Raoul de Keyser：回顧展から/City Museum for Contemporary Art (SMAK)
Raoul de Keyser：回顧展から/City Museum for Contemporary Art (SMAK)
Raoul de Keyser：回顧展
Raoul de Keyser：回顧展/City Museum for Contemporary Art (SMAK) 2018-2019
（註）アクチュエーレ美術館 (SMAK：ベルギー) のアムステルダム市立美術館
「ラウル・デ・カイザー：作品」は、2012年に82歳で亡くなって以来、初めて開催された彼の作品の回顧展
この展覧会では、ベルギーの画家の作品を大規模に調査し、100点以上の絵画と紙の作品を主に年代順に展示された。
抽象的写実主義の美学全体像
デ・カイザーが、頑なに主張し続けた「抽象的写実主義」の美学全体がすでに本質的に含まれているように見える。
そして、ほとんどが、ある意味、不穏なほどの無頓着さで、次の50年間に展開する。
明確な印象を与えるコンテンツ
ラウル・デ・カイザーのアートは、どこかの上流から運ばれてきたような、キャンバスに形を成す、そのずっと前に、その形は融合したような、そして見るのをやめた後も空中に残っているような・・・明確な印象を与えるコンテンツだ。
View of Raoul De Keyser- City Museum for Contemporary Art (SMAK).
Oefeningen met eerste linnen doos (Exercises with First Linen Box ), 1967; Linnen doos II (Linen Box II), 1966–67; Gampelaere-omgeving (Gampelaere Surroundings), 1967.
Z.t. (Rand), (Untitled [Edge]), 1964
Oil on canvas
8 1⁄4 × 12 3⁄8 inch
ここには、デ・カイザーが、頑なに主張し続けた「抽象的写実主義」の美学全体がすでに本質的に含まれているように見える。
そして、ほとんど不穏なほどの無頓着さで、次の50年間に展開する。
8 1/4 × 12 3/8 inch(21×31.4cm)という控えめなスケールのこの絵は、その力強い存在感によって裏切られる。
これら作品は暫定的なものではなく、デ・カイザーが自分自身に非常に自信を持っていることを示唆する。それは、より大きな何かの断片、任意のサンプルであるように見えるが、じゅうぶんなサンプルだ。明らかに風景に基づいたイメージだが、抽象化としても、それが体験できる。
Untitled (Suggestion), 1995
Untitled (Suggestion/提案、示唆), 1995
ラウル・デ・カイザー – 無題 – キャンバスと木に油彩、1964、1966
EX:View of Raoul De Keyser- work.(SMAK)
Untitled
Untitled – キャンバスと木に油彩、1964、1966
中断されたライムライン
中断されたライムライン – キャンバスにアクリル絵の具と分散、1970年
スライス VII & VI
スライス VII & VI – アクリル、キャンバス、1971
チョーク角度修正
チョーク角度修正 – 油彩とチョーク、キャンバス、1978
トルネード
トルネード – キャンバスに油彩、1981
Retour 5
Retour 5 – キャンバスに油彩、1999
RKD 781
RKD 781 – キャンバスに油彩、2000
Moment
Moment（瞬間）– キャンバスに油彩、2003
Untangle
Untangle （絡れを解きほぐす）– 油彩、キャンバス、木、2011
ラウル・デ・カイザー (Raoul de Keyser）
ラウル・デ・カイザー (Raoul de Keyser,1930-2012 /ダインゼに居住したベルギーの画家)
デ・カイザーは10代の頃から独学で絵を描き始め、日刊紙に寄稿、ジャーナリストとして、スポーツと芸術について折衷的なコメント（２つ以上の視点を合わせる）を書き始めた。1963-1964年には、ベルギー・ダインゼ芸術アカデミーで、ロジャー・ラヴィール（Roger Henri Kamiel、1921-2013/ベルギーの画家/フィクションと現実の対立的な絵画 -or POP的）のもとに通った。 その影響もコンテンツにある。
ラウル・デ・カイザー (Raoul de Keyser）は、抽象と具象の区別が親密で気負いのない「日常性」の感覚の中に溶け込むと、独特の構成的感覚を追求し、発展・展開させてきた。彼は、「日常の現実を再評価する」視点のもとに、抽象的な絵画や作品を制作している。
また、その絵画は、シンプルだが、とらえどころのない形を特徴とし、多くは、幅広いパステルカラーのパレットで描かれ、穏やかなある意味、官能性にも満ちている。
デ・カイザーは、伝統的な素材（キャンバスに油彩や水彩・アクリル）を使って制作することを好んでいた。
最後に
画家（描くこと）ではない人は、デ・カイザーの発見に対して多くのことを感ずることはできないと言われる。
デ・カイザーの作品が他のアーティストからも高く評価されていることは、知られているが、その作品が単なる形式的な実験以上のものとなっている。
デ・カイザーの作品は、それ（事象）自体を中心に、そして、それ自体を通して完全に織り込まれている。
それは純粋な「抽象的写実主義」の美学だろう。
1枚の絵画の全体の中で最終的に熟慮された位置が与えられ、筆運び（筆致）は決して単なる筆運びではないという事だ。
Raoul De Keyser：ART Works
ラウル・デ・カイザーのコンテンツのコラムは、一旦、今回でお休みして、また、新しい現代アートティストのコラムに戻りますが、ラウル・デ・カイザーのアートワークは、その周辺与えた影響も実に大きいです。また、どこかの機会にデ・カイザーは展開致します。お読みいただきありがとうございます。
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