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パフォーマンス向上のための投球動作×足部 ーWind-up〜Early cockingー

球速、コントロールはどうすれば良くなるのか?故障しにくい投球動作は?
Wind-upからEarly cockingまでの軸足の使い方、動作不良例、足部トレーニングを紹介致します!


C-I Baseball の須藤慶士です!
2022年6月よりC-I Baseball【トレーナーマニュアル】は3シーズン目に突入します!今日までたくさんの方にご購読頂きスタッフ一同感謝しております。今後ともよろしくお願い致します。3シーズン目は「実践力」をテーマにnoteを配信していきます!詳しい内容はこちらをご覧ください!


C-I Baseballでは「野球トレーナーの輪」を広げるために「仲間」を募集しております!

・野球にトレーナーになりたい
・トレーナー活動しているけど自信がない
・トレーニングについて勉強したい
・野球選手の怪我を治したい

など、野球選手に関わりたい方はこちらをご覧ください!!


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私の今シーズンのnote内容は『投球動作×足部』です。

  • 投球時の足部の動き

  • 足部が崩れによる投球時の不良動作

  • 投球相に合った足部エクササイズ

足部は地面に接している唯一の部位です。足部が安定することで下肢からの良好な運動連鎖が行われます。

その足部でも重要なのが『距骨下関節』です。
選手の距骨下関節の構造は左右異なります。理想の投球時の軸足・ステップ足、それぞれの距骨下関節の動きを把握し、選手の足部評価を行うことで動作の崩れを予防や変えることができます。


私が担当する『投球動作×足部』の今後の発刊予定です。投球・打撃におけるそれぞれの相における足部の理想の動きや、足部から起こる不良動作、足部エクササイズをご紹介します。



・・・・・・・・・・以下、本文・・・・・・・・・・


■距骨下関節の肢位

距骨下関節肢位は中間位・回内位・回外位の3通りあります。

距骨下関節には回内・回外を分ける『中間点』があり、その肢位は左右により中間位は異なります。

私は非荷重位(OKC)で評価を行います。中間位の評価方法は過去の記事をご参照ください⬇️⬇️⬇️



■投球時の距骨下関節・横足根関節

投球時、軸足と踏み込み足の機能は異なります。

軸足:バランスを取る→押し出す→蹴り出す
踏み込み足:加速した身体を支え、踏ん張り、力を逃す

軸足の機能はセットポジションで両足の支持基底面内にある重心を軸足に移動しバランスをとることや、Wind-upから捕手方向へ重心を移動するために足部を硬め蹴り出す役割があります。踏み込み足は軸足から移動してきた身体を支えて踏ん張り、上半身の力を逃すようにしなければなりません。上記の動きが足部で出来れば重心移動や上行性の良好な運動連鎖が遂行可能となります。

次のスライドの足部の肢位と動きは私の経験からの考えを表にしました。



■投球時足部の肢位と動き


|Wind-up

Wind-upは軸足への重心移動を行う動作です。

Wind-up軸足の機能
●距骨下関節の理想は中間位から回外位
●母趾屈曲


Wind-upは骨盤は投球側へ回旋します。距骨下関節が中間位もしくは回外位だと骨盤はスムーズに投球側へ回旋します。さらにここで大事なのは投球側回旋時に母趾が機能することです。立位体幹右回旋時(投球側)は母趾が屈曲することで良好な運動連鎖を遂行することができます。Wind-upは体幹回旋動作です。足部が機能することでEarly cockingへ上行性の運動連鎖を発揮することが可能になります。




|Early cocking①

Early cocking①はWind-upで貯めた力を反対方向へ動かす切り返しの開始相です。

Early cocking軸足の機能
●距骨下関節の理想は中間位から中間位
●4•5趾屈曲
●骨盤左回旋開始

Early cockingの初期は骨盤はWind-upで右回旋していたものを非投球側(左)への反対回旋が始まる相です。


距骨下関節が中間位で4・5趾が機能していれば骨盤の開きは抑制されます。
体幹左回旋時の右の足趾は4・5趾が機能しないと運動連鎖の破綻が起こります。足趾が機能することで距骨下関節の急激な速度での回内を抑制することが可能です。

開きが早いフォームの足部から考えられる原因は↓
●距骨下関節が回内位
●足趾機能低下
➡️後半で紹介します

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