池田翔太
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海と薪の匂いに包まれて
この4月は異動先での仕事の流れに慣れるために覚えることや確認することがたくさんあった。それに伴って普段より業務量が増えて自然と家に帰るのが遅くなっていた。そんな日々の中、子ども達と関わる時間が減っていることをふと仕事帰りの電車の中で思った。
その週末は妻が友人の結婚式で不在になる予定の週だった。じゃあ思い切って息子達と3人でどこか遊びに行こうかな…
と考え始めてすぐに
「キャンプに行きたい!」
と
雪の日に無我夢中になった
先日の雪の日、たくさん写真を撮った。
寒くてたまらなかったのに、気がついたら遠回りして写真を撮りながら帰宅した。
家に着くと全身雪だらけになって帰ってきた僕を妻が迎えてくれた。
「お風呂すぐに入れるよ」
と呆れながらもタオルを渡してくれた。
撮っている時の記憶は曖昧で、家に帰って寒さが落ち着くいてくると謎の高揚感がしばらく続いた。
その日、寝る前に少し前から読み進めていたワタナベアニさんの「
それぞれの思い出〜八丈島旅行⑥〜
「お客さんは運が良かったですよ。ここ最近は天気が悪い日が多かったから」
空港へ送りの車内で、レンタカー屋の旦那さんが話してくれていた。
「今年は掻き入れ時のお盆に台風が重なって大ダメージだったんですよ…」
旅行ではその土地の良い部分しか見えないが、その時の旦那さんの表情からほんの少しだけ、島暮らしの大変さを垣間見た気がした。
無事に余裕を持って空港に着いた。
「またぜひいらしてくださいね
絶品料理と猫〜八丈島旅行⑤〜
「まずはベースになる砂の色を選んでください」
工房の一室で講師の方が丁寧にジェルキャンドルを作る工程を説明してくれている。
この旅行の記念に何か作ろうということで体験工房に来ていた。
講師の方の優しい眼差しを子ども達も感じ取ったようで、リラックスして色々と疑問を投げかけながら制作を進めていった。
「同じご兄弟でも制作への取り組み方がまるで違って面白いですね」
と講師の方が楽しそうに話してく
人生初めての飛び込みと海亀〜八丈島旅行④〜
「ねぇ、お父ちゃん、お散歩行こうよ」
息子達からの提案がきたのは午前6時。
この日も変わらず我が家の朝はしっかり早い。妻だけは寝ている。
外に出る準備をして3人で静かに部屋から出た。ホテルのロビーから外に出ると、日差しは厳しいが日陰はひんやりしているし、爽やかな海風も吹くので過ごしやすい。
島の朝晩はしっかりと涼しくなるので、一昔前のメリハリのある夏のようで嬉しくなった。
ホテルの周りをひと回り
一生記憶に残る景色〜八丈島旅行③〜
「ガタガタ道だー!ディズニーのアトラクションみたい!」
息子達が嬉しそうに騒いでいる。
八丈島のシンボルとして大きな存在感を放っている八丈富士という山の途中にある「ふれあい牧場」という場所に向かっているところだった。
牧場に到着する頃にはすっかり雨はあがり太陽の光も戻ってきていた。「ふれあい」という名前はついていても実際には柵の外から放牧されている牛を眺めるくらいだが、景観が最高に良いとの評判だ
白熱!雨宿りの中で始まったチキンレース!~八丈島旅行②~
「朝だよ。お父ちゃん、もう外明るいよ」
長男の声で目が覚めた。時計を見るとまだ6時半を回ったばかりだった。
昨日早めに寝たからではなく、長男にとっては普通の起床時間…何なら少しゆっくりなくらいの時間である。彼はいつも5時半頃に起きてリビングに降りていき、本を読んだり好きなアニメを見たりして朝活するのが習慣になっている。
すっかり目が冴えている長男の相手は暗黙の了解で私が担当することになっているが、
3便に乗って〜八丈島旅行①〜
今年の夏も世間一般からは少し遅れたタイミングで4日間の休みをとった。僕と妻は俗に言うエッセンシャルワーカーなので、お盆休みの期間に休みを取る年は社会人になってからは一度もない。
お盆特有の混雑さが少し落ち着いてから休みが取れるので僕はこの休みの取り方が気に入っている。
今年は次男が「沖縄に行きたいなー」と常々言っていたのでその希望を叶えたいと思っていた。例年旅費を抑えるために、貯まったマイルで交