World Maker β版で遊んでみた

集英社よりβ版リリース中のWorld Maker というアプリで遊んでみました。

↓World Makerについては下記の公式note記事を参照。https://note.com/worldmakerapp/n/n2652aa3245c6


漫画を作るにあたって必要な作業「ネーム(※自身で考えたプロット=ストーリーをざっくりとコマ割りに落とし込んでいく、漫画の設計図)」を手助けしますよ、というアプリです。「こんな設定のマンガがあったら面白いのになあ」と思いついても実際にどう漫画にしたらいいのかわからない、という方は多いと思うので、非常に革新的なサービスだと思っています。

サービスにあたっては、World Maker独自のキャラクターポーズ素材や背景素材約60万点があるほか、「いらすとや」の素材も使えるようになっておりまして、いじってるだけでも結構面白いです。ということで5個ほど作ってみました↓


アプリのマンガリンクURLを貼り付けるとタイトルの横にジャンル(これも自分で決めます)が表示される設定のようなのでわかりづらいのですが、各々のタイトルは「人生やりなおし隊」「50年後のゾンビたち」「自宅療養」「NPC」「釣り」 と名付けています。地味に、タイトルを考えるのも結構楽しいです。

やってみた感覚として、何も考えないでやると2時間。ぼんやりと頭の中でページ構成考えたうえでやると、慣れてきたら1時間以内でできました。(もちろんどんだけコマをこだわるかとかにもよりますが)

もう一つ分かったこととして、4ページがとにかく短いです。そんな中できちんと設定や背景を伝えたうえで漫画で必須の「動き」「キャラ性」「目を引くセリフ」「後を引くオチ」まで入れるのは素人にはほぼ不可能なのではないかと。(特に「キャラ性」はほぼ記号にならざるを得ないと思います)

ついでにですが、自分の敬愛する藤子・F・不二雄の短編集にある「定年退食」「ある日…」のラストコマの尾を引きっぷりのすさまじさは、自分でショートショートを作ってみて改めて心で理解致しました。いや、すげえわ。

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ということで「World Maker」の遊んでみた感想記事でした。すでに述べた通り、「誰も思いついていないこんな設定思いついたけど、漫画にできないなー」という才能を発掘するのに最適な素晴らしいサービスだと思います。このサービスを国産漫画業界のリーディングカンパニーである集英社が立ち上げた事も意義がありますし、「結果として他会社が才能見つけちゃうかもしれないけどそれでもいいよ」といった懐深さも感じられていいですね。

まだβ版中ですが、本サービス時には是非とも改善を図ったうえで盛り上げてもらいたいものです。改善点として「コマの左右の大きさ」くらいは調整できてもよいかなーと思いました。

以上。


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