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読書記録

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#読書

木曜日は本曜日

木曜日は本曜日

僕は本を読むのが好きだ。
本を読むことは僕にとって生活の一部であり、特にその世界に没入させてくれる本に出会うと、移動で乗っている電車から降りるのが億劫になりどこまでも乗っていたくなる。本には夢中にさせてくれるそんな力がある。

木曜日は本曜日とは?

タイトルの「木曜日は本曜日」は東京都書店組合が作ったもので本屋絶滅の危機にある今、毎週木曜日におすすめ図書を紹介するなどして、広がっているムーブメン

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自己肯定感より大切なもの

自己肯定感より大切なもの

「自分がどうありたいか?」

僕は子供の頃から運動ができなくて苦手で苦手で嫌で嫌で仕方なかった。けれども、少しづつ好きになるきっかけがあり、大人になった今は子供時代の僕を知る友人からすれば真逆の生き方をしているように思えるだろう。

僕が山を走り始めたのは27歳、
日本代表入りは35歳。
現在43歳でワールドカップとマスターズ世界選手権に照準を移して勝負を続けている。

大人になってから出会ったマ

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相談される力

相談される力

あー、それ僕には決定的に欠けてるんだよなーと思いながら読んだ。

日頃から自分商店で活動し、SNSは内容も投げかけが多いから、僕の言動を見ている人からすれば、相談される事より相談をすることの方が多い僕というのは納得するはず。

とはいえ、僕しかやっていないような事は多々あるので、相談するとされるのバランスが良くなれば僕自身はもちろん、周りへも良い影響を与えられる人になれるのではないかと思う。

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いろんな人の立場になってみる。

いろんな人の立場になってみる。

図書館で新作(新たに図書館に入った本で最近刊行されたとは限らない)の本が入ってくるとまめにチェックするようにしている。

webサイトが更新されて随分と見やすくなってきた。新作図書一覧を眺め、機になるタイトルがあるとジャケ買いならぬジャケ借りすることもあれば、タイトルを検索してレビューなどから決めることもある。

今回借りた決め手は、車いすに僕がのったことがなかったから。もちろん、自身が乗らざるを

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『SDGsな生活のヒント』を読んで

『SDGsな生活のヒント』を読んで

SDGsって良いことなのは良くわかるし、けれども日常生活で具体的にどんなことをすればいいのか?それに対するアクションの仕方を教えてくれる。

アルミホイル、洗剤、キッチンペーパー、洗濯機、掃除機、電池…といったようにその商品の持つ課題や使うならどんなものがいいか?また、個人が実際に取り組むことのできるアクションの提案をアイテムごとにしている。

この本が教えてくれるのは問題提起だけでなく、アクショ

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『どこまでやるか、町内会』を読んで

『どこまでやるか、町内会』を読んで

町内会に入らないと、、、

ゴミ出しができないの?
防犯灯の設置がされないの?

といった身近な疑問や、本来行政が行うべきことが町内会の支えで随分と成り立ってきていることなどがわかる。

町内会の加入は本来任意であって、加入しなくても不利益なく暮らせなければならないが加入しないと地域で不利益を被るような印象があるのは誤解(この町内会加入の問題はPTA加入の問題とダブって感じられるのは僕だけだろうか

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『パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ!』を読んで

『パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ!』を読んで

この本はパパとこれからパパになる人に是非とも読んでほしい。

現在進行形で子育てをしている僕からすると耳がとーっても痛い話と、うんうんよくわかるということがたくさん出てくるし、これからパパになる人は事前に読んでから生まれてくる子どもを迎えるべきだ。そうすることで間違いなく家庭は平和で夫婦の仲はもちろん子どもをより大切にしようと思い実践できるはずだ。

「すべての女性が輝く社会づくり」を実現するには

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『ヒルは木から落ちてこない。』を読んで

『ヒルは木から落ちてこない。』を読んで

ヒルに対する研究をする子どもたちなのだけど、僕もいくつか間違った思い込みをしていた。

「木からヒルは本当に落ちてくるのか?」

「ヒルの生息範囲が広がるのはシカが原因なのか?」

こうしたテーマを1つづつ実証していく。その姿には脱帽。

彼らはヒルの生態に長け、研究のために最も簡単にヒルを捕まえるのだが、虫全般が苦手な僕にはとてもとても…と思いつつも苦手だからこそ、ヒルがどんな生き物なのか?興味

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『つながり続ける子ども食堂』を読んで

『つながり続ける子ども食堂』を読んで

子ども食堂というとどんな印象を抱くだろうか?個々に違う運用はあるので絶対的な定義は難しいが、「子ども食堂ってどんなところ?」と聞かれたら、僕の中では近所で行われていた「みんなの食堂(@逗子市久木会館 *コロナ禍で休止中)」が浮かぶ。

しばらくお休みしているのでうろ覚えになるが、大人が300円、子どもが100円だったかな?月1回目安の開催で先着100名が食事にありつける。

しかし、大変人気でオー

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『みんなの「わがまま」入門』を読んで

『みんなの「わがまま」入門』を読んで

暮らしていく中で感じる「違和感」や「もしかしたらこうじゃないかな?」「みんなはああいいう風に言ってるけど、僕ならこうかな」と言ったモヤモヤのようなものとどうやって向き合っていくかという話。

そう言ったものをこの本では「わがまま」と定義しているのだが、「わがまま」という言葉にはすごく「エゴの強さ」のような印象を受けてしまう。なので、この「わがまま」という表現だけはどうしてもしっくりこなかった。

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『アート・プロデュース概論』を読んで

『アート・プロデュース概論』を読んで

先日、同窓会の活動で大学を訪問しお話を伺う機会があった。今後ゼミ生たちと接点が生まれるかもしれないのでどんな授業をされているのか理解をしておこうと、境先生の著作を読むことにした。

旅先に持っていって読み始めようとすると妻が、表紙の著者の名前を見て「私、この先生に会ったことある。」と。数年前に震災ヴァイオリン(東日本大震災で被災した地域の木で製作されたヴァイオリンでこの楽器を使って1000人のアー

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マナーの限界

マナーの限界

先日読んだ『「しがらみ」を科学する』という本が面白かったので、その流れで山岸さんの著書を何冊か読みたいと思い見つけた。特に、1999年本ではあるが『安心社会から信頼社会へ』というのはコロナ禍において必要な視点であり、課題がまさにそこにあると思っているので、またamazonして届いていないが読むのが楽しみだ。

なお、この本は、社会心理学者である山岸俊男(*しがらみ〜の著者)さんと行動生態学者の長谷

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『日本のSDGs』を読んで

『日本のSDGs』を読んで

正直、僕はSDGsというものがいまひとつよくわかっていない。

なんというかピンとこないのだ。

恥ずかしながら、「持続可能な社会」を作るために必要な様々なことに取り組む。それくらいの認識であった。

いいことなのはなんとなくよくわかる。けれど、皆が一斉にSDGsを唱え、バッチやロゴを掲げる光景に違和感が強くあった。ひねくれているようで申し訳ないのだが、いいことをするにしても得意分野や専門性はそれ

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『新型格差社会』を読んで

『新型格差社会』を読んで

コロナ禍で可視化された日本における様々な格差について解説している。家族、教育、仕事、地域、消費の5つの分野に分けて書かれているのだけど、この中の地域格差に気になる下りがあったのでそれについて書いておこうと思う。

こうしてリモートワークが社会的に定着したとしても、100%フルリモートでない限り、遠方の地方への移住は難しい現実もあります。
それを示すようにコロナ以降、時に転入者が増加したのは、埼玉や

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