不登校の「見守る」とは?
不登校専門カウンセラーさくらです。
親御さまから「子どもを見守ればいいんですね」と聞かれることがあります。
「見守る」とは、ただお子さまを見ているだけでいい、ということではないのですね。
親御さまがお子さまを見ていて、世話を焼きすぎると、お子さまの心は萎縮してしまいます。
反対に、放置しすぎると「見放された」と感じてしまうこともあるんです。
「見守る」とは、お子さまが自分のエネルギーを溜められるように、あたたかい気持ちで寄り添うこと。観察ではなく凝視でもないと思います。
お子さまに条件を付けないで「ありのまま」に受けとめ、焦らずに見守ると、ひと月から三カ月ほどでお子さまの表情や言動が変わり始めることがあります。
早く変化がないかな?と思いながらお子さまを見たくなりますが、それは先回りになります。お子さまに変化がなくても、心は動いています。
見守るためには親御さまに余裕が必要です。
まわりの声に動じないで、お子さまのタイミングを信じてあげてくださいね。
まわりの子どもが学校に行き始めたと聞くと、心が揺れることもあります。
でも、人と比べず、今の状態のままでいいんだと我が子を信じる心を持ってください。
たとえ「もっと登校刺激をした方がいい」と人から言われても、「うちの子は、まだそのタイミングじゃない」と自分にブレない強さを持つことも大事です。
学校から「お子さまに会いたい」と急に連絡があったときは、親御さまが先生に会わせたいと思っていても、その気持ちを横に置くことが大切です。
もしお子さまが「会いたくない」と感じているなら、お子さまの気持ちを尊重する強さを親御さまが持つことが、お子さまの安心に繋がります。
「いつ動くの?」と心の中で叫びたくなる気持ちがあると、お子さまにはその焦りが伝わってしまいます。
親御さまが心から「今のままで大丈夫だよ」と穏やかな気持ちでいられることが、子ども心を安定させ、自分と向き合おう、前を向こうとする力になるのです。
焦らず、ゆっくり。親御さまが心に余裕を持つことで、お子さまにも安心感が伝わります。
お子さまが元気を取り戻す日はきっと訪れます。
「きっと大丈夫」
いつもあなたを応援しています。