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新たな沼

前回の投稿から約2ヶ月も空いてしまいました。

その間、特筆するようなことはなく。
誕生日を迎えて抱負など書けばよかったと、今更思うくらいには何もありませんでした。

しかし、そんな私にも新たな沼が待ち受けていたのです。

5月も下旬に差し掛かろうとしていたある日、私は地元の小さなバラ園に遊びに行きました。
超が付くほどインドアな私も、久しぶりに外に出ようという気にさせられる天気の良さだったのです。

こじんまりとしたそのバラ園は、天気の良さもあってそれなりに人手がありました。
年齢層は割と高めだが、何人かは手に本格的な一眼レフカメラと三脚を持ったアマチュアカメラマンでした。
小高い丘に、いろんな種類のバラが植えられており、かなりの数が咲き綻んで良い香りが漂っています。



小一時間ほど園内を見て周り、入り口の脇にある直売場にふらりと立ち寄ると…。

薔薇の苗が売られていました。

そこで、気になった薔薇の苗を2つと、売店のお姉さんに相談して、土と植え替え用のポットを買って帰りました。

植え替え直後の苗
ドイツ生まれの次女
台湾生まれ。希少バラらしい?



そこから今日までまぁ見事に毎日バラの世話がかりです!

売店のお姉さんの教えの通り、帰宅後すぐに苗を新しい鉢に植え替えました。
買ってきた土と、自宅にあった園芸用の土を適当にブレンドして、小学生のころ、理科の時間にチューリップ植えたなぁなどと思い出しながら。

そして、Twitterで日々のバラの様子を呟いたり、YouTubeで園芸のチャンネルを見たり、Kindleでバラの本を買って読んだり、2週間ほど結構バラ中心の生活を送っています。

毎日毎日、葉や新芽の状態を確認しながら水や肥料をあげたり、株を充実させるためにせっかく出てきた蕾を摘んだりしていたら、ふと、ゆうちゃんのことを思い出しました。

認知症が進行して、寝たきりになってしまってからは、毎日毎日、今日はどうだったかな、どうしてるかな?と思いながら帰ったし、一緒にいる時は、今どうして欲しいかわかるように、よく観察をしていたものでした。

そういうことが、今のばらを育てることになんとなく生かされていると思うと、とてもうれしくなりました。

気がつけば、ゆうちゃんが虹の橋を渡って4ヶ月が経とうとしています。
不意に悲しくなったりすることは無くなったけれど、犬という存在は相変わらず恋しくて、動画を見たり、動物が出るバラエティを見たりして凌いでいました。

大型のアウトレットモールに母と出かけた時、結構、飼い犬を連れてきている人が多かったのですが、すれ違う犬目に入った犬全てに反応して「かわいいかわいい」を連呼していたら、
「新しい子を買ったら?」と母に言われてしまいました。

でも、なんとなく、そんな気分にはなれなくて。

収入のことや、年齢のことなどもあるのですが、何より私自身がまだ、自分に関係ない通りすがりの犬を愛でて気を紛らわせているだけで、じゃぁ飼いましょう、と一歩踏み出す気持ちにはまだなれなかったのです。

そこにやってきたバラの苗は、私の気持ちを惹きつけ、優しく癒してくれている気がします。

私がお世話をしているけれど、なんだか、私がお世話をされているようにも感じます。

ゆうちゃんの代わりでは決してないけれど、バラの世話を通してまたゆうちゃんとの、楽しかった日のことを思い出せたことがとても嬉しかったです。

また、思った以上に深いバラの沼に恐れつつもズブズブハマっている自分を客観的に見ても楽しいものです。なんでも、ハマりたてが一番楽しい時期ですものね。

なんだか取り留めのない文章になってしまいましたが、新しい趣味を見つけて楽しい毎日です。

最近もう1種類増えました。バラ三姉妹。

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