってあるかもしれませんが、私が心ときめくもの、愛するものの中にはいつだって「人」がいます。
駄文となってしまった気しかしないですが、ここまで読んでくださったあなた、本当にありがとうございます。
様々なもののざらつき、滑らかさ、温かさ、冷たさ、硬さ、柔らかさ、重さ軽さに触れながら、そのすべてを愛せる人生にしていきたいです。
それでは今回はこのあたりで。
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