ナベシマ

1986年生まれ。香川県出身。本を読んだり音楽を聴いたり食器を洗ったりして日々の生活の…

ナベシマ

1986年生まれ。香川県出身。本を読んだり音楽を聴いたり食器を洗ったりして日々の生活の隙間を埋めています。『日記に棲む日々 本と家族と書くことと』自主制作版を2022年に上梓しました。

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    日記に棲む日々 本と家族と書くことと

    著者:鍋島讃表紙デザイン:鈴木永一(本屋イトマイ)判型:文庫版ページ:320発行:風鈴書房2019年11月〜2021年11月の日記。特別なことは起こらない、けれども日常すべてがドラマチックになった日々の生活の記録です。2021年2月までは既刊5冊(*)の再編、それ以降は完全新録。既刊本と重なる時期は収録内容の厳選と大掛かりな再編集を行いました。補足などを加えた箇所あり、読みやすいように整えた箇所ありと、音楽でいうリマスター・ベストアルバムのような一冊になっています。長めのあとがきとして、「日記をつける意味、日記本を作る意味」を収録。*「既刊5冊」は・『言葉に棲む日々』・『それでも日々に踊る』・『ここが日々なら』・『日々ノ声』・『24時間の日々』の5冊です。
    ¥1,100
    風鈴書房
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    24時間の日々

    日記本「言葉に棲む日々」シリーズ最終巻(第5巻)。2020年11月1日から、2021年2月6日までの日記。秋が終わり、年を越えて、冬が深まる。〈約束された未来〉として感染者数が爆発的に増加し、いつもとは違う〈はじめての年越し〉を迎える。庭で摘んだキンカンでジャムを作り、こたつで醤油を食べ比べ、『水曜どうでしょう』を見て、そして「水木しげる」に埋もれる日々がはじまる。続く日々の、続ける日々の、一区切りとした記録です。*** やはり紙の本は特別で、残したいものは残る形で残すようにしようと、その思いを持つことができたのもまた、この五冊の日記本を上梓したひとつの成果だと思う。 愉快なことばかりではなかったし、健やかなときばかりではなかった。むしろその反対の時間の方が多かったかもしれない。でも、一年と少しの日々を、こうして形に残すことができて、本当によかったと、いまは感じている。(「あとがき」より)***<収録内容>・まえがき・11月の日記・幕間コラム「僕がツイッターに書き込みをしない理由」・12月の日記・幕間コラム「仕事について」・1月・2月の日記・あとがき***著者:鍋島讃発行:風鈴書房判型:B6ページ:本文133p発行年月:2021年4月月報5「随想 引っ越しグラフィティー・川崎」「随想 ラジオと曲紹介」付き。
    ¥770
    風鈴書房
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    日々ノ声

    日記本「言葉に棲む日々」シリーズ第4弾。関東の梅雨明けが発表された8月1日から、秋を感じる10月31日までの日記。いま思えば、比較的〈平穏〉とさえ言えた日々。そう信じようとしていた日々。『東京ラブストーリー』の織田裕二、米寿のお祝い、連夜のツール・ド・フランス観戦、ふくらはぎの細さと体調の悪さ、墓参り、日記本作り。プロ野球は、まだレギュラーシーズンが終わらない。長い梅雨が明け、暑すぎる夏が訪れ、やがて過ぎ、秋が来る。いつもなら、なんでもない季節の移り変わりかもしれない。でもこの年に経験したのは、〈はじめての梅雨〉であり、〈はじめての夏〉であり、〈はじめての秋〉だった。非日常を楽しむ暇なく、否応無しに日常に非日常を抱えて過ごす日々。日記は、感染者数の推移よりも、もっとたしかに、もっと切実に、日々を残してくれている。月報4「随想 人生は逃げ職人のように 他」付き。*著者:鍋島讃発行:風鈴書房判型:B6ページ:本文147p発行年月:2021年2月
    ¥880
    風鈴書房
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    日記に棲む日々 本と家族と書くことと

