知ったところでお金にはならないが、知ると世界が違って見える
絵本の楽しみを案内する人、大久保徳久子です。
鳥のこと、知ってるようで、知らない。
そもそも、「鳥って」と主語を大きくして
知ろうとしたことはなかった。
世界の珍しい鳥について知らないのは
仕方ないとしても、
スズメ、カラス、ハトなんか、いつも見ているのに。
見慣れた風景の中に、鳥は入っていたのかもしれない。
大人のワークショップ・第2弾
そんなわたしも一人の講師として参加した
大人が自然ついて感じて考えて対話する
絵本を使ったワークショップ第2弾を開催しました。
今回のテーマは「鳥」。
そもそも鳥は、どんな形をしているのか。
鳥の体には、何が備わっているのか。
そんな話からスタート。
かわいい鳥の絵本も登場しつつ、
その後はくちばしに注目したワークを
いくつか体験へ。
これが、今回の目玉です。
想像して「こんな感じだろうな」と思っているのと
実際にやってみるのでは大違い。
「うわ~疲れるぅ」
「こんなこと、鳥はやってるの?」
同じことをひたすら繰り返し、動きのムダを感じて、
しだいに疲労感を感じてくると、
今まで以上に鳥を愛おしい目で見守りたくなる。
そんな気がしてきます。
なぜなぜが止まらない
子どもが、言葉を覚え始めた時期に
やたらと「これは何?」「なんでなんで?」と
しつこく聞く時期があるけれど、
ワークを体験した人たちは、まさにそれ状態。
鳥に関する問いが、止まらないだけでなく
どんどん深くなっていきました。
「鳥って、なんで○○なんだろう」
「長い距離を渡ってくる必要がそこまであるの?」
「ここが、こうなってるのは、△△だからじゃないかなあ」
鳥のアレ、なんでだろう。
鳥のココが気になる。
ああ、面白い。
どんどん鳥を知りたくなる気持ちが
深まり、疑問に仮説を立てて、調べたり、話し合ったりが
自然に始まっていました。
しかも、超前のめり。
好奇心が熟成する
鳥の専門家でもなければ、
一生の中で、こんなに鳥の話をすることは
ないでしょう。
鳥のことをいろいろ知って、のめり込んでも
お金にはならないし、ステイタスが上がるわけでもないんです。
でも、知るって楽しい。
鳥をもっと見たくなる。
好奇心が熟成してゆく。
地球の仲間たちの話を
一緒に分かち合う時間を過ごしたメンバーは、
全員、見えない宝物を抱えた表情で
帰って行かれました。
【参加者さんの感想】---------
「くちばしの見方が変わった!なんたって、面白かった」
「鳥の多様性・たくましさに感服しました」
「体験があったことでしっかり頭に入りました」
「これから鳥に注目してみます」
「学校や学童で、子どもたちにも体験してほしい」
絵本・図鑑をどう使うか
ワークと並行して、
絵本や図鑑もたっぷり準備して、ご案内しました。
ただの絵本紹介とは異なり、
どのタイミングでどんな絵本が入ると効果的なのか。
子育てや、子育て支援をされている方には
とても喜ばれます。
現在、大人といといは、
埼玉県越谷と東京都台東区の二拠点で開催しています。
それぞれ募集開始しております。
・2024年7月20日 埼玉県越谷市
「ダンゴムシは虫じゃないの?」
もう一度やった鳥の回の様子は、こちら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?