カンボジア太郎

人生の大半をカンボジアで過ごし、セミリタイヤした今もカンボジアで暮らすおじさんの備忘録…

カンボジア太郎

人生の大半をカンボジアで過ごし、セミリタイヤした今もカンボジアで暮らすおじさんの備忘録。脳卒中を患い、事業はほぼクロージングしましたが、メディアコーディネートやコンサルなどの、個人でできる仕事は現役で続けています。連絡はcambodiatarojapan@gmail.comまで。

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固定された記事

【日本とカンボジア】終戦後のシアヌーク国王の訪日とその背景について

まだ使い勝手が分かっていませんが、はじめての投稿です。来年の日本カンボジア国交樹立70周年記念に向けて、両国間の隠れた交流や歴史などいろいろ調べていますが、まずは…

【告知】第6回プノンペンのど自慢日本人大会

第6回プノンペンのど自慢日本人大会が、6月23日に開催予定です。出場枠はあと残り僅かのようです。 出場者、スポンサーいずれも募集中ですので、興味のある方は実行委員会…

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【カンボジアの歴史】イエイ・マウ①「タニの呪い」

カンボジア王国の南部のカンポット州タニに、地元の人に日本平原(ヴィール・チャポン)と呼ばれる場所があります。先月訪問した際に、ここは太平洋戦争当時に日本軍が建設し…

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【カンボジアニュース】カンボジア国境付近で野生の象の群れを発見

5月29日、タイ天然資源環境省国立公園野生動植物局は、カンボジア国境に近い東北部ブリラム県のドンヤイ野生保護区で撮影された51頭のゾウの群れの写真を公開した。 残念…

【カンボジア生活】ラオス国境のメコン川の滝

カンボジアを縦断する大河メコン川は、ラオスとの国境地帯において、数十キロに渡って渓流や滝が続く。 コーンの滝として知られるこの滝幅は10,783mで世界1位、流水量は11…

【カンボジア徒然草】プノンペンの第3環状道路を習近平通りに改名。と、そこからの四方山話。

カンボジア政府は、プノンペン都外周の第3環状道路を「習近平通り」に正式に改名しました。改名式典は28日にプノンペンの平和宮殿で開催され、フン・マネット首相と王文天…

【カンボジアグルメ情報】カットナーの涙

料理の名前はカットナー・トゥックプネー(ខាត់ណាទឹកភ្នែក)。直訳すると、カットナーの涙です。カットナーは日本語ではカイランと呼ばれる野菜です。生あるい…

【カンボジア徒然草】ラタナキリの州都バンルンで朝ごはん

カンボジアの地方の食堂に来ると、高級な木製のテーブルをよく目にする。庶民的なお店でも、重厚なものが無造作に使われている。古来、森の国だったカンボジアだが、残され…

【カンボジア徒然草】ラタナキリ空港跡を再訪

国道の整備に伴い、空港が閉鎖されて久しい。街の急速な発展とともに周囲には建物が増え、滑走路には小さな独立記念塔が建設中だった。空港がこの場所で再開される事は無さ…

【カンボジア生活】ドリアンの季節到来

カンボジアではドリアンの収穫期がやってきました。果物の王様とも呼ばれますが、その強烈な匂いでも有名です。実は臭くなるのは時間を経てからなので、収穫直後に食べてみ…

【日本とカンボジア】仏誕節と日本人町とうどん

明日はヴィサックボーチア(仏誕節)で、カンボジアの祝日です。釈迦が生誕、大悟、入滅した重要な日であるとされており、仏舎利塔のあるここ古都ウドンでも、同じ日に起こっ…

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【カンボジアニュース】カンボジア初の日本型住宅開発プロジェクトがプノンペン南部で開始

2024年5月18日、ミーン・チャンヤダ・プノンペン都副知事や谷内一智日本大使館公使らの参列のもと、プノンペン都南部に広大な土地を保有する財閥INGホールディングスと小島…

【カンボジアニュース】訪韓中のマネット首相夫妻との昼食会に尹大統領夫人が出席。5ヶ月ぶりに公の場に。

韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏が、韓国を公式訪問したカンボジアのフン・マネット首相夫妻との昼食会に出席しました。大統領夫人が…

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【カンボジアニュース】マネット首相が巨大詐欺事件被害者への支援担当を任命

5月13日、マネット首相はカイ・テック上級大臣(王国政府弁護士団代表)をブリリアントシティ・ワールドグループによる巨額詐欺事件の被害者支援の担当として任命しました。 …

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【カンボジアニュース】タイで発生した韓国人コンクリート詰め殺人事件の犯人をプノンペンで逮捕

隣国タイで韓国人が誘拐され、パタヤ郊外の貯水池でコンクリート詰めの遺体で発見された事件で、容疑者の1人Lee Yong Jinがプノンペン都内の住居で逮捕された。残る1人の容…