    著者:鍋島讃表紙デザイン:鈴木永一(本屋イトマイ)判型:文庫版ページ:320発行:風鈴書房2019年11月〜2021年11月の日記。特別なことは起こらない、けれども日常すべてがドラマチックになった日々の生活の記録です。2021年2月までは既刊5冊(*)の再編、それ以降は完全新録。既刊本と重なる時期は収録内容の厳選と大掛かりな再編集を行いました。補足などを加えた箇所あり、読みやすいように整えた箇所ありと、音楽でいうリマスター・ベストアルバムのような一冊になっています。長めのあとがきとして、「日記をつける意味、日記本を作る意味」を収録。*「既刊5冊」は・『言葉に棲む日々』・『それでも日々に踊る』・『ここが日々なら』・『日々ノ声』・『24時間の日々』の5冊です。
    ¥1,100
    風鈴書房
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    24時間の日々

    日記本「言葉に棲む日々」シリーズ最終巻(第5巻)。2020年11月1日から、2021年2月6日までの日記。秋が終わり、年を越えて、冬が深まる。〈約束された未来〉として感染者数が爆発的に増加し、いつもとは違う〈はじめての年越し〉を迎える。庭で摘んだキンカンでジャムを作り、こたつで醤油を食べ比べ、『水曜どうでしょう』を見て、そして「水木しげる」に埋もれる日々がはじまる。続く日々の、続ける日々の、一区切りとした記録です。*** やはり紙の本は特別で、残したいものは残る形で残すようにしようと、その思いを持つことができたのもまた、この五冊の日記本を上梓したひとつの成果だと思う。 愉快なことばかりではなかったし、健やかなときばかりではなかった。むしろその反対の時間の方が多かったかもしれない。でも、一年と少しの日々を、こうして形に残すことができて、本当によかったと、いまは感じている。(「あとがき」より)***<収録内容>・まえがき・11月の日記・幕間コラム「僕がツイッターに書き込みをしない理由」・12月の日記・幕間コラム「仕事について」・1月・2月の日記・あとがき***著者:鍋島讃発行:風鈴書房判型:B6ページ:本文133p発行年月:2021年4月月報5「随想 引っ越しグラフィティー・川崎」「随想 ラジオと曲紹介」付き。
    ¥770
    風鈴書房
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    日々ノ声

    日記本「言葉に棲む日々」シリーズ第4弾。関東の梅雨明けが発表された8月1日から、秋を感じる10月31日までの日記。いま思えば、比較的〈平穏〉とさえ言えた日々。そう信じようとしていた日々。『東京ラブストーリー』の織田裕二、米寿のお祝い、連夜のツール・ド・フランス観戦、ふくらはぎの細さと体調の悪さ、墓参り、日記本作り。プロ野球は、まだレギュラーシーズンが終わらない。長い梅雨が明け、暑すぎる夏が訪れ、やがて過ぎ、秋が来る。いつもなら、なんでもない季節の移り変わりかもしれない。でもこの年に経験したのは、〈はじめての梅雨〉であり、〈はじめての夏〉であり、〈はじめての秋〉だった。非日常を楽しむ暇なく、否応無しに日常に非日常を抱えて過ごす日々。日記は、感染者数の推移よりも、もっとたしかに、もっと切実に、日々を残してくれている。月報4「随想 人生は逃げ職人のように 他」付き。*著者:鍋島讃発行:風鈴書房判型:B6ページ:本文147p発行年月:2021年2月
    ¥880
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        香川県人のトリセツ(うどん偏愛編)

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        • 日々のこと・随想
          30本

        記事

          9月20日 「木村文紀の引退試合を観る」

          9月20日(水曜日)  西武ドームに日ハム・木村文紀の引退試合を観に行く。相手チームの主催試合で引退試合を行うことは珍しいけれども、木村はもともと西武の選手で、西武時代の方が長い上に活躍もしていたから、西武のファンの方が思い入れはずっと強かったに違いない。  木村文紀(きむら・ふみかず)の略歴を簡単に書くと、埼玉栄高校出身で、2006年の高校生ドラフト1巡目で西武に入団。ドラフト制度が混迷して高校生と大学・社会人に別れていた時期で、「高校生ドラフト1巡目」という変わった称号

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          8月24日 「夏の終わり」

          8月24日(木曜日) 所用があって自転車コギコギ20分。 用事が終わって公園寄れば、日差しは強いが秋の風。 雲はくっきり青さは深く、木々の緑に目を細める。 今年も夏は終わるんだなと、思ったある日の昼下がり。

