た~ま~や~

 昨日は地元でお祭りがあった。

 会場はいつもの駅前通りではなく小さめの公共施設で開かれた。

 このご時世で人混みは避けたかったのでお祭りには行かなかった。

 それでも実に三年ぶりのお祭りという事もあり浴衣を着て仲良さそうに歩いている女の子の姿を何組か見かけた。

 会場には足を運ばなかったがせっかくなのでお祭りご飯を作る事にした。

 行きつけのスーパーで食材を買い込んで帰宅した。

 帰ってから手洗いとうがいを念入りにしてシャワーを浴びてさっぱりしてから料理に取り掛かった。

 まずは小麦粉を卵と水、顆粒和風出汁で緩めに溶いておく。

 そこに刻んだキャベツを入れてさらに混ぜる。

 フライパンに油を敷いて熱してから生地を流し込んで焼いていく。

 豚バラ肉を表面に敷いて火が通るまで待つ。

 お肉に火が通ったら割りばしに生地を巻き付けて焼いていく。

 焼けたらお好みソースとマヨネーズ、青のり、鰹節をかけたらはし巻きの出来上がりである。

 次に鶏肉を一口大に切り分けて醤油、ショウガ、ニンニク、酒、みりんを合わせたタレに漬け込む。

 二十分くらい経ったらフライパンに鶏肉を並べて焼いていく。

 焦げやすいので火加減に注意する。

 しっかりと火を通したら鳥の照り焼きの完成。

 まだまだもう一品、市販のフライドポテトを少なめの油で揚げていく。

 日頃揚げ物をしないのでおっかなびっくりと作業した。

 どうにかカラッと揚がったのでバットで油を切って塩を振りかけてフライドポテトの出来上がり。

 これでお祭りご飯の出来上がり。

 居間にご飯を運んでいただきますをする。

 お酒はもちろんビールで決まり。

 冷たく冷やしたグラスにビールを三度注ぎをしてグビグビーッと一気に飲み干す。
 
 クハーッ、美味い!と全身の細胞が喜んでいる。

 二杯目のビールを注いでフライドポテトを食べる。

 ポテトはビールとの相性がとても良くてお酒が進む。

 あっという間に一缶飲み干して二缶目を冷蔵庫に取りに行く。

 お次にはし巻きをモグリと食べる。

 お好み焼きを箸に巻いたシンプルな食べ物だがお祭りになると不思議と食べたくなる。

 豚バラの脂身とキャベツをたっぷり入れているのでお店の売り物といい勝負をしている。
 
 何より熱々を食べることが出来るのでそれが嬉しい。

 四本焼いたので在庫が潤沢で頼もしい。

 あっという間に一本食べて次に鶏の照り焼きに目を移す。

 砂糖醤油の照りっとした色艶だけでたまらなく美味しそうに見える。

 パクリと食べたら甘じょっぱい味が口に広がってたまらない。

 ここでお酒をビールから焼酎の水割りにチェンジ。

 じっくりと腰を据えて飲んでいると段々酔ってきた。

 全部食べるにはボリュームがありすぎたので残ったものは冷凍したり翌朝のおかずに回すことにした。

 お腹いっぱい食べて満足してゴロリと横になったら窓の外からバーンという景気のいい音が聞こえてきた。

 二階に上がって窓から音のする方を覗いてみたら大輪の花火が次々とあがっている途中だった。

 これは良い見ものが出来たなと思ってビールを持って花火見物としゃれこんだ。
 
 今年の花火は三年分の想いがあるのか長めに上がっていた。

 赤、青、緑、黄色と色とりどりの大輪の華が咲くのは見ていて気分が爽快になった。

 全部見終わるまで四十分くらいあったので長丁場で見ごたえ充分であった。

 ううん堪能したなぁと大満足な気分で何だか嬉しくなった。

 いやぁ夏っていいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?