見出し画像

恐竜図鑑展。ヘンテコ恐竜が見られるぞ。

巨大図鑑がお出迎え


上野の森美術館で開催中の
恐竜図鑑展へ行ってきた。

入館したとたん、ぐわっと世界に引き込まれる。
見上げるほどの巨大図鑑が、
ずらっと並んで出迎えてくれた。


 

「カッコいいー!」

大人なのに思わず声をあげ、
係の人の冷ややかな視線を浴びてしまった。


知ってるものに、どこか似てしまう。



恐竜の骨が発見されてから現在までの
想像図で、1800年代からの変遷を追った展示だ。
150点もの恐竜絵画。
ちにみに、恐竜絵画は、パレオアートというらしい。

どんなに科学が進歩しても、恐竜の姿は
想像するしかない。
だから、めちゃくちゃオモシロイ。

そして、人間の想像することには、限界があるらしい。

想像するしかない恐竜の姿は、
知ってるものに、どこか似てしまってる。

それはワニだったり、魚だったり、

歯並びの良い魚?

はたまた、人間だったり。

どう見ても、ケンカしてる子どもにしか見えない恐竜。
「よよ」と泣く女にしか見えない恐竜。
猫背の大人が歩いているように見える恐竜。

女子座りしてる?

         

姿勢悪いよね

その時の情報から
導き出した精一杯の想像画。

おもしろいと思うのと同時に、少し切なくなってきた。

新説が出るたびに、描きかえられる


新しい情報が出るたびに、想像画は、
どんどん新説の内容に描き変えられていってしまう。

スポーツ選手や、棋士が
記録が塗り替えられていくのに
少し似ているだろうか。


上野の森美術館

この「恐竜図鑑展」は、
恐竜を知るというより、
恐竜に思いを馳せる人間たちの展覧会だ。

どこまで情報に食らいついて
想像を広げていけるのか。
人間の能力の追及だ。

未知のモノを誰かに伝えたいという
「図鑑を作る人間の熱量」。

図鑑は、作る人で変わる

わたしが絵本講座の延長線で開催している
図鑑講座には、必ず作る側の視点を入れている。

作る人で、図鑑は変わるから。

同じように見える図鑑も、確実に違っていて、
そこには「こういうことを伝えたい」がある。
展覧会を見たら、
なおさら図鑑が愛おしくなり、
もっと図鑑を伝えていかなくちゃと気持ちが奮い立った。


12テーマの絵本講座について。
図鑑も扱っています。

絵本の可能性を広げるメルマガ
もっと絵本のことをディープに知りたい方・絵本を仕事で使っている方が学んでいます。ご登録ください。

https://resast.jp/subscribe/112043

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?