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          8月19日 「13日でのべ7軒」

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          8月14日 「通学路」

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          8月13日 「ミッション」

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          8月6日 「進路予測」

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          8月5日 「SWATCH」

          8月5日(土曜日)  6月24日、祖父の墓参りに行った帰り、腕時計が止まっていることに気づいた。電池式で時々電池が切れるのだけれど、まだ切れるには早すぎる気がした。蒸し暑い日で、ガラスの内側が結露しているようにも見えた。家に帰って電池を交換しても、秒針が動くことはなかった。  15歳の3月、高校の合格発表を父と見に行って(合格していた)、菊池寛通りのステーキ屋で一緒にステーキを食べた。そのまま当時瓦町駅にあったそごうの時計屋で腕時計を買ってもらった。それ以来、22年間、僕は

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          8月2日 「砂の都」

          8月2日(水曜日)  さいたま新都心の紀伊國屋書店で町田洋9年ぶりの新刊『砂の都』を買う。この人は寡作なのだ。外はたいへんな暑さで、駅からコクーンまでのわずかな屋外区間だけでじりじりと日に焼ける。  それから大宮へ向かう。通っていた病院がガス爆発で休院してしまったので代わりの病院へ行くため。やれやれ、長い通院の間にこんなことになるとは。大宮の病院は広くて感じが良くてシステマティックで、医師は少し僕に同情してくれた。  駅へ行ってみどりの窓口に並ぶ。最近はみどりの窓口の数がぐ

          8月2日 「砂の都」

          7月31日 「惑星9の休日」

          7月31日(月曜日)  あれは僕が結婚して仕事もせずにふらふらしていたころの話なので、2017年のことだと思う。前に勤めていた会社の同期の結婚式に呼ばれて新潟に行った。記憶だと三条に向かったはずだが、もしかしたら新潟市だったかもしれない。この時期は体調が悪く、はっきり覚えていること以外は記憶が混濁している。  神社での式、結婚式場での披露宴を終え、二次会へ向かった。会場はちょっとしたレストランの貸し切りだった。着いてから会が始まるまで少し時間があったので、僕は別の同期と置い

          7月31日 「惑星9の休日」

          7月29日 「うなぎ」

          7月29日(土曜日)  猛暑というには暑すぎる。日を追って暑さが増し、体もダメージを受けている気がする。日差しを浴びると露出した肌がチリチリと焼けるのを感じる。  2020年、コロナの初年度から、夏の土用にうなぎを買って祖母と一緒に食べるのを続けている。うなぎは祖母の好物だ。僕自身はうなぎは好きでなかったので最初は付き合いだったのだけれど、だんだんおいしいと感じるようになってきた。  近所のスーパーに行くと、明日が丑の日なので大量にうなぎが並んでいる。今年のはいつもより出来

          7月29日 「うなぎ」

          7月28日 「夢みるヨット」

          7月28日(金曜日)  家ではしょっちゅう独り言を言ったり何かを口ずさんだりしている。口ずさむのは子どもの頃に歌った歌が多い。気づけば合唱曲が口から出ていることもよくある。  小学生と中学生の頃にずいぶんと合唱曲を歌った。小学生のときは全校集会で何かを歌うという機会が多かったし、通った中学校は合唱が盛んな学校だった上に合唱部で歌ってもいた。 『未知という名の船に乗り』はたしか小学校の2年生~6年生まで歌った。ながく歌ったので記憶にも深く刻まれている。この曲が阿久悠と小林亜

          7月28日 「夢みるヨット」

          7月26日 「行商列車」

          7月26日(水曜日) 『行商列車 〈カンカン部隊を追いかけて〉』(山本志乃、創元社、2015)を読む。鉄道を使った鮮魚の行商についての本。「カンカン」というのは、かつて行商にブリキのカンが使われていたことにちなむ。伊勢および鳥取のエリアを部隊に、現在も行商をしている人やかつて行商をしていた人への聞き取りや、魚の行商の歴史を紐解いている。  表紙の写真は、当時日本で唯一の行商専用の貸切列車として、近鉄で定期運行されていた「鮮魚列車」。この本の刊行後、2020年に貸切列車とし

          7月26日 「行商列車」