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コーチングって相合傘みたいかも?
コーチングって相合傘みたいかも?
なんてことが頭に浮かんだ。といっても、恋人同士などのものではなく。
突然の雨、お店ーーここはなんでも良くて、本屋とか飲食店とかーーから出ると、その屋根の下、傘を忘れて途方に暮れている人を見つける。こっちは傘を持っている。
どうしようと悩んでいるその人に、声を掛ける。
「どちらまで? あのコンビニまでですか! よければ入ってください、そこまで一緒に行きましょう」
雨の中、大きめの傘に並んで入る。歩く。会話をする。雨が傘に当たって、良い感じのノイズになっている。周りからその会話は聞こえにくい。
相手の目的地にたどり着いたら、お別れ。また会えたら会いましょう。
一定の距離を、決まった時間、だれにも介入されないように歩んでいく映像が浮かんで、それがコーチングっぽいような気がした。
これはたとえば、電車のボックス席でたまたま一緒になって人と言葉を交わす。目的地の駅に着いたらお別れ、とかのイメージでもいい。
現実ではなかなかない。困っているとはいえ、知らない人に「相合傘します?」ってとんでもないハードルだろう。電車なんて、みんなほとんどスマートフォンに目を落としているか、本を読んでいるか、寝ているかだし。
けどこんな感じの場を、意図的に用意するのがコーチングかな。
目的地までの決まった時間、道を、ご一緒する。
そこで自分のことを思いっきり話して、自分のことを自身で理解していく。
なんてことを、たいへん晴れている今日考えてみたり。
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