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「ランク」への自覚を育むこと。

THE COACH ゼミの中間全体会(2回目)があった。

普段1対1のコーチングセッションで顔を合わせているメンバーが、オンライン上とはいえ一堂に会する。一斉にみんなの意見や疑問が聞けるので、学びが多い。レコーディングされているとはいえ、思わずとってしまうメモが追いつかない(最近、こういう時にポメラが大活躍)。

中でも印象的だったのが、「ランク」についての話。

■ランクの定義
ランクとは、人間関係に大きな影響を与える要素の1つです。1995年のアーノルド・ミンデルによる定義は以下です。
「ランクとは、個人の持つ特権の集合体である。社会的もしくは個人の能力やパワーであり、文化、コミュニティー、個人の心理、スピリチュアルなパワーによって形成される。当事者が意識している場合と、意識していない場合がある。」
ランクには、外的に付与されるもの、内的に付与されるものがあります。

https://www.balancedgrowth.co.jp/processwork02/rank.php

この「ランク」、高い人は自覚しにくく、低い人は自覚しやすい傾向があり、そこから生まれる軋轢も少なくないという。

ふと思い出したのが、コーチングを学び始めたばかりの頃の練習セッションのこと。同じコースで学んでいる人以外に、無償のセッションを実施してみる、といった課題が出た。

そこでクライアント役をお願いしたのが、気心知れた上司だった。ところが、いざ始めてみると、どうもギクシャクする。まだ学び始めたばかりだから、というベクトルとはまた違った違和感。上司は「すっきりした」と言ってくれたけれど、実際よりものすごくセッションが長く感じたことを覚えている。

あの時、「上司と部下」という無意識でも抱いていたランクに、「コーチとクライアント」という関係性が乗っかていた。「ランク」の存在に気づけていなかった。だから、しっちゃかめっちゃかになっていたんだな、と改めて実感する。

感じた「ランク」を完全に消し去るのは難しい。気づき、自覚し、育み、どう扱うかを考えることが大切だそうだ。

自分に近い、立場が上の人への提供はやめておこうとずっと思っていた。けれどそれは間口を狭めてしまう、もったいないことなのかもしれない。もし今、あの時と同じようなセッションの状況になったら全然違う時間になっているんじゃないかなあ。そんな気づき。

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