降霊の箱庭 ~第九話~
<前話>
ガシャァン!! という大きな音が体育館の方から聞こえてきたのは、達季がちょうど四時間目の授業を受けている時だった。
次いで、大勢のざわめきや悲鳴が、かすかに。
「何だ?」
隣の席の間宮颯志はじめ、音に気付いた何人もが窓の外に目をやる。
授業をしていた英語担当の教師は、様子を確認するため教室から出ていき、しばしの後に深刻そうな表情で戻ってきた。
「皆さん。急ですが、本日の授業は四時間目で終わりです」
えっ、と数名から声が上がる。
「給食の時間は設けますが、昼休みを帰