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【カンボジアニュース】JAXAの観測データを活用し、日本から洪水予測マップ提供

国土交通省は来年度から、カンボジア、タイ、ベトナム、インドネシアの東南アジア4か国を対象に、洪水被害の軽減に向けた支援として、衛星データを活用して大雨による浸水…

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【日本とカンボジア】終戦後のシアヌーク国王の訪日とその背景について

【日本とカンボジア】終戦後のシアヌーク国王の訪日とその背景について

まだ使い勝手が分かっていませんが、はじめての投稿です。来年の日本カンボジア国交樹立70周年記念に向けて、両国間の隠れた交流や歴史などいろいろ調べていますが、まずは終戦後のシアヌーク国王の訪日とその背景について簡略にまとめてみました。

1952年の春に、ラ・マルセイユ号で観光客として初めて日本を訪れています。残念ながら、どこに行かれたのか、詳しい資料はまだ見つかっていません。

2回目の訪問は、1

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【告知】第6回プノンペンのど自慢日本人大会

【告知】第6回プノンペンのど自慢日本人大会

第6回プノンペンのど自慢日本人大会が、6月23日に開催予定です。出場枠はあと残り僅かのようです。

出場者、スポンサーいずれも募集中ですので、興味のある方は実行委員会までご連絡ください。

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【カンボジアの歴史】イエイ・マウ①「タニの呪い」

【カンボジアの歴史】イエイ・マウ①「タニの呪い」

カンボジア王国の南部のカンポット州タニに、地元の人に日本平原(ヴィール・チャポン)と呼ばれる場所があります。先月訪問した際に、ここは太平洋戦争当時に日本軍が建設した飛行場跡であることがわかりました。現地で聞き取りを行う中でタニの古老から、「日本軍の駐留していた時代に、この辺りに住んでいた多くの人が、イエイ・マウに呪い殺された」との伝承を聞きました。

地形を弄ったことに怒ったイエイ・マウ(黒いお婆

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【カンボジアニュース】カンボジア国境付近で野生の象の群れを発見

【カンボジアニュース】カンボジア国境付近で野生の象の群れを発見

5月29日、タイ天然資源環境省国立公園野生動植物局は、カンボジア国境に近い東北部ブリラム県のドンヤイ野生保護区で撮影された51頭のゾウの群れの写真を公開した。

残念ながら保護区はタイ側だけで、カンボジア側は国境ギリギリまで開墾され、農地になっている。

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【カンボジア生活】ラオス国境のメコン川の滝

【カンボジア生活】ラオス国境のメコン川の滝

カンボジアを縦断する大河メコン川は、ラオスとの国境地帯において、数十キロに渡って渓流や滝が続く。

コーンの滝として知られるこの滝幅は10,783mで世界1位、流水量は11,600m3/sで世界5位(雨季のピークには世界トップクラスかも)。仏領インドシナだった19世紀後半、中国までの航路を開発しようと何度も試みられたが、いずれも失敗に終わっている。そのため、ラオス側デット島 (Don Det) と

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【カンボジア徒然草】プノンペンの第3環状道路を習近平通りに改名。と、そこからの四方山話。

【カンボジア徒然草】プノンペンの第3環状道路を習近平通りに改名。と、そこからの四方山話。

カンボジア政府は、プノンペン都外周の第3環状道路を「習近平通り」に正式に改名しました。改名式典は28日にプノンペンの平和宮殿で開催され、フン・マネット首相と王文天駐カンボジア中国大使が出席しました。

首相は「習主席のカンボジアの発展への歴史的貢献に感謝する」と述べ、「中国の支援はカンボジアの社会経済発展に寄与するだけではなく、政治的独立も強化する」と、国防長官が近日訪問予定のアメリカを意識したと

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【カンボジアグルメ情報】カットナーの涙

【カンボジアグルメ情報】カットナーの涙

料理の名前はカットナー・トゥックプネー(ខាត់ណាទឹកភ្នែក)。直訳すると、カットナーの涙です。カットナーは日本語ではカイランと呼ばれる野菜です。生あるいは半生の牛肉と一緒に食べます。まさに涙が出ました。

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【カンボジア徒然草】ラタナキリの州都バンルンで朝ごはん

【カンボジア徒然草】ラタナキリの州都バンルンで朝ごはん

カンボジアの地方の食堂に来ると、高級な木製のテーブルをよく目にする。庶民的なお店でも、重厚なものが無造作に使われている。古来、森の国だったカンボジアだが、残された森林はもう少ない。

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【カンボジア徒然草】ラタナキリ空港跡を再訪

【カンボジア徒然草】ラタナキリ空港跡を再訪

国道の整備に伴い、空港が閉鎖されて久しい。街の急速な発展とともに周囲には建物が増え、滑走路には小さな独立記念塔が建設中だった。空港がこの場所で再開される事は無さそうだ。

