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そこに意志はあるんか?

不平不満を抱くことそのものは至極自然なことである。
ただ、そこに自身の意志が存在しないものであれば残念ながら、それはノイズとなってしまう。

先日、給与・責任範囲に対して文句をいう人間がいた。
なるほど彼は不平不満を抱いているようだ。
大変気の毒である。
ただ、彼の理想とすり合わせを行わなければ不平不満はなくならない。
なので、彼はどうしたいのか、自分は尋ねてみた。

自分の適切な業務内容はどれくらいと考えているのか。
それに対する適切な給与はどれくらいか。もしくはいくら欲しいのか。
そもそも彼はどうありたいのか。何をしたいのか。

どの質問も具体的な答えは返ってこなかった。
むしろ彼はそのようなことを聞かれたことに驚いていたようである。

これでは不平不満を解消することは難しい。
是非、どのようにしたいか教えてほしい。自分もこの問題について考えてみるというフワッとした内容で今回の相談は終了した。

コミュニケーションは片方のみの発信では成り立たない。
今回の件に限らず、人間関係は自身の意志を発信しなければ有効な形にならないことがほとんどである。

ただ、意外や意外。
要望は発信しても、自身の意志を発信しない人は多い。
いやほとんどの人はそうかもしれない。

なぜ意志を発信しないのか。
それは意思表明することは責任を伴うからだろう。
正確に言うと要望を発信している時点で一定の責任を伴っているはずなのだが、その点はなぜか軽視されているようである。
とにかく誰も責任を負いたくないのだ。

改めて不平不満を抱くことそのものは至極自然なことである。
ただ、本当に解決したいのであれば自分の意志と責任範囲に応じた行動が欠かせない。
誰かが都合よく解決してくれることはあり得ない。
ものすごく平たく言うと結局、自分のことは自分で責任とるしかないのだ。

時間:10分





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