昔はプノンペンから陸路だと2泊3日の旅だったので、空路が一般的だった。道路は街中でも極めて劣悪で、舗装されてない赤土の滑走路だけが町で唯一、平らだった。飛行機から降りた私の前を子供たちが横切り、滑走路を通学路にしていたのを思い出

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【カンボジア生活】ドリアンの季節到来

【カンボジア生活】ドリアンの季節到来

カンボジアではドリアンの収穫期がやってきました。果物の王様とも呼ばれますが、その強烈な匂いでも有名です。実は臭くなるのは時間を経てからなので、収穫直後に食べてみると匂いは殆ど無く、仄かな香りと美味しさだけを味わえます。

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【日本とカンボジア】仏誕節と日本人町とうどん

【日本とカンボジア】仏誕節と日本人町とうどん

明日はヴィサックボーチア(仏誕節)で、カンボジアの祝日です。釈迦が生誕、大悟、入滅した重要な日であるとされており、仏舎利塔のあるここ古都ウドンでも、同じ日に起こった3つの奇跡へ想いを馳せ、釈迦の徳に対して礼拝するための儀式が行われます。日本では、灌仏会や花祭りとして馴染みがあるかもしれません。

ウドンに近接するピニャールーには、17世紀当時に日本人町があり、朱印船貿易によって多くの日本人が往来し

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【カンボジアニュース】カンボジア初の日本型住宅開発プロジェクトがプノンペン南部で開始

【カンボジアニュース】カンボジア初の日本型住宅開発プロジェクトがプノンペン南部で開始

2024年5月18日、ミーン・チャンヤダ・プノンペン都副知事や谷内一智日本大使館公使らの参列のもと、プノンペン都南部に広大な土地を保有する財閥INGホールディングスと小島組、UR Linkageの間で覚書が締結されました。

INGが保有するプノンペン都南部の埋立地一帯ではカンボジア最大のショッピングモールであるイオンモール・メンチェイが開業するなど、今後の開発が期待されています。副知事はスピーチ

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【カンボジアニュース】訪韓中のマネット首相夫妻との昼食会に尹大統領夫人が出席。5ヶ月ぶりに公の場に。

【カンボジアニュース】訪韓中のマネット首相夫妻との昼食会に尹大統領夫人が出席。5ヶ月ぶりに公の場に。

韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏が、韓国を公式訪問したカンボジアのフン・マネット首相夫妻との昼食会に出席しました。大統領夫人が公の場に姿を見せるのは、尹大統領とオランダ訪問から帰国した昨年12月15日以来、約5カ月ぶりとなります。

大統領室が当初発表した日程には大統領夫人の出欠が記されていませんでしたが、本日16日午前の修正日程で出席することが確認されていました

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【カンボジアニュース】マネット首相が巨大詐欺事件被害者への支援担当を任命

【カンボジアニュース】マネット首相が巨大詐欺事件被害者への支援担当を任命

5月13日、マネット首相はカイ・テック上級大臣(王国政府弁護士団代表)をブリリアントシティ・ワールドグループによる巨額詐欺事件の被害者支援の担当として任命しました。

この事件に関連し、シェムリアップ州裁判所付属検察庁は3月13日にレン・チャンナ(36歳)と共犯者のチャン・キム(30歳)、フォン・サミアン(31歳)を詐欺等の罪で起訴したと発表しています。

チャンナとその共犯者らは、ブリリアントシ

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【カンボジアニュース】タイで発生した韓国人コンクリート詰め殺人事件の犯人をプノンペンで逮捕

【カンボジアニュース】タイで発生した韓国人コンクリート詰め殺人事件の犯人をプノンペンで逮捕

隣国タイで韓国人が誘拐され、パタヤ郊外の貯水池でコンクリート詰めの遺体で発見された事件で、容疑者の1人Lee Yong Jinがプノンペン都内の住居で逮捕された。残る1人の容疑者Kim Hyeonng Wonは現在も逃走中。

タイ警察によると、被害者は先月30日にタイに入国した。その後今月7日に犯人から被害者の母親に電話があり、「息子が麻薬を捨てて我々に損害を与えたので、300万バーツ(約130

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【カンボジアニュース】JAXAの観測データを活用し、日本から洪水予測マップ提供

【カンボジアニュース】JAXAの観測データを活用し、日本から洪水予測マップ提供

国土交通省は来年度から、カンボジア、タイ、ベトナム、インドネシアの東南アジア4か国を対象に、洪水被害の軽減に向けた支援として、衛星データを活用して大雨による浸水予測を示す「水害リスクマップ」を提供する予定です。新興・途上国「グローバル・サウス」への関与を強化し、これらの各国で影響力を強める中国に対抗する狙いがあります。

4か国では地上の観測データが不足しているため、宇宙航空研究開発機構(JAXA

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